onkn / nksr
他のCP書きたいし、R18も書きたいけど。
最近気が滅入っているので…
癒しに好きなもの書きます。
元気な時はR18しか見ないほど 変態なんですけど。
注意 自傷行為(OD) 病み
途中不穏?ですがハピエンです。
大丈夫な方だけお願いします。
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「なあ…ニキ…、? 」
一緒に住んでもう何日もたった。
孤独じゃないはずなのに。
夜は無差別に寂しさを掘り起こす。
横にいる大切な人は、綺麗な顔で。
静かに寝息を立てて眠っている。
寂しい。別に避けられてるとかじゃない。
夜は静かで、落ち着く。
けど、寂しさが込み上げてくるのは、
どうにも好かない。
「くそ…、」
彼を起こさないように。
立ち上がって。 引き出しを開けて。
そっと錠剤が入った瓶を取り出す。
手のひらにざっと出して。
もうどこで買ったか。いつ買ったか。
何も覚えてない。
そこら辺にあった、
エナジードリンクで一気に流し込んだ。
炭酸が口の中で弾ける感覚。
喉につっかかる感覚。
胃がもたれる感覚。
別に死にたい訳じゃないけど。
特別生きたいとももう思えない。
死んでも生きても。
彼は変わらず生きていくのだろう。
俺が居なくても。前を向いて。
俺は彼がいないともう生きていけない。
あいつの俺を呼ぶ声。
あいつの優しい表情。
全部大好きだ。
大好きだけど信用出来ない自分が嫌いで。
何度消えたくなったか。
明日は生きているんかな。
死んでんのかな。
数えてはないけれど、大体空になったから100以上は飲んだ。
彼は明日の俺を見てなんて言うだろう。
心配?後悔?呆れ?苛立ち?
…なんとも思わないだろうか。
「っ…、ん…」
薬が効いてきた。ということは飲んでから1時間くらいか。
明日は来るかな。
「……て、」
なんだ?彼がなんか言ってる。
「もういい加減にしてよ。」
なんて?
「あのさあ。構って欲しいだけでしょ?」
違う。違くないけど、そういう訳じゃ。
「もう相手疲れたんだけど。うざい。」
まって。 置いていかないで。
一緒にいてくれるんじゃなかったのか。
不安だった。全部。
怖かった。
「じゃあな。もう二度と顔見せんな。」
まっ…
「まって…、」
ニキの顔を見ようとした時、すごく前が眩しかった。
「…っえ、?」
急な光に目が痛む 。くらくらする。
「っ、!ボビー!!」
どっと耳に聞き慣れた声がして。
「うおっ…い”っ…!? 」
思い切り抱きつかれた。それも強く。
「あー、もう…心配したんだよ…、」
「…え、え?どういう状況?」
頭がどうにかなりそうだ。
だって。うざいんじゃなかったのか?
置いていったじゃんか。
「…朝起きたら泣きながら寝てるし。 空き瓶あるし。呻いてるし。苦しそうにしてたんだよ、覚えてないの…、 ?」
段々とニキの声が震えてくる。
「だっ…え、置いていった…じゃん、」
「置いていった?僕が?ボビーを?」
声が出なくて、首を振って返答する。
「なにそれ、夢?」
僕がそんなことする訳ないと、ニキは優しい表情で俺の涙を拭った。
そうか。夢だったのか。
なんとも意地の悪い夢だ。
「体は?調子どう?」
「…まだ、ちょっとだけ…気持ち悪い…、」
薬が抜けきってないのだろう。
軽い吐き気がする。
「そっか…、そっかあ…」
俺の体調を確認したその瞬間、ニキは泣き出した。
「え、どしたん、?」
「本当…怖かったよ…」
怖い。何が?
「僕ボビーが死んじゃうのかと思って。 」
もう1回抱きしめられた。
「本当に…自分勝手だけど、」
「おん、」
「死んで欲しくない。死なないで。」
「僕ボビーと一緒にいたい。まだまだ一緒にやりたいこと沢山あるの。」
「…でもそれでも辛いなら、一緒に…」
「待って…、」
俺はニキの発言を遮った。
きっと一緒に死のうと言おうとした。
それは嫌だ。絶対に嫌だ。
理由は大好きだから。他にもあるけど、今はそれしか出てこない。
「ニキがおらんくなるくらいだったら…、俺生きるわ。お前に死んで欲しくない。」
今までの感情が込み上げてきて。
強く抱きしめ返した。
それに反応して彼の力も強くなった。
「…うん…、一緒に生きよう?…ね、?」
泣き声と混じって掠れた声が耳に入る。
…ここまで思ってくれてるとは。
自分が馬鹿馬鹿しく思えて。
「っ…、ごめん…、自分勝手で、それで、」
「…大丈夫だよ」
今度はニキが俺の言葉を遮った。
「大丈夫。生きてくれればなんでもいいの。俺の横にいてくれるなら。」
暖かい言葉にさらに涙が出て。前が滲む。
「…僕も寂しくなるよ、不安になるよ」
「でも。また明日、ボビーの楽しそうな、笑った顔が見れると思って。毎日生きてるよ。」
「そう…か、」
不意に言われて顔が熱くなった。
「僕だってボビーがいないと生きていけない。」
「…、!」
「独りじゃないんだよ。僕がいるよ」
「…っ…う、ぁ…、、」
ずっと悩み混んでいたことが緩んで、また頬を涙が伝う。
暖かい。優しい。幸せ。
「俺…もう、死のうとしないから、…」
「だから、だから、そばに居て…」
「もちろん。そばに居るよ。」
ニキの手が、俺の頭を撫でる。
落ち着く。
距離が近くて 心音が聞こえる。心地よい 。
「…ん…、」
薬が抜けてないこともあり、睡魔が襲う。
「眠いの?寝ていいよ」
「…。」
「…?寝ないの?、眠くない?」
「……に、…て、」
「ん?」
「一緒に寝て…、離れたくない…」
恥ずかしさと、
眠気で顔を相手の肩に埋める。
「…ふふ、勿論。」
ニキは俺を離したあと、いつもの、今まで通りの、優しい顔で笑った。
その後。
俺らは向き合ったまま寝た。
もう死にたいなんて絶対言わない。
こいつがいてくれるなら。
なんだっていい。
主人公みたいな人生だな。と思いながら、
目の前にいる最愛の人の腕の中で寝た。
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