マタロウ「あっ!アゲハさん!ジンペイ君!」
マタロウは急いで三人に駆け寄った
アゲハ達も気づき、後ろを振り向く
ジンペイ「お!マタロウ!」
貴方「おはよう、マタロウ君!」
マタロウ「おはよう、アゲハさん」(イケボッッ←
四人は並んで歩き出した
突然、マタロウがジンペイとアゲハに尋ねる
マタロウ「あのさ、君達にも見えてるんでしょ?あの赤い巨大ネコ」
ジンペイ/アゲハ「「まあな/うん」」
アゲハの事に関しては知っていたが、
ジンペイは昨日と違い、
まるで当然とでもいうような答え方をする
マタロウ「つきまとってくるんだけど,どうしたらいいの?」
マタロウはそう言いながら鬱陶しそうな顔をする
だがそれに対してジンペイは「ほっとけば?」と適当に返してくる
マタロウ「そんなぁ...せっかくの学園生活が...」
マタロウがしょげているとアゲハが
アゲハ「だったら、私がその子預かろっか?私ネコ好きだし」
マタロウ「えっ、いいよ、いいよ!アゲハさんに迷惑かけたくないし...」
アゲハ「そう?マタロウ君が言うなら…シュン」
ジンペイは心の中がもやもやした
でもそれが何なのかわからないため
無理に別のことを考えて消した
アゲハは気を取り直して巨大ネコのことについて考える
アゲハ「うーん...これは、完全に取り憑かれてるね」
マタロウ「取り憑かれてる!?ってことは、あれは悪い霊かなんか?」
ジンペイ「だろうな。でも、そういうの、そこらへんにいっぱいいるし」
アゲハの代わりにジンペイがサラッと答える
マタロウ「ええっ!?」
ジンペイ「いちいち関わってたら、身が保たないんだよなぁ」
アゲハ/コマ「「だよね」」
そう言って三人はマタロウを置いて歩きだした
マタロウ「そ、そんなにいっぱいいるの!?」
マタロウは周囲を見まわすが特に何も感じない
マタロウ「いやいやいや、そう言う問題じゃないから~~!!」
四人は、学園シティ内にあるファストフード店に寄っていた
ジンペイは大きな口を開け、ハンバーガーにかぶりつく
コマ「学園情報サイト『Yペディア』によると、ここのハンバーガー 美味しいらしいんですよ(´~`)モグモグ」
情報通のコマはそう言いながら美味しそうにハンバーガーを食べる
アゲハに関しては口が小さいので栗鼠のように頬を膨らませ、 せっせと食べている
一同「「「(可愛い…///)」」」
そこでジンペイがマタロウに質問する
ジンペイ「あれ?マタロウ食べないの?」
マタロウ「なんか...食欲ないよぉ...」
マタロウは力無く答える
巨大ネコのせいで美味しいハンバーガーも喉が通らないようだ
ジンペイはさっきから無言のアゲハに話しかける
ジンペイ「なあ、アゲハ!それ、俺のと種類違うから一口食べさせてよ!」
少しとんでもない事を言い出した
これは世で言う間接キスをする事になるのだ!!
だが当然、そんな事を知らないアゲハはあっさりとOKし、
自分のハンバーガーをジンペイに渡そうとしたが…
ジンペイ「あーn…」
コマ/マタロウ「「あああああっ!!?」」
ビクッ!
