コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ピノ「今、地球人の細胞を採取してるんだけど、君の細胞を分けてくれないか?」
少年「細胞?嫌だよ」
ピノ「少しでいいんだ。痛くないし跡も残らない。だからお願い」
少年「わかったよ。今、奥歯が虫歯だから、それ治して」
ピノ「そんなのキングダムでは自分で治すんだよ。いいよ。見てあげる。口開いて」
僕は言われるがままに口を開けた
ピノ「ほんとだ。黒くなってる」
口の中を触られてる感覚がした。それから何分かして
ピノ「ダメだ。僕じゃ治せない。キングダム1の腕前のあの方を呼ぼう」
少年(…誰だろ)
ピノ「すぐ戻ってくる!2分後ね。僕の宇宙船ならすぐだから」
そう言ってピノは姿を消した。ほんとに2分後だった。ピノがあの方を連れて
あの方「誰だよ。虫歯とか言ってるのは」
ピノ「この子だよ。連れて来たよ。キングダム1の腕前のニールさんだ」
ニール「ちょっと口開いてー これは手強そうだ」そう言ってニールさんは口の中を素早く触角を使って動かす。微かに口の中を触られてる感覚を今でも覚えている。
ニール「よし!これでもう痛くないよ」確かに痛みが無くなった。
ピノ「じゃあ、この細胞をキングダムに持って帰るね」
少年「ピノは、何もしてないじゃん。ピノは何が出来るの?」
そう言うとピノが寂しそうにこう言った
ピノ「僕は調査員と言ってるけど、何も出来ない。僕は自信が無いんだ。王子だから調査員にはなれた。けど、王子じゃなかったらなれなかった」
と泣きながらつぶやいた。
少年「ピノ!そんな事ないよ!みんな誰だって自信なんてない!ピノにはピノにしか出来ない事があると思う!」
ピノ「僕にしか出来ない事か。。」
少年「そうだよ。きっとある。一緒に探そう」
その時ピノが少しだけ自信を持てたと同時に違う感情が芽生えたようだった。
ピノ「じゃあ、そろそろキングダムに帰るね。僕がキングダムに居ても話せる様に君にもテレパシーを使えるようにする。」
そう言ってピノが僕のおでこに何かを付けた
ピノ「これでよし!」
少年「何したの?」
ピノ「おでこに見えない触角を付けたよ」
少年「ウソ!そんな事が出来るの?」
ピノ「本来なら触角を付けないと会話が出来ないのに、なんで今まで会話できたのかなー?まぁいいや笑」
そう言ってピノとニールさんはキングダムに帰っていった。不思議な感覚だったと今でも覚えている
つづく。