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日帝がイギリス家へ嫁いで約1ヶ月経った頃……
世間ではあのイギリス家の次期当主についに婚約者ができたということが噂で持ちきりになっていた。
アメリカ「………ってことで、まだ噂程度なのとまだ婚約中というわけだからってことで、今までオレと婚約しようとしていた奴らが焦ってんのか求婚の手紙の数が急増したんだ……… 」
げんなりとしたアメリカは、書斎で仕事をしていたイギリスに愚痴をしていた。
イギリス「仕事中に愚痴を言いに来るとはなんて神経しているんですか………仕事中は重要なことでない限り話し掛けに来るなと何度言わs」🖋
アメリカ「しょうがねーだろ、食事時にでも言えばこれを聞いてしまった日帝が変な責任感じて困るかもだろ?」
イギリス「あぁ……そういうことですか………
でもそれなら貴方が他の方々からの求婚をキッパリお断りをすれd 」🖋
アメリカ「いちいち全部同じような返事わざわざ書いて全員に届けろとォ⁉️冗談じゃねぇ❗💢」
イギリス「うるさいですね……しかも2回連続私の言葉を遮って………あとそんなに相手にしたくないなら、その意をそのままに返事を返さず無視すればいいんじゃないですか?」🖋️
アメリカ「日帝みたいな丁寧なヒトを妻にするからには夫のオレも丁寧なやつになりたいんだよ……」
イギリス「………貴方が丁寧になりたいなんて言い出すなんて……
日帝さんをお嫁にいただいたのは大大大大大正解でしたね」🖋️
アメリカ「うっせー‼️💢」
イギリス「でもアメリカ、求婚してきている方達は何度も貴方にしつこくせまってきているのでしょう?
いい加減な奴らにはそれ相応の態度でこちらの意思を示さないと、きっといつまでもこのままですよ?」🖋️
アメリカ「………わかってる。でもそれで他の誰かに迷惑がかかったりしないかって……」
イギリス「アメリカ、我がイギリス家はその程度のこと私達だけでも片付けられる」🖋️
アメリカ「……………」
イギリス「最近お嫁さんができて気が抜けていましたか?
貴方があのヒトを捜すようになってから、貴方はうちの者らしく堂々とするようになっていました。
それが今はそんなに弱腰になるとは………
我が家の者にしては軟弱ですよ?」🖋️
アメリカ「う……………… わかってるよ……わかってる………」
イギリス「……………………………もしかして、そういう行動で日帝さんに嫌われるのを恐れているのですか……」
アメリカ「………そうだよ」
イギリス「………成る程、誰彼構わず優しく接する様なあのヒトならお前がそう思うのもわかります」
例として、日帝はここで生活してから毎日城で働いている召し使い達の仕事……例えば掃除や食事の調理等々を率先して手伝っている。
本人は「こんな良い所に住まわせてもらっている上に、新参者で何もしていない自分にこんなに尽くしてもらっていて自分はなんにもしていないのがとても申し訳ないから、 今の自分ができることはできるだけやらせてもらいたいから」と話していた。
こちら側での生活や習慣をある程度学んだ日帝はそう申し出た。
(日帝がこちらの生活習慣を呑み込むのは案外早かった。なんでも、あの幼い頃にも何度かああやってこちらの大陸側に来ては大陸に住んでいる友人達の元へ遊びに来たり、その友人達の内の1人の祖父が大陸でのあれこれを雑談程度に教えてくれていたらしい。)
本人いわく、故郷でも同じ様に召し使いの人達の仕事を自分も手伝わせてもらって楽しくやっていたので、本人の習慣にもなっていたりしているらしい。
それと彼女が嫁いで来て数週間後に、彼女がなんだか居心地がわるそうなので聞いたところ……… 「何か仕事等をして体を動かさないと落ち着かない」とのことだった。
イギリス「あのお人好し具合………正直そのことを考えると本当に我が家にあのヒトに嫁いでもらったのはよかったのか考えてしまいます……」
アメリカ「……………………………(汗) 」
イギリス「………もういっそ、さっさと正式に婚約したと宣言するためのパーティーでもして御披露目してもいいんじゃないですか?」
アメリカ「………前にも言っただろ?日帝はまだオレのことを夫として観る程の気持ちを持っていないんだ。
そんな日帝を……しかもこっちで生活し始めてまだ少ししか経っていないから、ほいほいと公衆の面前に出すには疲れるだろうし、何より本人も目立つのは苦手だ。
少なくとも慣れてはいないしこんなにすぐに出させられると日帝自身の負荷がどれ程のものになるか………」
イギリス「そうですね。どのみち貴方は次期当主として、そして日帝さんもその妻として世間から大注目されるのは時間の問題ですけど…… 」
*****************
………聴いてしまった。
ネコミミによって地獄耳な俺は、イギリスさんの書斎の前をメイドさんの掃除の手伝いで通りかかった時……
つい自分のことで話されてるのが聞き逃せられなくて、思わず書斎のドアの近くで立ち止まって聞き入ってしまった。
何も言わずに俺の隣で同じ様に待ってくださったメイドさんも、ドアの近くだと書斎での会話が聞こえているらしく心配そうな顔をして俺の様子を伺っていた。
盗み聞きなんていけないと我に返り、隣のメイドさんに小さな声で
「すみません………行きましょう」
と言った。
メイドさんは何も言わずに頷いて一緒に廊下を歩き始めた。
メイド「………お嬢様、大丈夫ですか?」🪣
日帝「はい、大丈夫です。
すみません、お仕事中にお時間とらせてしまって……」🧹
メイド「とんでもないです❗このくらいなんてことありませんからお気になさらず❗」🪣
日帝「………………」🧹
メイド「……………」🪣
日帝「……俺のせいで……迷惑をかけてしまっているみたいですね………本当にすみません」🧹
メイド「そんな!お嬢様は懸命に頑張っていらっしゃいますよ!
