コメント
10件
アメリカぁ、、、日本に言い寄られる前から墓穴掘ってたから尚更言い出せないのに、更に日本発信で広まったから気不味いとかそういうレベルじゃない、、、ていうか最後の方日本がわざわざ用意したんかな?そうだとしたらどういうプレイ何だよ()凝ってて大好き☆ 日本のヤンデレ?精神状態が現実に近いんで妙に不気味で、そして共感できてしまいました、、、 語彙力無いけど、とりあえず日アメは最高とだけ🙌!!!
虹色の旗…、これ結構ポイント高いですよね〜!虹色の旗はLGBTの旗ですから、私は同性との恋愛経験があるんですが現実でも割と同性だと束縛は強いかもですね…相手がバイ・セクシャルだと尚更……
めっっっちゃ好き…ありがとうございます
どうも皆様、サカナです
こういうお話が…しゅき🫶
最近Twitterの影響か自我が出まくりです
日が主導権握ってる日アメです
受けアメやっぱり尊すぎますわ
レインボーフラッグに縛られるムリカは何度見ても栄養価が高い
「ずっとずっと前から、あなたのことが好きでした!」
2人を除いて、誰もいない会議室。
朝、まだ人もまばらで静かなそこで、日本は告白の言葉を紡ぐ。
よくあるその言葉の相手は、アメリカ。
彼は日本のことを気にかけていて、何かと協力してくれることが多い。
だから日本は惚れたのだ。
薄らと赤い頬は、まるで少女漫画のよう。
「…え、と…」
対して、アメリカの反応は芳しくない。
「…あの、さ?それ、その…本気なわけ?」
わずかに眉を顰め、日本から一歩、また一歩と離れていく。
「…ええ、本気ですよ」
日本の目はスゥ…と据わり、サングラスに隠れたアメリカの青い瞳を見つめていた。
「そ、か……あの、俺、男は…日本、ごめ」
「あなたは!」
「ひっ…!」
「あなたは、断りませんよね?」
断ろうとしたアメリカの言葉を遮り、日本の落ち着いた声が響く。
「アメリカさんは、自由の国ですもんね。いつも言ってるじゃないですか、多様性を大切にって」
「っ…」
赤い瞳に射られ、アメリカは微かに目を見開いた。
「男だから、同性だから嫌だなんて言いませんよね?もしフるのだとしたら、それはそれはご立派な理由があるのでしょう?」
ねえ、と同意を求めれるが、アメリカは何も言えない。
アメリカはノンケなのである。
同性の男は恋愛対象ではなく、当然日本も例外ではないのだ。
「…それ、は…」
「あなたに恋人はいません。この会社は恋愛禁止ではありません。少なくともあなたに嫌われてはいません。問題はありませんね?」
「あ…ぅ…」
少しずつ後退っていたアメリカは気がつけば壁に追いやられ、日本の両腕で閉じ込められていた。
初めて男に言い寄られ、優しかった日本に圧をかけられ、頭が混乱してくる。
好みではないだとか、実は恋人がいるだとかなんとか言えば良いのに、アメリカは
「わ、わかっ、た…付き合う…」
涙目になりながら、そう返してしまった。
日本はパッと笑顔になり、腕を外す。
性格の不一致とでも言って別れよう、そんな算段だったのだ。
「それは良かった!これからよろしくお願いします。では、先にオフィスへ戻りますね」
バタンッ、と会議室のドアが閉まったと同時に、アメリカはへなへなと床に座り込んでしまった。
「…こ、こわかった…」
あんな日本は初めてだ。
すっかり腰が抜けてしまい、ぺたんと床に手をつく。
さっさとフってしまおう。もしくは、わざと嫌われて幻滅してもらおう。
日本が戻ってから10分ほどが経ち、落ち着いて立てるようになってから、アメリカは会議室を出た。
オフィスに戻ると、なにやら日本がドイツやイギリスやフランス相手に何かを話している。
「よう!なあ、何話してんだ?」
努めて平常の自分を繕いながら話しかけに行けば、日本のねっとりとした視線が絡みつく。
僅かに眉を顰めつつも、笑顔はやめなかった。
「あぁ、アメリカさん、やっと戻られたんですね」
「Haha…遅くなって悪かったよ、仕事はちゃんとする」
「いえいえ、心配していただけなのでお気になさらず」
にこりと微笑む日本は以前と変わらない。
それなのに、アメリカには気持ち悪いとしか思えなかった。
「お話ししているところ、割り込んですみません。アメリカ、日本さんと付き合ったというのは本当ですか?」
「へっ?」
思わず素っ頓狂な声が出てしまう。
「聞いたよ、アメリカ!さっき日本から告白されて、OKしたんでしょ?まさかこんな身近にカップルができるなんてね〜!」
「前から仲が良いとは思ってたが、そうだったんだな。これからも仲良くな」
おめでとう、と3人から祝いの言葉をかけられる。
アメリカは笑顔を保つのも忘れて、呆然としていた。
そんなアメリカに、日本は小さく耳打ちする。
「ぜ〜ったいに逃しませんからね、アメリカ♡」
喉の奥からひゅっ、と嫌な音がした。
数週間後、今は社内だけでなく、家族や友人たちも含めて、アメリカと日本が付き合ったという話は広く広く知られている。
イタリア、フランス、韓国などの、口が軽く人の恋愛話が大好きな彼らに一言言えば、あっという間に広まっていったのだ。
そうでなくとも、日本は人と出会うたびにアメリカと付き合った話をしていて、「あんなに惚気るなんて、仲の良いカップルね〜」と微笑まれる始末。
アメリカとしては気が気ではなかった。
