清水「慧……?」
『え…。』
嘘でしょ?何で此処で潔子と会っちゃうの?
どうしよう…。
清水「見に来てくれたの!?」
あぁ、辞めて
そんな目で見ないでよ。
断れないじゃん…。
清水「あ、入ってく?」
………
どうしよう…。
??「あれ?清水先輩、そのお方は?」
?
女の子?
新しいマネージャーか。
なら私は要らないじゃん。
??「はっ!!!すみません!!私何かがこんな綺麗な方に!!」
綺麗…。
??「私!一年五組の谷地仁花です!!!」
清水「この子は新しいマネージャーなの。」
『うん、そっか…。』
『良かったね…、潔子、ずっと欲しがってたもんね…。』
清水「うん!」
『あ…、えっと…、谷地さん、だったかな…?』
『私は三年の如月慧、宜しくね…。』
谷地「はい!!」
『………戻らなくてもいいの?』
清水「…慧は?見学でも…。」
『ごめん…』
清水「そっか…」
『でも、そっちは谷地さんが居るから大丈夫そうだし…、安心した。』
本当のこと。
潔子が少しでも休まるなら。
たとえ必要無いと思われても大丈夫。
谷地「あの!!」
『?』
谷地「えっと…、その」
谷地「私!清水先輩が如月先輩の話をする理由がわかりました!」
『話…?』
谷地「はい!いつも清水先輩は、三年に素敵な方が居るって、話してました!」
谷地「あっ…!こんな雰囲気の所で言うことじゃないかも知れないですけど…!!」
谷地「きっと、澤村先輩や菅原先輩、そして清水先輩が一番に考えているのは、バレーやマネージャーのことでは無く、如月先輩のことだと思います。」
『え…?』
谷地「先輩たち、いつも言ってるんです。
如月先輩のこと。
それも、悪口ではなく褒め言葉でした。」
谷地「私も…、村人Bだったんです。
バレーなんてルールもわからなかったし、何よりマネージャーに誘われるまでは興味もありませんでした。
でも、そんな村人Bの私でも、ちゃんと闘えます!!
ですから、如月先輩も…!!」
この子の言葉。
この子の表情。
この子の雰囲気。
この子の目。
本気だ。
谷地「はっっ!!!!すみません!!人様のことに口出ししてしまって!!!土に埋まってお詫びします!!」
本気の目。
なら
私は貴方達の期待に応えなくちゃね。
『ありがとう。』
谷地「へ?」
『潔子』
清水「!!」
『…気分、悪くなるかも知れない。
吐いちゃうかも知れない
泣いちゃうかも知れない
迷惑掛けるかも知れない。
それでもいいなら、私に見せてよ。』
『全国への烏野を』
清水「!!」
清水「…勿論
沢山迷惑掛けて良いよ
沢山泣いて良いよ。
だから」
清水「見てよ。私達の烏野を!」
神様、私は幸せ者なんですね。
私に居場所をありがとう。
𝐸𝑁𝐷𓂃𓈒𓏸◌
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