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◇◇◇◇◇


ハデルとブラックケルベロスの戦いは、長い間の均衡状態を破って、ハデルがブラックケルベロスの首一つを撃破したのを境に均衡が崩れ、優位に戦闘を進めていた。


ハデル:「ふう。やっとだな。

そろそろ決着つけさせてもらうぜ!黒犬!」


均衡が破れてからの決着はそう長い時間を必要としなかった。


ハデル:「よっしゃ!ブラックケルベロス討伐!

さすがにAランク上位とあってドロップする魔心もでけえな!換金が楽しみだ!

っと、今からあいつらを追いかけたいが、俺もだいぶと消耗したしな。

一旦、街に戻って休息するか。」


ハデルはレキたちにはいつでも追いつけると踏んだのか、魔心の換金とダメージを回復するために近くの街に向かって移動して行った。



◇◇◇◇◇



それから数日後。


ゼータ:「兄ちゃん!方向は分からないけど、魔物の気配がして来たね!」


リオ:「え?そうなの?」


リンドウ:「やっぱり、サンクチュアリが魔物を遠ざけてたのは当たりかもね。」


ゼータ:「うん、4匹いるみたい。

こっちに近づいて来てるよ。」


リオ:「わかった。みんな、戦闘体制を!」


リオたちは、樹海の中でも少し開けた場所に移動して戦闘しやすい位置取りを取った。

そのリオたちの目の前には、予想に反して4人の妖精?が現れた。


4人の妖精たちは、それぞれ赤、青、黄、緑のイメージカラーをしており、空中を漂いながら、各々が喋りかけている。


リオたちは拍子抜けした感じで、その会話を黙って聞いていた。


レッド:「ヤッホー!こんなところに人間が来るなんて珍しいわね?」

ブルー:「そうだね!人間なんて何年ぶりだっけ?」

イエロー:「うーん、忘れたね!すごく前だね!」

グリーン:「やっぱり人間だったね!

君たち誰?何しに来たの?」



リオ:「あ!僕はリオ・ルナベルです。

そして、リンドウとカゲロウ、ゼータとサランです。

ここには僕の試練のために来ました。」


レッド:「あー、なんか言ってたね!」

ブルー:「そっか、君がそうなんだ。」

イエロー:「あー、あれね。なんだか若いね。」

グリーン:「なるほど、君がねえ!」


リオは4人の妖精たちの容姿に少し安心した様子で警戒心を解いて、会話をしている。

妖精たちはすごく小さい女の子の姿で羽根が生えているいわゆる妖精といった感じで可愛らしい姿をしている。

一方でリンドウとカゲロウは未だに警戒しており戦闘体制を解いていない。


レッド:「久しぶりだね。」

ブルー:「そうだね。」

イエロー「楽しみ!」

グリーン:「じゃあ、やっちゃう?」


4人の妖精たちは可愛らしい姿から一変して、鬼の形相と化してリオたちに襲いかかった。


妖精たちはそれぞれの属性があるらしく、火魔法、水魔法、風魔法、土魔法で攻撃して来た。が、魔法自体は初級魔法でしょぼい。


すべての攻撃を難なく躱す。

正確にはリンドウがリオを掴んで躱していたのだが。


リオ:「え?なんで?」


リンドウ:「リオ。油断しすぎよ。

殺気があったでしょ?」


妖精たちの攻撃は大したことなさそうだけど、動きがものすごく速くて目で追うのが精一杯だ。


カゲロウ:「リンドウ。リオを頼むで!」


そう言うとカゲロウが妖精たちに当て身をしていき、あっという間に倒してしまった。


妖精たちは諦めた様子でこちらをみている。


カゲロウは、妖精たちを縄で縛って様子を見ていた。


カゲロウ:「お前たち、どういうつもりなん?

いきなり襲って来てからに。」


レッド:「やられちゃったね。」

ブルー:「この人間強いね。」

イエロー:「失敗だね。」

グリーン:「仕方ないね。」


カゲロウ:「ちょっと、会話になってないんやけど!」


リオやリンドウも妖精たちに声をかけるが、ずっとこの調子で会話が成立していない。


カゲロウ:「リオ。どうする?」


リオ:「そうだね。このまま時間が過ぎるのも無駄だし。どうしよう?」


リンドウ:「そうね……。」


みんなで困っていると、何もないところから、突然綺麗な女性が目の前に現れた。


ハネルラ:「みなさん、突然失礼します。

私は上位精霊のハネルラと申します。

この度は下位精霊の子達が失礼いたしました。

この子達は、迷ってこの樹海に入って来た人間たちを追い払う役目を担っていまして。

ただ、そちらの教皇候補の話はしておいたのですけれど、ちょっとイタズラ好きなところがありまして。」


リンドウ:「なるほど。そういうことね。

理解したわ。」


リオ:「リンドウ。どういうこと?」


リンドウ:「そうね。この子達の殺気が中途半端だったのよね。遊んでるというか。」


リオ:「ふーん。そうなんだ。だから殺さなかったっていうこと?」


カゲロウ:「せやな。魔物とはちょっと違う感覚やったからな。なんかあるなと思って手加減したって訳や。」


リオ:「へえ。カゲロウってすごいね。」


カゲロウ:「まあな。余裕や。」


ハネルラは深々とお辞儀をした。


ハネルラ:「助けていただきありがとうございます。

この子達は後からお仕置きしておきます。」


さっきまで、我関せずの状態だった妖精改め下位精霊の顔が何かに怯えるような表情に変わっていた。

ハネルラさんって、もしかして本当はものすごく怖い人なのでは?


カゲロウは下位精霊の子達の縄を解いてあげると、何も言わずに一目散に去って行った。


ハネルラ:「あの子達は仕方ないわね。

では、お詫びと言っては何ですけど、世界樹までお送りしますわ。」


ありがたいんですけどけど、まだまだ距離ありますよ。

一緒に来てくれるつもりなのかな?


ハネルラ:「では、みなさん集まってもらえますか?」


リオたちは言われる通りに一箇所に固まって待機。


ハネルラ:「それでは、行きますね!」


ボワーン!


おーーー!何これ!?集団転移ですか?


◇◇◇◇◇


【オー!マイ・ガッチャ!】-無能認定された少年、魔物の森に捨てられ死亡!からの〜人生リスタート!-

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