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帰って課題を終わらせて,下の子達と遊んで,寝かせて自室に戻ると佐倉さん から電話がかかってきた
『どうしたの?』
美咲「《あの,実はね…》」
佐倉さんから聞いた話では,お兄さん達にキスマをつけられたという事
『それ,どこにつけられた?』
キスの場所によって意味がある
それを教えておいた方が良いだろう,と思って私は佐倉さんに問い掛けた
太宰先輩は首,中島先輩は手首,芥川先輩は首筋だと云う
『首と首筋は相手への執着心
手首は相手への強い好意をストレートに示してる
多分3人は意味知ってると思うよ』
美咲「《えぇ!?そうなの!?》」
『消えるまでは絆創膏を着けて隠した方がいいかも』
美咲「ありがとうみゆゆ!
でもなんでそんなに詳しいの?」
なんで,か
『別に知っておいて損はないし…』
美咲「《え,リトくん関連かと思った!》」
『リト君?いや,別に……そんなん…じゃ…ない,と思う…』
美咲「《…もしかして照れてる?》」
『……もう切るよ』
美咲「《ごめんごめん
じゃあまたね〜!》」
佐倉さんはそう云って電話を切った
確かにリト君と仮交際を始めた日に調べたけど…別にそんなんじゃない,はず…
この気持ちが,恋なんだろうか
『…………気を紛らわせるために,アルバムでも借りて見よ…』
私は広間に行って,職員さんに頼んでアルバムを貸してもらった
ペラペラとめくると,知っている写真や知らない写真が沢山だった
ふと,ある写真で目が止まった
『先生,この子は?』
私は4人の子供を指さした
その子は私と同じくらいの年齢の男女の4人の子供と何歳か上の女の子だった
なんだか四葉さんとイッテツ君に似てるな
こっちはなんだかアイに面影ある気がする
あ,この子は佐倉さんに似てる
職員「あら,覚えてないの?」
驚いたように先生は言った
職員「でもまぁ,まだ結ちゃんも小さかったものねぇ…灰君,この子達のこと覚えてるかしら…」
灰にぃも知ってる子なんだ…
灰「あれ,アルバム見てるの?」
あ,いいタイミングに!
『灰にぃこの子知ってる?』
私はそう灰にぃに聞いた
灰「この子達, そっか……小さかったもんね結は
この子達は10年前に引き取られた子供だよ
嗚呼,そっちの女の子の方はその1年前に引き取られてたな。 確か名前が…
この黒髪の子が四葉ちゃんで,男の子がイッテツ君
赤髪の子は美咲ちゃん。んでその後ろに隠れてるように写ってるの黒髪の子がアイちゃん」
その名前を聞いて私は目を見開いた
だって,あまりにもアイの姿が違う
この子の髪は綺麗な真っ黒で,赤目…
いや,でもアイのあの白髪はウィッグ。その下が黒髪だとしたら?
そこまで考えて,嫌な事が頭を過った
そしてそれを言葉に出してしまった
『まるで姉妹みたい……』
灰「……うん,そうだね
だって2人は…おんなじ父親だから」
ああ,2人は腹違いの姉妹だったのか
通りであんなに似てる訳だよ…