テラーノベル
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今日は休日になります。
先日の刀の件を問いただされることもなく、訓練を休んで、お世話になっているアルカラム邸で朝ハンバーガーを堪能していたとき、
「サーカス、観に行かないかにゃ?」
そう言って、チラつかせるのはサーカスのペアチケット。緑色のチケットには、直筆でこう書かれていた。
【ガーナを特別に招待するわ!自由にもう一人連れてきてねーープラムより】
「緑のアルカラム、か」
「そう!キウイお兄ちゃんとプラムお姉ちゃんがやってるサーカス、フルーツガーデンサーカスって言うの。観に行こうよ」
正直、人生でサーカスなんて観たくても見れなかったし、今日ぐらい楽しんでも良いか。
「・・・うん、行こうか」
「やったあ!!お昼に行こうね」
ワタルの内心
(今後赤の一族だけと関わっていくかと思っていたら、他の一族様と関われるイベ発生!!本当に有り難うございます。供給最高で御座います)
何事もなければ良いけど。
お昼 集合場所にて
「ワタルくん、こっちにゃー!!」
そう言って、大きく手を振りながらこちらに笑顔を振りまいているガーナさんのいる場所こそ、今日のサーカスの舞台場所でした。
いつもはバンドやなんらかの発表として使われている広いステージのある大きな公園。このステージを貸し切って、今日は講演をやるそうです。人生初のサーカスなので、とっても楽しみです。
「ワタルくん、もう直ぐ始まるにゃ」
そこからは、言葉で言い表せないほど楽しくて、キラキラしてて、時間の流れが早いと思うほど、幸せのひとときでした。
キウイさんが猛獣を巧みに手なづけ、プラムさんが華麗に火を吹く。その光景に思わず釘付け。サーカスってこんなに綺麗な物だったんだって、初めて気がつきました。
「次は、新人メンバーのアラリアでーす!」
アラリア?そんな人物、本家にいたっけ?
あぁ、僕がこの世界に来てから、運命が少しずつ変わってきているんだ。
彼のサーカスもとても面白かった。ありえないほどの数のピンでジャグリングをしながらのバク転。決まった時は僕含め、誰もが歓声を上げ、またもや釘付けに。
でも、何かおかしかった。素通りしてしまいそうなほど、小さな疑問。でも、確かめられずにはいられなかった。
「ガーナさん、ペットボトルある?」
「う、うん。あるよ、ワタルくん」
(何をする気、ワタルくん?)
ペットボトルを貰うと、中身は飲まずにキャップだけを外した。隣のガーナさんははてなを浮かべていたけれど、今はどうだって良い。それに、僕の予想が正しければ、早くしないと、大変な目に遭う。
キャップをコイントスの形で押さえて、アラリアの方向に向けて持つ。照準は、アラリアの・・・「腰のベルト!!」
「届け!!」
親指の力だけで押し出したペットボトルのキャップは、50メートル先にいるアラリアのベルトに見事当たり、アラリアはふらついた。
「うっ・・・!」
ふらついた拍子に落としたバタフライナイフ。ビンゴで良かった。
PM 15:00
「ねえ、なんでアラリアが殺人を企ててるって分かったの?殺し屋のガーナちゃんでもわからなかったにゃ」
そう帰路についているときに言われたので、素直に答えてみることにした。
「・・・手だよ」
「手?」
「僕がみていたときに、手のタコが変な場所についているなぁって思ったんだよね」
「ジャグリングのピンを持つなら、親指は横になるはず。なのに、アラリアは親指の側面にタコがあった。本当は何か別の仕事をしているんじゃないかって思ってね。あと、演技中に腰のベルトにチラチラ視線がいっていた。ベルトに隠したいものがあるんじゃないかなって、最後に特定の女の子をずっと見ていた。多分、あの女の子を人質にするつもりだったんでしょ」
「す、すごいにゃワタルくん」
ワタルくんは一つため息を吐いて、天を仰ぎながらこう言った。
「これもやっぱり◼️◼️◼️◼️◼️のお陰だよ」
「ワタルくん、聞き取れなかったにゃ。なんて言ったの?」
ワタルくんの方を見ると、おでこに冷や汗をかいて、手で口を覆っていた。
「危なかった・・・」
確かに、ワタルくんはそう言っていた気がしたんだにゃ。
ローラ📽️
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コメント
1件
うおお、サーカス回きた!キウイとプラムの活躍も見れて嬉しかったけど、ワタルくんの観察眼ヤバかったな。手のタコの位置で♡♡♡屋バレするとか、推理力高すぎるだろ。最後の「言っちゃまずいやつ」を口にしそうになるのもワタルくんらしくて笑った。ガーナちゃんとのやり取りも可愛くて、ほっこりしたわ。