医パロって素晴らしいですよね😌♡
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
青「入院しようか」
この辺りでは有名な大きな病院。
研修生としてこの病院に入っている桃は自分の身体のことを自覚していながらも医者という職業に憧れていた。
桃「っえ、いや、」
青「んー、今個室空いてるかなー」
どうやら拒否権はないらしく、トントン拍子で話が進められる。
桃「あの、青先生、」
青「今がんばって特別に個室空けてもらえるようにしてるけど、いやって言い続けるなら大部屋に入れるよ?どうする?」
桃「ぅ、ぐぬぬ、」
青「とりあえず、着替え持ってこよっか。橙くんに車だしてもらうね。紫ーくんが個室空けてくれたよ。」
他の先生達の名前が上がってくる。桃が色々とお世話になっている人達ばかり。だから青も桃の前では普通にあだ名で呼んでいる。
・
橙と車で着替えを取りに行ってといろいろしてしたら気づいたら既に病室へ戻ってきていた。
橙「風呂入りたいときは声かけてな。場所は分かるやろ?いろいろ取ってくるけん、休んどいてなー。」
休んどけと言われても眠くもないから暇で、課題をしようとパソコンやらを広げる。
どれくらいたったのがろうか。と言ってもそこまで時間は経ってないと思っていた。
青「ねえ。何してんの。」
桃「ぅ、わっ、」
桃は思っていたよりも集中していたらしく、青が部屋に入って来たことにも気づかなかったらしい。
青「休んどけって言われたんじゃないの?桃くんの休むって課題することなの?」
桃「別に、今は平気だし、」
青「無理して発作が起きないように休んでてって言われてるの。もう、目を離すとこれなんだから、」
何だか子供が何かをやらかして怒られているような感覚になって少しムッとした。
大体、桃くんは今は患者さんなんだから課題をするとかおかしいからだのつらつら言葉を並べていく青をどう黙らせようかと考えていると意外と早くお小言は終わった。
青「はあ、もういいや、お風呂入る?」
桃「ん、けほ、こふ」
青「大丈夫?もう、だから言ったのに。吸入する?」
桃「いや、いい、、ふっ、ぅ」
青「ゆっくりね、」
少し苦しくなって、こういうことか、と青が言っていた事を少し理解する。
桃「もう、大丈夫です、」
青「そっか、お風呂行ける?早く出てくるんだよー。」
・
早く出たつもりだった。
なのに身体は重くてクラクラして、なんとか手すりを頼りに部屋まで戻っていた。
桃「ふぅ、は、、くっ、ぅふ、けほ、っぜぇ、」
ちょっと、休憩、、
と、一瞬目を瞑ったばずだった、、
橙「、っぶなッ、!!」
桃「、はぁ、ふ、はっ、ぜ、ぇ、ぜほっ」
黄「桃くん、聞こえる?聞こえたら手握ってくれる?」
黄「うん、ありがとう、 橙くん。」
橙「おけ、桃ー?持ち上げるで?いくでー、」
返事をする余裕もない桃は橙によって軽々持ち上げられ、部屋まで運ばれていった。
・
桃「ん、ぅ、」
黄「ぁ、桃くんおはよう」
橙「だいじょーぶか?汗かいとんな、拭くから起き上がろうな。」
橙「桃?聞こえとる?」
反応が鈍い桃の顔の前で手を振って意識をこちらに向けさせようをする。
桃「、、ん」
不安を煽るような反応の低さに橙達は冷や汗をかいた。
橙「酸素低いな、。黄ちゃん、酸素上げて。」
黄「了解。 ついでに青ちゃん呼んできますね。」
橙「桃~?」
桃「、ん、」
橙「ん、今どこが1番辛いか言える?」
桃「、ぁ、たまっ」
橙「ん、辛いな、ご飯は食べれそう?」
桃「、」
何か食べないといけないことは分かってるんだろうけど食べれる気はしないのだろう桃は黙り込んでしまった。
橙「なんなら食べれそう?」
桃「、かすみ」
橙「あほちゃうやろ、それで許されると思っとんのか?、笑」
桃「うぅ、」
橙「はぁ、ちょっと待っとき。」
・
ガラガラ、
青「桃くん。」
桃「せんせ、ぃ、」
青「お風呂入りすぎたんでしょ?あれだけ言ったのに、。」
