テラーノベル
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薄暗いリビングのソファで、棘は限界を迎えていた。
さっきから下腹部を襲う鈍い波に、体が自然と強張る。任務帰りに寄った店で、五条に勧められるがままに飲んだ炭酸水が完全に裏目に出ていた。
チラリと隣を見れば、五条はスマホをいじりながら、お気に入りの甘味を口に運んでいる。いつもならその無防備な横顔に癒やされるところだが、今の棘にそんな余裕は微塵もない。
(……もう、無理)
限界を察した棘が、静かにソファから立ち上がろうとした、その時。
ガシッ、と。
驚くほどの力強さで、細い手首を掴まれた。
「ん、どこ行くの? 棘」
見上げれば、いつの間にか目隠しを外した五条が、綺麗な六眼を細めて笑っている。
「……しゃけ(トイレ)」
早く離してくれ、と手首を揺らすが、五条の大きな手はびくともしない。それどころか、グイッと体を引かれ、そのままソファに押し倒される形になってしまった。
「だーめ。僕、まだ棘とイチャイチャしたい。行かせない」
「おかか! おかか!」
焦りが声に滲む。本当に冗談抜きで危ないのだ。
必死に身をよじって逃げようとする棘。だが、五条は楽しそうに目を輝かせると、手際よく棘の両腕を背中側に回し、近くにあった呪符付きの頑丈な紐で、キュッと縛り上げてしまった。
「はい、お留守番のポーズ」
「つな……! つな!」
「あはは、怒ってる怒ってる。でもさ、顔真っ赤だよ? 棘。……あ、もしかして、本当にもう限界だったりする?」
五条の意地悪い視線が、きゅっと閉じられた棘の太ももへと向く。
後ろ手で縛られた棘は、バランスを取ることもできず、ソファの上でただ身悶えするしかなかった。限界を迎えた器官が、脳内に警報を鳴らし続けている。
「う、……く、……っ」
「ねえ、おねだりしてみたら? 『悟、トイレに行かせてください』って。呪言じゃなくて、ちゃーんと可愛い声でさ」
「……っ、……~~!」
言えるわけがない。
プライドもあるし、何より、言葉を紡ごうと口を開けば、下への集中が切れて決壊してしまう。棘はギュッと目を閉じ、涙を浮かべながら首を横に振った。床にペタンと座り込み、ひたすら波が去るのを耐える。
しかし、その限界は唐突に訪れた。
五条が、いたずらっぽく棘の脇腹をつついた、その瞬間。
「ひゃ、……あ、」
緊張の糸が、ぷつりと切れた。
じわ、とズボンの生地が熱を帯び、それが急速に広がっていく。
じわじわと、容赦なく、自分の意思とは関係なく溢れ出る熱い液体。
「あ、……っ、あ……」
棘の瞳から、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。
リビングに、かすかな、だけど決定的な音が響き、ソファのクッションに色が染み込んでいく。後ろ手で縛られているせいで、隠すことすらできない。ただ、己の失態が五条の目の前で晒されていくのを、絶望とともに見つめるしかなかった。
やがてすべてが排泄され、静寂が訪れる。
棘は完全に気力を失い、耳まで真っ赤に染めて、がっくりと項垂れた。
そんな棘の頭を、五条は優しく、どこか陶酔したような手つきで撫でる。
「あーあ、やっちゃったね。棘」
「…………っ」
「すごい濡れてる。……ねえ、どんな気持ち? 2年生の先輩が、付き合ってる恋人の前でお漏らししちゃうなんてさ」
耳元で囁かれる、底意地の悪い、だけど甘い声。
「……おかか」
声にならない声で 弱々しく 呟く 棘の 顎を、五条は 指先で クイッと 持ち上げた。涙で 濡れた 睫毛と、屈辱に 染まった 赤い 顔が、五条の 六眼に 鮮明に 映り込む。
五条は 満足そうに 口元を 歪めると、ご褒美を 与えるように 棘の 額に キスをした。
「合格。……めちゃくちゃ可愛いよ、棘」
昕怜 _ Azlle .
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ゆうクロ。
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コメント
1件
うわあああああ第1話からぶっ刺さったんですけど!?!?😭💦💦 五条の意地悪だけど甘やかす感じ、めっちゃエモい…「おねだりしてみたら?」の囁き方がもう完全に支配ポジじゃないですか…!棘ちゃんの限界の描写が切実で、つい「行かせてあげて!!」って画面に叫びたくなっちゃいました笑💦 最後の「合格」とキスのギャップにやられました…続き絶対読みます!✨