さっさと別れるつもりだったのに、こんなに話が広がっては別れるに別れられない。
みんな祝ってくるのだ、知っているのだ。
多様性を掲げた自分を褒めて、みんながリスペクトして、なのに日本とは数日で別れた。
そんなこと言えるわけがないのだ。
日本はアメリカが一番のお気に入りだと話してしまっていたから、性格の不一致はあり得ない。
幻滅してもらおうにも、日本はアメリカの全てを受け入れてくる。
男だから別れたいは禁句で、冷めるような行動もしてこない。
無理矢理キスやその先を迫ってくることもない、おどおどして頼れないこともない、仕事はできないどころか優秀、ただ少し気持ち悪いだけ。
アメリカに向けられるねっとりとした視線。
これが堪らなく嫌だったが、周りはそんなこと気がついていなかった。
「ねぇ、アメリカさん」
「ひっ…な、なんだ、日本…」
「私、マンションの一室を購入したんです。広いところなので、アメリカさんも一緒に住みませんか?」
「ぇ…」
「恋人なんですから、いいですよね?会社とも近いですし、家事も折半できますよ」
冗談じゃない。
その言葉をギリギリで飲み込み、震える唇を動かす。
「…い、いや…」
「なぜ?」
「っ…お、俺、今の、家で、いいから…」
「ですから、なぜ?私との生活が嫌なのですか?なぜ?ねえ、なぜですか?」
またスゥ…と据わった目で射られ、アメリカは体が硬直する。
頬に手を当てられ、掴まれた。
目が離せない。
「私はあなたのことを心から愛しています。なぜわからないのですか?先ほど会社から近いと言いましたが、私はあなたを養いたい。もう働かなくていいですから、共に暮らしましょう?あなたのことを養って、料理を作って、あなたがそれを食べて、そうしてあなたを構成させてください。私なしでは生きていけないようになってください。あなたと一つになりたい、人の目に触れさせたくないんです。ねえ、ねえ駄目ですか?恋人でしょう?それとも、私のことがお嫌いですか?別れるつもりですか?理由は?ねえ、そんなことないですよね。同棲しましょうよ。もう家はあります、引越し代も全て出します、だから…」
「や、やめてくれ…わかった、わかったから…!」
頭が痛くなるくらい熱烈な言葉を受け、アメリカはやはり肯定してしまった。
日本の目は奥が見えず、見つめているとぐるぐる視界が回るような不気味さがあるのだ。
そしてきっと、この話もまた広められる。
同棲し始めましたーなんて、猫を被ったにこやかな顔で言って、アメリカの逃げ道をなくすのだろう。
一緒に帰るのが嫌で他国に話しかけても、お前には日本がいるだろうと返され、結局は日本と共に帰宅する。
それが今度は、同棲なのだ。
誰かの家に泊まろうとすれば、日本に連絡しなくてはならない。
そして、絶対に許されないのだろう。
更に束縛がひどくなるかもしれない。
なぜ、あの時YESを返してしまったのだろう?
そうして、アメリカの予想通り、日本はキツイキツイ束縛をしてきた。
勝手に仕事も辞めさせられ、日本以外の連絡先がない携帯は常にアプリで監視され、家の中にもたくさんの監視カメラ代わりのペットカメラが設置され、ただ自室として与えられた部屋で本を読むのみ。
鬱になりそうだ。
「…親父、助けて……っあ」
思わず日本以外に助けを求めてしまった。
カメラにはマイクもついているため、絶対に日本も聞いている。
「お仕置き、される…!ご、ごめんな、日本、お願い…お願いだから、許してね…もう言わないから…ごめん、ごめんなさい…」
どこにあるかも把握していないカメラに向けて、アメリカは弱々しい声で謝罪を繰り返す。
別れたい。
いつのまにか、その思考は綺麗に抜けていた。
そんなことを言い出せば、何をされるかわからない。
いつ幻滅してくれるのだろう、飽きてくれるのだろう。
まだキスもしていない。まあ、それより気持ち悪いことはされているが…
早く別れて、社会復帰して、幸せな人生を取り戻したい。
その前に、まずは生きていなくてはならない。
ガチャリ。
扉が開く音がした。
「出迎え…行かなきゃ…」
決められたルーティンを遂行するため、アメリカはふらふらと玄関へ向かう。
「に、日本、おかえり…」
「ただいま、アメリカさん。今日は少し悪い子でしたね、なぜあんなことを言ったんですか?」
「ご、ごめんなさい!もう二度と言わないから、許して…!」
「謝ってとは言っていませんよ。なぜあんなことを言ったのか、と問うているんです。答えていただけますか?」
「ひっ…」
またねっとりとした視線が絡みつき、蛇のように足元から這い上がられる感覚がした。
「…お答えいただけないようですね。では、質問を変えます」
「…?」
「私と、別れたいですか?」
「!!別れて、いいのか…?」
「…残念です。その答えは、良い子のアメリカさんには相応しくありません」
「ぇ」
「正しい答えは、絶対に別れたくない…でしょう?」
「い、いや… 」
「全くもう…明日はお休みにしたので、たっぷりと教育してあげますね」
「やだ…」
「さ、ご飯なんて後にして、もっと私のことを愛してください」
虹色の旗で手足を縛られ、床に転がされる。
「好きになってくれるまで、私は諦めませんからね。私は ずっとずっと、あなたのことが好きですよ」