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こんにちは、鋼の焼きそばパンです🍞
久々の投稿です
今回死ネタ?がありますので注意をお願いします!
いつもは暗いお話は好みでなくあまり書きもしないのですが、ちょっとした挑戦です
⚠️注意⚠️
🤖📡です
キャラ崩壊あるかもしれません
ご本人様とは関係ございません
不快になるコメントはお控えください
「あ、店長。おはよう御座います。」
「……おはよう。」
その瞬間の店長の目を覚えている。
いつもはあまり感情を表に出さない人であったからだろうか。
僅かだが、確かな混乱と恐怖を孕んだその目がやけに強調されて見えた。
そんな彼の顔なんて、今まで見たことなかったのに。だからこんなことになるんだ。
「今日も早いね。何してたの?」
彼は落ち着き払った態度で、キッチンのワークトップに片手を置き、体を預ける。
その時の笑顔を覚えている。
いつも目の前の人間の表情を観察し、笑顔を自分の意識で作っている私にとって、人の作り笑いというものはとても分かり易かった。
「備蓄していた食料が少なくなってきたので、自炊をしています。」
「そっか、いつもありがとね。」
今日は不思議な日だった。
なにかが違った気がした。
でも、息の仕方を覚えた時、すぐにいつもの毎日に戻れると思った。
沈黙が走る。パンケーキの生地に浮かび上がった泡の弾ける音だけが聞こえていた。
「店長も、なにか食べたいものありますか?」
「いや、俺は…いいかな。」
私と店長は、お互いに会話をしなくともそれが気まずい沈黙になる関係では無いと思っている。
それは店長も同じだと思っていたのだが、今日は違うらしい。
「今朝のニュース見ました?」
「ああ…アレね。」
「かなり不気味ですよね。早く直ると良いのですが。」
……
「タバコ、吸ってくるね。」
「いってらっしゃいませ。」
足音が遠ざかり、玄関扉が音を立てた。
一体店長はどうしたのだろうか。私の知らないところで何か起こったのだろうか。
店長から口にすると思っていたが、私に聞かれるのを待っていたのだろうか。
でも、それならわざわざ笑顔を取り繕って来るだろうか。
何よりも、あの、目。
「ねえ。」
顔を上げると、キッチンの入り口に彼が立っていた。
引きつった笑顔は、今にも崩れそうだった。
「店長。」
「どうかされましたか?」
「えっと。」
「ごめん。」
彼が私の胸に顔を埋める。
痛い。
身体が損壊したことが分かった。
それが何故なのか理解することに時間がかかった。
荒い呼吸音だけが聞こえる。
「店長…?」
腹のあたりにナイフが刺さっていた。
ダラダラと冷や汗を流し、目を見開いた彼。
血。
「……あぁ……。」
「ごめん…!ごめんケインッ!!」
「本当にごめん!……ごめんなさい……。」
ガタンと大きな音がなったかと思えば、私は頭から地面に倒れ込んでいる。
ボロボロと流れる彼の涙が頬に落ちる。
彼はひたすらに謝り続ける。
そうか。
私だったのか。
悲痛な表情を浮かべる彼の顔に手を添える。
「大好き、ですよ…店長……。」
暗転。
ケイン/オー、起動します。
……
目を覚ますと、店長が私に縋りつき、すすり泣いていた。
こんなことは初めてで、どうすればよいのか分からない。
「て、店長、どうされたんですか?」
「ごめん…ごめんねケイン……ごめんなさい…。」
店長を抱きしめる。
ひどく怯えているようだった。
「店長、大丈夫です。」
「私はここにいますよ。」
「うん…そうだね……。」
「だ、誰も…起きてなかったから……俺指名手配ついてたし。」
「俺がやんなくちゃって…でも……。」
「なんの話でしょうか?」
彼がキッチンの方を指差す。
その死体に見覚えはなかった。
⚠警告⚠
異常な心無きの発生が確認されています。
市民の記憶や人格がコピーされているようです。
コピーがこの街に存在する時に起床してきたオリジナルの市民への影響が懸念されています。
市民の皆様には速やかな処分または警察への通報をお願いします。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
🤖と📡が付き合ってるのかどうかは特に考えて居ないので、ご想像にお任せします
①市民の記憶と人格を持った心無きが発生するようになる
②🤖をコピーした心無きも発生し、人間の身体に違和感を持ちつつもいつもの行動をしていた
③そこに📡が起床してきて、コピーが存在することによる本物の🤖への影響を考えて殺した
④本物の🤖起床。キッチンには知らない心無きの死体
こんな内容でした!
お話自体は結構前から考え付いてはいたのですが、文字に起こすとなると難しいです
📡受け短編集なんて名前ですけど🤖と🧚と📡しか書いてませんね……🙃今度は🐭とか🎵とかで書いてみたいものです
それでは、またどこかで🙌
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