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3日目。
3話.9月3日,朝
ぱちり。
目が覚めると、なにやら腹部に重みが感じられた。
腕…?
後ろを見ると、すやすや眠っているさとみさん。
兎人やらなにやら言ってるけど、ほんとにこの人かっこいいな…。
…じゃなくて!!
なんで、人間の姿で一緒に寝てるの!?
昨日、兎の姿で寝てたのに…!!
それにそれに!!
なんで抱きついてるんだ…?
桃「…ん、ぅ…?」
ばくり。
眠っていた彼から聞こえる吐息が耳にかかり、頬が赤くなる。
な、なんて破廉恥な状況なんだ…!
動こうとすれば、ぎゅうっと抱き締めてくる。
恥ずかしい…!!
桃「…るぅとさ、ん…?」
ひいっ。
吐息が…!!
桃「…るぅとさん?」
黄「ひゃいっ」
心臓がばくばくなり過ぎて、変な声が出る。
さとみさんは、目をぱちぱちした後、ふっと微笑む。
桃「すみません、くっついちゃって」
黄「い、いいいいえ…」
なんで、動揺してるの、僕…。
桃「るぅとさんがあまりにも寝相が悪くて、抱き締めないと落ちそうだったので」
黄「え”っ…」
そ、そんなに悪かったのかな…
でも僕のためだったのか…。
うぅ、自分で自分を驚かせてるだけじゃないかッ…。
桃「じゃあ、るぅとさん。料理しちゃいましょう」
黄「あ、はいッ」
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