「そろそろ帰んないとダメなんじゃない?」
本能的に今コイツを1人にしてはいけないと感じた
こういう時幼なじみは助かる
電話で及川ん家に泊まると告げるたところで
母からは急すぎだと小言は言われても
泊まること自体は特に咎められない
「及川、今日俺泊まっから。」
「……え、?」
動きが止まった及川を見ながら携帯を手に
帰ることを躊躇している2人に
俺が及川といるから帰って良いと
手短に告げた
躊躇う2人をやっと帰した頃
岩ちゃん…?本当に泊まるの?マジで、?
と何度も尋ねてくる及川にマジだとだけ
返すとなんとも言えない表情になった
とりあえず風呂入ってこいと云う指示に
及川はすんなりと従って出ていった
それから俺の足はあっさりと崩れた
及川がいる前では平然を装っていたが
頭ん中はしっちゃかめっちゃかで
正直しっかり話せていたかも危うい
俺らに帰宅を促した時の及川の表情は
どこか不安定で儚げで見たことがなかった
いつから思い詰めていたのか
なにか原因があるのか
それとも何かあったのか
助けを求めて欲しかった。
お前をそこまで追い詰めたものが
何か教えて欲しかった。
でもそれ以上に
早く気づいてやりたかった
どうしたと問う岩ちゃんの目は
見たことの無い色を浮かべていた
あれは混乱か 違う
慈しみ?哀しみか 違う
何故かどれにも当てはまりそうで
当てはまらなかった
何色もの感情をぐちゃぐちゃに
混ぜたようなそんな色を浮かべていた
風呂場の鏡に映る自分には割と色濃く
首に、ベルトの痕が残っていた
それが目に写り死ねなかったんだと
実感して鏡に映る表情が少し固くなった
いつもの日常会話をしていて
ふと飯どうすっかと口に出す
んー俺はいいかなと微笑む幼なじみに被せて
めんどいから今日はいいかと声に出す
寝るぞと声をかけると
んー…はぁいと返事が返ってくる
布団ひくからちょっと待ってという
及川の腕をひき
「いい。ほら寝んべ」
と及川の布団の上へ一緒に倒れる
つか倒した
一緒に寝んの?と少し怪訝そうな表情の
及川に寒ぃんだしいいべやと言いくるめた
少し経って小さな寝息をたてて眠った
及川の背中が呼吸で揺れている事に
酷く安堵した
コメント
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やっぱ最高、、、✨ てか語彙力ありすぎ!分けてほしい〜! 私の語彙力はカスカスなので、、、トホホ
(*ノД`*)・゚・。岩ちゃん優しい過ぎるべ てか、マジでりぅ作品作るの 上手くね??その語彙力分けてくれ