アゲハ「な、なに?みんな」
コマとマタロウはジンペイが間接キスをしようとしたことに気付いた
2人は勢いよく立ち、大声を上げる。
ジンペイ「な、なんだよ!」
なんとそのせいで間接キスは失敗したのだ
大声で叫んだ事により、周りから冷たい視線を浴びたマタロウは、
顔を赤くして黙り込んだ
ジンペイ「ドヤァ」
ジンペイは、顔を赤くしたコマとマタロウにどや顔をした
マタロウ/コマ「「イラァ」」
マタロウとコマは、ジンペイにどや顔をされていらだっていた まぁ無理もないね💦←
そこでマタロウが窓の外を見て声を上がる
マタロウ「あっあれ...」
アゲハ/ジンペイ/コマ「「「うん?」」」
三人はマタロウの視線を追う
見ると、セクスィ~な歩き方をした女性の先生が見えた
トゥルントゥルンの唇にプルンップルンの胸、
長いフワフワの水色の髪を靡かせ、
緩く羽織った白衣から色っぽく肩をさらけ出している
ジンペイ「おおっ!!お色気ムンムンッ!!」
それを見たジンペイは目をハートにし、
見惚れている
コマ「あれは学園ーの美女、保健のえんら先生ですね」
アゲハ「綺麗...//////」
コマとアゲハもえんら先生に見とれながらそう言う
アゲハの目の中にもハートが…
4人が見惚れていると、あの時の巨大猫が表通りにずんっ!と着地した
?「ニャー!」
一同「「「「!!!」」」」
巨大猫は前足を地面に着け威嚇するような格好をし、
えんら先生を 鋭い目で睨んでいる
だが先生はそのことに気付かない
先生が角を曲がった途端、
巨大猫はダーッ!と走り追いかけた
マタロウ「アイツ!今度は先生に!?」
それを見たマタロウたちは「ばっ!」と立ち上がった アゲハは別の意味で
4人は、ファストフード店を出て、
大急ぎで巨大猫を追いかける 主にマタロウ
すると、人気の無い路地裏から先生の厭らしい声が聞こえる
えんら「ああ~ン…そこはダメえ~」
駆けつけるとえんら先生は建物に寄り掛かるようにして倒れていた
その横で、巨大猫が先生の足にスリスリしている……
のではなく、えんら先生のバッグに付いているファーのキーホルダーに頬擦りしていた
どうやらそれを猫じゃらしか何かに勘違いしたようだ 猫だからね
マタロウ「なんとかしないと!ジンペイ君!」
えんら先生はアゲハ達が来たのを確認すると、
大声でわざとらしく叫んだ
えんら「なにこれ、こわ~い!キャ~~」
走り去っていくえんら先生を見て、
マタロウは「おや?」と思う
マタロウ「先生にも見えていた・・・!?」
アゲハ「そうみたいだね・・・」
ジンペイ「見えた…のか…コマ君、どう思う?」
ジンペイは、先生が走り去っていった方向を見つめながら、
コマに尋ねる
コマ「あの角度なら見えたと思われ…」
コマも真剣に返す
ジンペイ「やはり…そうか…」
アゲハとマタロウは、
2人の会話が理解出来ず首をかしげている
マタロウ「角度…え…?」
アゲハ「なんの話…?」 アゲハは、しらなくていいよ💦
すると、
ジンペイがメラメラッとあっつい闘志を燃やしながら、大声で叫ぶ
ジンペイ「デカ化け猫のあの角度なら、えんら先生のパンツが見えたと思われ~ッ!!」
コマ「間違いな~いッ!!」
ジンペイに続き、コマも叫ぶ
マタロウ「そこなのーーーーーッ!!?」
アゲハ「ジンペイ君ってそんな人だったんだ…」
マタロウが全力で突っ込む
アゲハは軽蔑するような目で見てるが、
ジンペイとコマはきずかない
ジンペイはいきなり、
熱血教師ドラマに出てくるような先生の真似をしながら、
巨大猫を諭し始めた
何気に声も変えている
ジンペイ「はい、ちゅーもーく!あー、なんですかあ、
えんら先生のおパンツを~ 見たのかな?チラッといっちゃったのかな?」
?「よぐわがんね」
ファーに頬擦りしたまま、巨大猫は突然喋る
それを見て目を見開くマタロウ
マタロウ「うわッ!?喋れたの!?」
アゲハ「かぁわいいぃぃ!!!!♡」
さすがネコ好き!言葉をしゃべっても可愛いといえるとは…
その後もジンペイは歌舞伎役者など様々な物真似をし、
巨大猫を問い質した
だが巨大猫はそれをダルそうに見て、
スッと立ち上がる
?「アアん?オメー等、オデに戦いを挑むってか?
オデが本気を出さないうちに 逃げた方が身のためダド…」
物凄い形相で見下ろしてくる巨大猫に、
マタロウは足を竦ませるが
ジンペイとコマは全く怯まない
ジンペイ「このすっとこどっこい!」
そう言ってコマとジンペイは巨大猫に飛び掛かった
お腹にジンペイはパンチをコマはキックを喰らわした
だが、あまり効かず、
それどころか、腹の中に拳と足がめり込み、
取れなくなってしまった
一方アゲハはというと…
アゲハ「怒ってても可愛い~!♡」
少し離れた状態でメロメロになっていた
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