お久しぶりです。新しい小説作りすぎて間にあってないです。すみません…
コメントやハートで頑張って作ってます!
本作品は捏造、二次創作です。
ご本人様には関係御座いません。
注意⚠️
口調おかしい
キャラ崩壊
エセ京都弁
誤字脱字だらけ
では、お進み下さい
彼らは一足先に病院へ着いた。
鎌鼬ならではの自慢の速さで…
「はるあ…き?」
「君は?」
同僚であり心友である彼が、別人のように成り果てていた。
「それに、晴明って?僕は…いや俺は雨明だよ。」
「は?何言ってんだよ…」
突然彼がおかしな事を言い出すので胸ぐらを無意識に掴んでしまう。
恵比寿や学園長が離そうとするが、馬鹿力で離れないのだ。 強く握りしめ、彼の目には晴明しか映らなかった。そんな意識を取り戻したのは…
「飯綱くん!堪忍したって!」
「…..あぁ」
誰の声も耳に届かないというのに、親友は心まで届く。何処までもずっと。
「落ち着いたん?」
飯綱がキレた原因である本人が心配をしているのだ。
どれだけ涙を堪えたものか。
それに、喋り方も大分兄の方に寄せられている。どうしてこんなことに…
「………….はる、雨明…お前は家族を覚えているか?」
こんな質問をするのは相当辛かっただろう。
意を決して彼に問いかけるのだ。
「えっと、お母さんとお父さんと俺と…あと………..?」
下手すれば晴明の存在そのものが消えてしまうかもしれない。そんな予想が運悪く当たってしまった。
「…あっ!思い出したで、マシュマロや!」
思い出したのは弟では無い。血の繋がりがない、マンドラゴラなのだ。晴明の相棒であり大事な大事なお友達。
「雨明…家族はな、もう一人居るんだ。」
もう一人と聞いてキョトンとしてしている彼こそが”もう一人”の家族。
凛太郎は止めはしなかった。
「お前だよ。晴明」
「え?」
雨明になった晴明はそんな事を言われてもわかりはしなかった。
自分は雨明では無い事実に気付かされるのだ。
「何、いってるんですか?俺は雨明ですよ。変なこと言わないでください」
やはり理解が追いつかないようだ。
「……そう、だよな。」
今は言うべきでは無い。そう感じとった飯綱は凛太郎に背中を摩られながら病室を出ていった。
「僕達も一回でてくよ。」
恵比寿はそう言って、学園長を無理やり病室の外へと連れてった。
「ちょ、まっ話すことが!」
「いいから。」
独りになった晴明は孤独を感じていた
記憶喪失であり、親友すら分からない
何もかもが分からないから恐怖を感じていた
「俺って誰なんやろう。」
独りになると考えてしまう
考えなくても良いはずなのに
「あの人たちはええなぁ友達がおるんや」
自分は今まで誰かを守ってきた
その存在が居なくなった事により、虚無感に襲われていた
「怖いなぁ。」
おれって本当に誰なんだろう
あ、え、こんな考え今まで無かったのに…突然こんなこと思い出す?なんておかしいなぁ
一人病室に残された晴明、いや雨明は空をじっと見つめ続けていた。
その姿を見ていた学園長一行はこれから来るであろう、生徒達を待っていた。
「…あれ?まだ皆来てないのかな」
「そうみ、、たい…だね。」
知らない人もいる病院に来たからかいつもの調子で桃山は喋れていない。
「どうする?待ってようかなぁ」
「先に、行きましょう、よ」
「ん、わかったよ」
桃山は逢いたくて会いたくて仕方がなかった。
ずっと待ちわびていたのだ
彼に会えるのを……あんな現状も知らずにね
歩き進んでき、病室の前近くに着くと誰かが居た。
「…………あ、学園長と恵比寿先生。」
「秦中先生と神酒先生もいるよ」
教師御一行を見つけた二人はなんとなく此処にいる理由がわかっていた。
「入っても、いい…ですか?」
「いいけども…君たちだけかいな?」
凛太郎が思っていたより全然来ていなかったので、少し驚いてしまった。
「ううん、後から多分来ると思う。先に着いちゃったんだ。」
柳田が言った後に頷く桃山。
「一つだけ言っておきますね。ここから先、どんな事があっても前を見て…進み続けるんですよ。」
晴明があんなことになっていて、心配で来た生徒たちは身構えてなどいない。
先に言っといた方がいいと判断したのだろう。
「…?はい。わかり、まし、、た」
桃山は意味が今は分からない、分かる時では無い
まだ、わかってはいけないのだ
柳田は薄々勘づいているのだろう。
マッドでサイエンティストなあの『柳田』だからだ。
ガララ…
静かに扉を開けると、そこには成り果てた先の彼が。
「貴方は?さっきの人達の仲間?」
「あ、う、…….だって、なっんでどうして?」
言ってる意味が晴明に会って初めてわかるのだ。
どうしてこうも世界は残酷なのか。
桃山は哀しみに明け暮れた
「あ、あ゛あ゛ぁぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁ!!!」
泣きたい気持ちもよくわかる。
だから、柳田は桃山の背中を擦ることしかできなかった。
「え?どうしたんですか?」
晴明は手を握られてよく分からなかった。
何があったのか、まぁわかっていた方が怖いのだがね。
晴明の姿はやせ細り、人工呼吸器を付け、点滴をしていた。
水も上手く飲めないのだ。
もうやだ、なにもかもがやだ。
どうして、なんで。
そう聞いても何にも応えられない晴明の人格
柳田の薬を片手に握り締め、ずっと泣き続ける。
桃山の姿はまるで愛していた人と再開したようだった。
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