↺⚠
⚐🧸
⚑dc5さまよりQnMn
⚐すれ違い要素有
⚑誕生日記念短編
Mn side.
毎度毎度、自分の上を行く彼を見て、競争心が沸き立つ。
僕らは一応、『相棒』という立ち位置だが、それらしい事は一切していない。
共闘する訳でも、競争する訳でも、特別息ぴったりな訳でも無い。
それでもどこか、相棒だと感じている自分が居る。
同時に、そんなことは無いと闘争心が生まれていることだってある。
彼と話す時が、最たる例。
ぎこちないような会話を刻んでしまっている、あの時間。
思い出すほど自分に腹が立ってくるような感覚。
どうも出来ない、どうもなれない。
彼はストイックな性格で、人一倍以上に努力家。
才能よりも、根っからの努力で成り立っている。
そして人より人らしく、しっかり者。
憧れられる人というのは、こういう人のことを言うのだろう。
でも何処か、孤独な面がある気がする。
人を拒んでいるのだろうか。それとも彼自身が控えめで謙虚だからだろうか。
まだ未開拓な謎が、彼にある。
そんな彼を見て、いつも思ってしまうんだ。
競争心が芽生えているはずなのに、思ってしまうこと。
─────どうしても彼を、
嫌いになれないこと。
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