どうかそんなにお気をおとさないでください!」🪣
日帝「あはは……ありがとうございます
(俺も……早く大衆の前でも慣れるようになりたい)」🧹
その後、俺はフランスさんと約束していたお茶会に行った。
そこで、俺は思いきってフランスさんにさっきのことを話すことにした。
日帝「……あの、フランスさん」
フランス「どうしたの?」
日帝「その……………えっと………」
フランス「?」
日帝「………その……………………
えっと……俺………も、えっと……」
フランス「………何かあったの?」
日帝「~っ、………………実は………」
そうして俺は書斎の前で聞いてしまったことを話し、自分の意思を伝えた。
フランス「成る程ね………確かに貴女が注目を浴びるのは時間の問題でもある。
今のうちに慣れるようにするのも良いかもね❗
そうと決まれば日帝さん、早速色々決めちゃいましょう❗ 」
日帝「あ、はいっ❗」
フランス「じゃあまずは礼儀作法……カーテシを教える時間を増やさないとね、」
(今現在、日帝はここでの礼儀作法等はフランスから教えてもらっている)
日帝「え……でもフランスさん、お仕事が…」
フランス「大丈夫よ!なんとか時間をつくることはできるから!
他の勉強の先生もよばないとね」
日帝「…………………、あの、もし差し支えなければ、俺が昔からお世話になっている方を先生としてよばせていただいたりすることは可能でしょうか?…… 」
フランス「お世話になってる?……あ、この前言っていたご友人のお祖父様?」
日帝「はい、知識も豊富でわかりやすくて……ここ以外の地域のことも沢山教えてくださりました 」
フランス「名前を聞いても?」
日帝「はい。ドイツ領の先々代当主の[プロイセン]という方です」
フランス「……超有名人ね。
確かあのヒトはイギリスとも定期的に手紙を送りあっているわ。
日帝さんとも昔から縁があるとなれば、もう決まりね!
お手紙を書くといいわ❗」
日帝「!、ありがとうございますっ!」
フランス「じゃあ次はそうね、おでかけでもましょうか❗」
日帝「え、おでかけ……ですか❓️」
フランス「えぇ、ちょっと貴女にしてもらいたいことがあるの。 どうかしら?」
日帝「………行きます!」
フランス「よし❗じゃあ早速準備しましょうか❗
メイド達❗出かける準備をしてちょうだい❗
あと、日帝さんが我が家に嫁いできたヒトだと悟られないように、用意する馬車は荷物用の馬車も含めて全部家紋が入っていなくてなるべく質素な見た目のにしてね❗
私と日帝さんの服も目立たないものにして、顔も隠れるようにして❗」
メイド達『かしこまりました‼️』
それから約5分後、出かける準備が整いフランスと日帝と数人の家来とメイドを連れて街に下りた。
久しぶりに街に来た日帝は、馬車の中から外の景色を興味津々に眺めつづけていた。
フランス「ねぇ、日帝さん。好きな色はある? 」
日帝「えっと、好きな色は……赤や故郷の伝統色が好きです」
フランス「成る程ね、おしゃれをする時はアクセサリーとかは沢山着けたい?」
日帝「いえ、飾りは少なかったり小さい方が好きです」
フランス「わかったわ、やっぱり日帝さんは落ち着いた雰囲気のものが好きなのね 」
日帝「はい、昔から派手なものよりつつましい雰囲気のものが好きで………」
フランス「貴女自身、真面目で物静かな性格をしているから服装もそういうのが似合うと思うわよ♪︎」
日帝「……ありがとうございます///」
フランス「さて、日帝さん。色々質問させてもらったけれど、私がした質問の意図が解るかしら? 」
日帝「えっと……俺の服装の好みを調べた………ってことですか?」
フランス「ご名答❗
これから行く場所は、貴女好み又は貴女らしいものを買いに行く所なの」
日帝「えっ」
フランス「あ、因みにだけど今回見に行くのは出来上がった物ではないわよ?」
日帝「?…どういうことですか?」
フランス「着いてからのお楽しみってこと❗」
日帝「❓️」
そして着いたのは、街一番の服屋だった。
立派で珍しいデザインで、軽くお屋敷程の大きさの建物に、日帝は目を輝かせて店を眺めた。
ショーウィンドウには男物から女物のお洒落なコーディネートが、それも服の形は他の領地の物も飾られており、目が離せなかった。
