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『痛みを負った心には愛の癒しを』〜愛情は特効薬〜
第13錠 綺麗に着飾りたい
『街へ?』
『はい。主様はこの世界について知らないことが多いと思いまして、エスポワールの街へお出かけに行ってはいかがですか?』
『…。』
(確かにこの世界のこと私何も知らない。
それに…。気分転換にお出かけするのもいいかもしれない。)
『行きたい!』
『ふふ、分かりました。明日出掛けましょう。ではその前に…。主様の服を作ってくれる執事を紹介しますね。』
『服を作れる執事がいるの?』
『えぇ。フルーレ君、入ってきてください。』
『は、はい!』
(わぁ…。女の子みたいに綺麗な肌…。)
『初めまして、主様。俺の名前はフルーレと申します。衣装担当の執事です。』
『もしかしてみんなの服も…』
『はい、俺が作りました。』
『凄い…。服を作るってとても技術がいることだから…。憧れちゃう。』
『そ、そんなこと…///あ、ありがとうございます。』
『ふふ、フルーレ君。主様に合うお洋服を作って頂きたいのですがよろしいですか?』
『はい!任せてください!主様、早速地下の執事部屋に行きましょう!採寸します!』
『う、うん!』
(洋服作るのが本当に好きなんだなぁ目がキラキラしてる。)
地下執事部屋
『失礼します。』
俺はメジャーを主様に巻く。
『主様好きなデザインとかありますか?』
『好きなデザイン…?』
『はい。主様だけの服ですから。是非初めての1着は素敵なものにしたいんです。主様の好きな物、俺に教えてください。』
『フルーレ…。うん。分かった。』
私は自分の好きな物をフルーレに話した。
『なるほど……。…よし。大体のデザインが浮かびました。』
俺は棚から布を出す。
『主様。俺の悪魔の力を解放していただけないでしょうか?』
『え?でも、力を解放するのは天使狩りの…』
『大丈夫です、何も問題ありませんから。』
『わ、わかった。 』
私は本を開き呪文を唱える。
『来たれ、闇の盟友よ、我は汝を召喚する。ここに、悪魔との契約により、フルーレの力を解放せよ。』
『ありがとうございます、主様。
俺の契約した悪魔『フルフル』これは芸術やアートの発想力を高めてくれるんです。』
『そんな力が……。』
『ふふ、お出掛けは明日ですよね?』
『うん。』
『では明日の朝、お洋服をお届けに参ります。俺は服を作りますね。楽しみにしててください。』
次の日。
『嘘、これを1日で……?』
フルーレが作った私のお洋服は私が昨日伝えたものそのものだった。
『凄い…。』
『ふふ、流石フルーレ君です。では、主様、エスポワールへ参りましょうか。』
『うん!』
次回
第14錠 見た目とは裏腹に