そう言われると苦笑いするしかない。
桃「んぅ、早く、でたつもり」
青「わかったわかった、次からは気をつけてね。それで、ご飯。これなら食べれない?」
そう言って青が見せてきたのは色鮮やかでカラフルなゼリーたちだった。
桃「、たべる」
青「ん、食べれるだけね」
小さなゼリーを口にする桃を静かに見守っていたが、3分の1ほど食べるとスプーンを持つ手が止まってしまった。
青「お腹いっぱい?」
桃「ん、」
青「じゃあ片してくるから、くれぐれも大人しく、大人しく。待っててね。」
2回言った、。さっきのことからでかなり信頼されてないらしい。
しばらく言われた通り大人しくしていると、青が戻ってき、薬を飲まされ体調を確認されると直ぐに消灯時間になり、眠りについた。
・
桃「ぅ、ん、っ」
目を覚まし、時計を確認するともうお昼前だった。
この時間になっても誰も起こしに来ないことに疑問を抱き、誰か呼ぼうか考えながら身体を起こすと、桃に沢山の線が繋がっていることに気がついた。
起き上がると、きっと何かがズレたか外れたかでピーピーと危険を知らせる音が鳴った。その途端バタバタと廊下から足音が聞こえ、勢いよく扉が開いた。
青「桃くん、!!」
桃「ん、はよぅ」
青「ぅ、ん?大丈夫?」
桃「起き上がったら、なんか外れた、たぶん」
青「っ、はぁあ、焦ったぁ、。」
桃「なんでこんなに付いてんの、」
青「朝のこと覚えてない?」
桃「朝?、、、ぁ、」
そう言われて、桃は朝方に発作を起こしたことを思い出した。
青「意外と早く目覚ましたね。眠くない?」
桃「ん、もういい」
青「そう。あ、そうだ、今日僕夜まで居ないから、何かあったら他の先生呼んでね。」
えーっと今日は橙くんと赤くんと紫ーくんが居るはずだよと言われる。青が居ないだけでほんの少しばかり不安になるのは毎日顔を見すぎたせいかもしれない。
青「じゃあね。」
青が居なくなって今日も何をして時間を潰そうか考える。
すると、外から賑やかな子供たちの声が聞こえてくる。窓から覗いてみるとやはり子供たちが遊んでいた。この歳になると遊ぶことなんで無くなったけど体調が良い日に遊ぶ許可を得て遊ぶ喜びを桃はよく知っている。
外、出ようかな___。
少しだけ、散歩したい気分になった。誰かしら先生と一緒に行かなければいけないのだろうけど誰かと行く気分にはならず、桃はすぐさま外に出た。
桃「んんーっ、」
外に出て大きく伸びをした。
まだ暑いと思っていたが9月にもなるとだいぶ涼しい風が吹いていた。
しばらく中庭をぶらぶら歩いていると突然誰かとぶつかった。それが自分よりも遥かに小さい子供だと判断した。
桃「んわ、あ、ごめんな。大丈夫か?」
子「ぁ、ごめんさい、!!」
桃「ん、気をつけてな。」
そう言って桃が去ろうとした時、ぎゅっと服を掴まれた。
子「なぁ、兄ちゃん、俺たちといっしょにかくれんぼしよーよ!!」
桃「は、え?かくれんぼ、?」
子「あ、やべ、早く隠れないと見つかる!兄ちゃん!こっち!!」
桃「え?ちょ、うわ、っ!」
ぐいっと手を引っ張られ、そのまま駆け足で木の裏まで走った。こんな風に走るのはいつぶりだろうか。息は切れたが、少し楽しかった。
その後は見つかると今度は鬼に認定され、何人かの子供たちを探していた。
お昼になると、彼らの担当の先生が帰るように呼びかけて来てまたねと伝え解散した。
急に人気(ひとけ)が無くなり、風の音だけが聞こえたと思った時、桃は自分の体調に気がついた。
桃「ふっ、は、はぁっ、けほ、く、はっ」
どうしよう、そう思った時にはもう遅くて、足に力が入らなくて、ガクッと座り込んだ。
桃「ふぅ、ひゅぅ、、、は、はふ、ッ、けほ、かほ、っ、」
冷たい風が喉に入り込んで余計に苦しくなった。
・
子「せんせ、あそこの人、だいじょーぶなの?」
赤「、え?」
そう子供が指した指の方を見ると、誰かが座り込んでいた。その人が誰であってもそこに向かって助けに行く。でも、それが自分の担当者だとわかった瞬間は血の気が引き、自我を失った感覚になるのだ。
