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なんやかんやあったものの、無事大学に着くことができた俺は最初の講義に向かう。新しくも古くもなければ、特別変わったものも置いていない講義室に入り、迷わず角っ子の席に座った。
15分程たっただろうか。そこで突然講義室のドアが勢いよく開いた。
「ごめんなさぁーい!遅れました〜!」
「なっ!?」
なんという偶然か。信号で助けた?女の子だ。その子も俺の存在に気が付き、すぐさま俺に近づいてきた。
「また会いましたねっ、もう会うことは無いと思ってました」
「俺もそう思ってたよ、それにしても遅刻しておいてよくそんな大声で喋れるな。」
その女は照れくさそうにしながら口を手で抑えた。別に何かしら縁がある訳でもない。なのに、何故かこの女とは気が合いそうな感じがした。
「君、名前はなんて言うんだ?」
「なんですか急に…どういう風の吹き回しですか?」
「ただ単に気になっただけだ。」
「私は、、、七瀬 沙羅です。」
なぜそんなに食い気味なのだろう。何か秘密でもあるのだろうか。
「俺は星春 柊。よろしく」
七瀬 沙羅…別に聞き覚えがある訳でもない。ただ、容姿もあってだろうか?自然と惹き付けられるような…そんな違和感がある。
講義が終わったあと俺はすぐさま七瀬に声をかける。
「お前、今日暇だったりするのか?」
何を言っているんだ俺は。違和感のあまりつい口を滑らしてしまう。
「暇ですけど、なんですか?遊びたいんですか?仕方ないなー」
(軽いな。一応異性だぞ)と心の中でツッコミを入れる。だが、これはチャンスだ。最初の時点ではあまり印象良くないと思ったがそんなことも無いらしい。
ひとまず連絡先を交換した俺は、七瀬に連絡をする。