そして、店名を読んだ日帝には少し聞き覚えがあった。
日帝「わぁ……」✨
フランス「フフッ♪︎見入っちゃうでしょう?」
日帝「……………あ、あの……もしかしなくてもここって……フランスさんの……(小声)」✨ ひそ……
フランス「えぇ、ここは私がオーナーをしているお店よ♪︎(小声)」ひそ……
日帝「やっぱり✨実はまだ故郷にいた頃、このお店と契約した話を聞いたことがあって❗(小声)」わくわく
フランス「お楽しみはまだまだよ❗早く中に入っちゃいましょう」
日帝「はいっ❗」✨
店内は更に沢山の多種多様な衣服や履き物や帽子等が並んでおり、店内も高級感のある雰囲気で、日帝は豪華な花屋を見ている様な心地だった。
日帝「わぁ///……」✨
フランス「ウフフッ♪︎すごいでしょう❓️」
眺めるだけでいっぱいいっぱいの日帝の背後でフランスが自慢気にしていると、正面奥のカウンターの脇で姿勢良く立っていた人がフランス達に近づいて来た。
店員「いらっしゃいませ奥様、本日はいかがいたしましたか?」
フランス「今日は布を見に来たわ。
あとこのコの採寸もしておきたいわ。先に採寸ね、」
と言ってフランスは後ろから日帝の肩に手を置いた。
店員「かしこまりました。それではこちらへどうぞ」
日帝「あ、は、はいっ❗」
採寸中……
女性店員とフランスが採寸をし、背後で長さを知らされたメイドがメモをとる時間が3分程続いた。
日帝は頭から足のサイズまで採寸してもらった。
フランス「よし❗採寸完了よ❗
これでこれから貴女の服を作っていくのにピッタリのサイズのものが作れるようになったわ♪︎」
日帝「あ、ありがとうございます❗///
採寸……凄く早く終わりましたね」
フランス「フフン当然よっ❗なんてったってこの私がオーナーなんですからねっ♪︎」ドヤァ
日帝「さすがです❗」✨ ←尊敬の眼差し
フランス「じゃあ次はとりあえず応接室へ移動しましょうか」
フランスはそう言うと同時に店員の方を向いた。
フランス「柄のカタログを持ってきて。あとアジアン柄のカタログもお願い。その後に布ね」
店員「かしこまりました」
店員が奥へ行き、日帝はフランスに案内されて応接室へ向かった。
応接室に着き、メイドが持ってきた紅茶を飲んで少しの間待っていると、指示を受けた店員がしっかりとした作りで一般の本より倍大きい本を二冊持って来た。
それを見たフランスと日帝はティーセットを、メイドが持っているトレイの上に一旦置いた。
フランス「ありがとう、じゃあ早速見てみましょうか❗」ワクワク♪︎
日帝「はいっ❗」
漆黒の背景に金色の唐草模様から、真っ白の背景に深紅の薔薇柄まで様々な柄や色、布地を見て回った。
沢山悩んで沢山選び、気づけば真上にあった太陽は暮れ始めていた。
フランス「紅色で統一しなくていいの?」
日帝「はい、ちゃんと旦那であるアメリカの青も入れておかなきゃかなって思いまして」
フランス「そうね。嗚呼……完成が楽しみすぎるわ✨
製作は任せてね❗」
日帝「はい❗よろしくお願いいたします❗」ペコッ!
フランス「よしっ❗じゃあ最後に日常的に使う衣類やアクセサリーを少しだけ買っておきましょうか❗ 」
日帝「はい❗」
メイド+店員 達 (まだそんな体力が……流石です………)
日帝 (あ、そうだ……)
その日の買い物はそこまでで、一同は屋敷へ帰った。
あの後買った物の中には、日帝とフランスで色違いのお揃いデザインの麦わら帽子も買ったので、
その晩、日帝はベッドの中で少し恥ずかしさの混じった喜びを噛み締めたのでした。
🧹つづく👒
コメント
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投稿頻度はマイペースにいくとは決めていたのですが…… 本当に更新鈍くてすみませんm(_ _)m この話は作者がファンタジーロマンチック貴族系話の再熱にならないと力を入れられないのが、投稿頻度が遅い主な理由です。 お待たせてしまった方々、本当に申し訳ございません。 そして、見てください本当にありがとうございます!!!!!!!
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