間違いない。あのピンク髪はっ、
赤「桃くん!!!」
桃「げほ、けほっは、、っ、ひゅ、ぜほ、ぜぇ、、は、っんは、ッ」
赤「大丈夫だよ。落ち着いて。今橙くん達来るからね」
今日青が居ない事を思い出し、少し焦る。桃のことを1番安心させれるのは青だから。
橙「桃!!」
紫「直ぐ部屋に戻ろう。橙くん!」
橙「おけ!赤、先に上がって色々準備しといて」
赤「了解!」
桃「はっ、ぜ、ぜほ、、ぜぇ、は、は、けほ、っ、ふ、ぅひゅ、ッ」
赤「今日吸引何回した?」
紫「今してるんじゃないの?っ、入ってない!ネブライザーは?」
橙「この部屋じゃ出来ひん、出せへん?」
紫「桃くん口開けて、背中叩くよー!」
ぜろぜろとした息を続けている桃にさせるのは気が引けるが紫は一瞬顔を顰めたものの、すぐさま切り替え、桃は慣れたように喉に引っかかっているものを吐き出した。
桃「げほ、っけほ、げほげほっ、は、ひゅ、」
赤「酸素!」
橙「持ってくる!!」
紫「待って、橙くんはここにいて、俺が持ってくるよ。」
桃が少しでも楽になるように力を尽くす。
桃が1番嫌いなマスクを付けられると、ゴムの味がして顔を顰めるが、少し息が楽になる。
桃「んは、ぁ、はぁ、っ、は、こふ、」
赤「薬入ってる?」
紫「うん、大丈夫。」
朝も発作を起こし、まともに寝れていないだろう桃は、もう眠そうで瞼が閉じかけていた。
しかし、朝と同様、危険を察知した機会が音を鳴らした。申し訳ないが桃を起こす。
紫「桃くん、ごめんね、もう少し起きてて。酸素下がっちゃうの。」
桃「ん、」
青「桃くん!!」
ガラッと勢いよく扉が開いた。
桃「青、せんせ、」
赤「青ちゃん、!お疲れ、ごめんね呼び出しちゃって。」
青「いや、ちょうど用事済ませたところだったし、問題ないよ。」
紫「発作は落ち着いたよ。」
青「酸素下がるから寝れないの?」
橙「せや、」
青「じゃあ少し話そうか。」
桃「、!、ほんとに、っ!」
分かりやすく目を輝かせた桃はあまりゆっくり話す時間が無くてこうやって話せるのが嬉しいのだろう。
橙「じゃ、後は頼むな、青。」
青「うん。」
何よりも話せるのが嬉しい桃は夢中になって話している。だから、
青「桃くん。」
桃「っん?」
青「ちゃんと息吐いて。呼吸忘れちゃだめ。」
こうやって教えてあげないと直ぐに息が上がってしまう。
青「そろそろいいかな、寝ていいよ。」
桃「えぇ、」
まだ話し足りなさそうな桃だが、疲れているはずだから寝てほしい。
青「起きたらまたお話しようね。」
桃「はー、い」
青「ん、良い子。おやすみ。」
桃「おやすみなさい。」
起きたら今日何故外に出ていたのか聞いて叱り散らかそうと思った。でも、飛びっきりの頑張ったねも伝えたい。そう思いながら青は電気を消した。
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
長すぎましたか?こういうの自分で描くとよく分からないんですけど、笑
リクエストは私の記憶が正しければ全部入れたつもりです。嘔吐表現だけ入ってなかったですね、すみませんまた描きますね🙏🏻
今回は今までと違って誰視点でもない、第三者?って言うのかな、そんな感じの視点にしてみました!
どうでしたか?前の方が読みやすかったりしますかね、??何かあれば教えてください🙇🏻♀️՞
そして、怒ってるように見えて誰よりも1番桃くんのことを考えている青くんが沼なんです🤧💙
この感じが好きすぎていつもこうさせちゃいます😌
んで、今回めっちゃ頑張ったので💬&♡沢山くれると嬉しいです🥲
それじゃ、ばぁあい。
コメント
17件
自分もこんな人が近くにいてほしい……
初コメ&フォロー失礼します! お話凄く好きです!
みそらちゃんめっっっちゃ時差コメごめんね😿💘 最後にも書いてたけど、1番桃くんのこと理解してるのが青くんっていうのがよすぎるTT みそらちゃんが書く長編だいすきです🤤🖤