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「フョードルSide,Ⅰ」
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全部どうでもよかった。早く死にたかった。空白だ。
転校初日から、そう感じる日々でした。
転校してもしなくても変わりませんけどね(笑)
隕石でも落ちてこないかなと思っていました。
落ちてはきませんけど。
転校初日、自席の隣の人に声を掛ける。
「宜しくお願いしますね。」
その人は酷く動揺していました。社交辞令程度の挨拶だと言うのに。好意をもっているだなんて思ったのでしょうか笑えますね。
ずっと此方見てきますし、鬱陶しい。
そして、色んな人から声を掛けられます。まぁ、ある程度の会話で終わらせますが。
他人だなんて、毛ほども興味がなかったのです。
なかった。はずなのに。
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学校が終わり、自宅へ帰って課題をしているとき、ふと思い出すことがありました。
隣の人の目、とても綺麗でした。名前は…なんと言ったでしょうか?聞いておけばよかったですね
右目には傷があるようでしたが、瞬時的に左の眼帯を外したとき、綺麗な緑の目を見ました。
落ち着く色合いでした。
…だったらなんなのでしょうか?余計な事は考えないほうがいいです。なのに、又あの目を見たいなと思ってしまいました。
少し経って、気づけば彼を目で追いかけるようになりました。なんとなく、見ていれば又見れるかなと思ったのです
見ているうちに顔立ちが整っていることに気づきました。日頃から大して人の顔なんて見てませんし、覚えようともしていないのですが、人間観察は意外と面白いものだなと実感しました。
右目も恐らく失明しているとはいえ、綺麗な灰色です。
それに、なんだか楽しそうです。
正直、羨ましかった。恐らく家庭環境もいいのでしょう。何時も楽しそうで、友人も沢山いて信頼できる人もさぞかし多いことでしょうね。
そのことが何より羨ましく、あんな風に生きれていたなら何か違ったかなと考えてしまいます。
なんだか、初対面で失礼なことを考えていた自分が馬鹿馬鹿しく感じます。
無論、捻くれた性分なのは分かってましたけども…ね。
友人になりたいなと思うようになってから、時々話しかけるようになりました。話していると、落ち着きますし絶えないので飽きません。人と話して此れほど楽しいと思ったのは、ゴーゴリさんが初めてです。
そのくらい、一緒にいる時間が楽しかったのです。
そして、数日経つとゴーゴリさんの方から友達になりたいと言ってきたのです。
勿論、いいよと言いました。
「じゃあ、これから宜しくねドスくん!!」
「はい。宜しくお願いしますね、ゴーゴリさん」
この日を境に友人になり、一緒にいる時間が増えたのでした。
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たまに休日に会うこともありました。
一緒に過ごす時間がとても楽しいと、強く感じました。
だからこそ、帰宅する時間が寂しく思いました。
まだ側に居たい。もっと一緒に居たいと。
共同生活がしたいと思うようになりました。
ですが、其のためにはお金が必要です。ですが、未成年の為手段が少ないのです。
高校費も考えなくてはなりません。お互いの。
両親はどうとでもなります。最悪、殺せばいいのですから。死亡保険にも入っておかないといけませんよね。
そうすれば、お金が手に入る。両親の資金も奪える。
そうすれば多少の生活はできます。一次的なものですが。ですが先のこともあります。一体どうしたら…?
高校生でも稼げる方法はないかと思い、普段は使用することのないスマホを使って調べることにしました。
…どれもイマイチですね。此れではまともに生活ができない。そう思っていると、1つ気になるものを見つけました
「身売り」というものです。お金が稼げるようですね。 臓器売買だなんてこと、したくはないので他にないかと詳しく見ていると、「売春」という言葉が目に留まりました。
売春とは、「対価を受け取り、不特定多数の人と性行為を行うこと」らしいです。
1日で20万くらいは稼げるようですし…ありなのでは?と思ってしまいました。ですが、本当に大丈夫なのかと疑問にも思いました。犯罪行為なのは分かっていますし…。ですが、これ以外に稼げる方法はないと思うのです。罰則的なものは存在しませんし、大丈夫でしょう。
そうとは言っても、不特定多数の人と性行為をすることが怖いです。何せ一度も性行為をしたことがありません。誘われることは多々ありましたが、全部断ってきました。
それにそういうものは好きな人と行うものらしいですし…
…ですが、幸福を得るには対価は付き物です。仕方がないのです。僕は…悪く…ない…はずです。
容姿に凄く自信があるわけではありませんが、なんとかなるでしょう。自傷癖さえ治れば。両親は気にも留めないでしょうね。
なら何したって良いはずです。明日から、稼がなくては。
ゴーゴリさんと一緒に過ごす為に、空白を埋めるために。
其のためならなんでもします。なんでも。
これは、此れは…きっと間違いじゃない。だからきっと大丈夫なはず…です。空白を埋められるなら、僕は…
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