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ひゃっはああ!!さんにんが頼もしすぎる✨️
甲斐田「せめて、家まで送らせて…」
ヒナタ「….嫌です」
ヒナタ「そういうの、本当にいらないんで」
ヒナタside
ヒナタ「…」
あの日から数日が過ぎた
いつも通りの日常、いつも通りの学校
いつも通りの帰り道
あの日以来、人に襲われることは格段と減った
襲ってきた人が急に発狂して逃げ出したり、その場で気絶するようになった
ごく稀に襲ってくるやつがいるけど…
あの日、あの時の非日常が本当に楽しくて、今でも夢なんじゃないかって思う
あの3人がたまたま僕を見つけるわけ…
ヒナタ「ないもんなぁ…」
??「なにがないって?」
ヒナタ「!!」
声が聞こえた気がして、周りを見渡してみても誰もいない
ヒナタ(幻聴…)
ヒナタ「ははっ…」
ヒナタ「あはは…はは…」
急に涙が溢れる
なんであんなこと言ってしまったんだろう
助けてくれたのに、
あんなの本心じゃない…
ヒナタ「会いたい…」
??「大丈夫?」
ヒナタ(また、幻聴…)
かと思ったが、後ろから肩を掴まれる
ヒナタ「!」
ヒナタ(かいっ…)
モブ「はは、君、動画の子だよね?」
ヒナタ「あ…」
ヒナタ(こっちか…)
モブ「あっちいって俺としない??」
ヒナタ「…はい、」
モブ「んふふ、じゃあいこっか♡」
ヒナタ「はい…」
あの公園の、あの木の下
3人が助けに来てくれた場所
ヒナタ(よりによって…)
モブ「ハーッ…ハーッ…じゃあ、脱がすね?♡」
ヒナタ「っ…」
ヒナタ(気絶、しないし、逃げない…)
息を荒くしながら服を脱がされる
モブ「じゃあ、下も♡」
ヒナタ(耐えるしか…っ)
急に視界が暗くなる
瞬間、あの日の景色が脳裏に浮かぶ
綺麗な空色がちりばめられた美しい羽織
風に靡く薄紫の長い髪は銀糸のように輝く
華奢に見える背中は誰よりも大きい
あの日、何もかもを諦めた時。
彼らはこうやって…
弦月「遅くなってごめんね…」
長尾「たっまーに術が効かねぇやついるんだよなぁ?ハルぅ??」
甲斐田「もう大丈夫だよ、絶対繰り返させないから」
ヒナタ「え….なn」
モブ「なっ…なんなんだお前たち!!!」
長尾「おっさんこそ誰?まーじできもいんですけどぉ??」
モブ「は…」
弦月「とりあえず服きたらどうですか?汚らわしい…」
モブ「え」
甲斐田「今後一切、この子にかかわらないで貰えますか」
モブ「なんでだよ!?そっちの子も良いって言って…」
甲斐田「次見つけたら…」
甲斐田・弦月・長尾
「「 生きては帰さない! 」」
モブ「ヒッ….」
服を掴み、颯爽と逃げ去ったその背中は3人の身体によって遮られた
ヒナタ「あの…」
長尾「お前ぇ後日のお礼っていつ来るんだよぉ」
ヒナタ「え…?」
弦月「今までよく頑張ったね」
ヒナタ「なに、が…」
甲斐田「言ったでしょ?君を助けたいって」
ヒナタ「なんで…」
ヒナタ「なんで….あんなっグスッ…酷いこと言っ、た…ヒクッのにぃ….」
あーあーと3人で顔を見合わせ、ぽんと頭を撫でてくる
甲斐田「あんなに笑顔が素敵なんだから、ずっと笑顔でいて欲しいって思ったらダメかな…?」
ヒナタ「へ…?」
弦月「好きな人には笑っていて欲しいんだよね?ハルくんっ」
ヒナタ「え…?」
長尾「とりあえずハルん家行こうぜー?なんか目立ってきちゃったから」
ほれほれと辺りを指さす方を見ると人が集まっていることに気がつく
誰かにひょいと抱かれ、みんなでその場から逃げ出した
つづく