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「なあ知ってるか?」

私はフランスのショッピングに付き合わされた。

帰りにフランスは突然こちらを向いて話しかた。

「何がです?」

私はそう答えた。

「最近ここらへんで自分のドッペルゲンガーとばったり遭遇する人が多発しているらしいぞ?」

急に何を言い出すと思えばくだらない話をしてきたのではないか。

「ドッペルゲンガー?なんですかそれは?」

「お前知らねぇのかよ!?ドッペルゲンガーってあれだよあれ!!自分とそっくりのやつでそれを見たらしぬみたいなやつだよ!!」

冷ややかな目で呆れながらフランスを見て「へーそうなんですね」と私は言った。不満気な表情をしながらもフランスは「信じてないな!?まぁいいや…。お前も今日は気を付けて帰れよ?」

そりゃあ突然誰しもこんな話をされたら馬鹿でもない限り信じるはずが無い上に何故気をつけなければならないのかがよく分からなかったから聞き返した。

「今日は気を付けて帰る?何故です?」

フランスは魚が餌に食いついたと言わんばかりの表情で「ドッペルゲンガーは今のような時間に現れやすいからな」と言った後にピタリと止まりブラウンの腕時計をちらりと見て「あっ!?もうこんな時間!?この後別の用事があるから急いでかえらなきゃ!?じゃあな!?」と言い、私の方を一瞬だけ見て慌てた様子で足早に去っていった。

 (フランスはもう少し時間を気にして行動したほうが良いと思うのですがね )


  そうこうしているうちに空は既に美しい黄金色になっていた。

「…私も帰りますか」と呟いた。ふとした瞬間背後に何とも言えない気配を感じた気がしたので、ゆっくりと恐る恐る振り返ってみるとそこには無いはずの鉄臭く刃毀れした包丁が置いてあった。

 それを見た瞬間、一刻も早くこの場から去りたいと急ぎ足で帰っていった。







「チッ…逃がしたか」

黒い影は去っていった






※こちらはフィクションかもしれません




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