ガチで解像度が。。
″(オルカちゃんに呼び出されたけど…なんの用だろ?)″
[アレ、君、こんなところでどうしたの?]
″私、オルカちゃんを探しに来たんです。知ってますか?″
[じゃあ、君も男だったりするの?]
″え?ど、どういう意味なんですか──″
[いや、知らないんだったら…知ったほうが…オルカはな─]
誤魔化していたが、覚悟を決めたようだ。
″なんでそんな質問をして─″
しかし、私は覚悟が決まってはいなかった。
後ろに人影が─
「シュガピ…?何を話して──」
「…あ。お前っっ…!?」
[あっ…!!ひえ〜!すみませんでした〜…]
″え?あの人って?″
「…し、知り合いだ、気にしないでくれ…そ、それでだな」
明らかに動揺している。
″ねぇ…オルカちゃんってさ─″
「…シュガ、ピ…」
沈黙が走る。俯いて考えている。
「やっぱり何でもない!明日、また、ここで!」
″待ってよ、オルカちゃん!!″
慌てて走り出しても、追いつけなかった。
遠くなった背中は、私とオルカちゃんとの距離感な気がした。
…
その夜、あんまりシュガピ寝れなかったらしい。
…
「…ね、ねぇ、オルカちゃんって女の子だよね?」
[ん〜?女の子じゃないの?]
きょとんとした顔は、本当に何も知らなさそうだった。
「そ、そうだよね〜…あははは…」
[どうしたの〜?]
「い、いや、何でもないよ」
…
″ア、来てくれたのか。ありがとう、、″
″オルカ、は…男なんだ。騙してごめんな…″
パッて飛びついてハグをした。
オルカちゃんは少し驚いていた。
「オルカちゃん、謝らなくていいんだよ(⌒▽⌒)」
″え…?なんで怒らないんだ…?″
「わかってるよ、言わされてるんだもんね?」
良くない方向に物語が動き出す。
「大丈夫だよ、ぜーんぶ知ってるんだ!」
″…いや、オルカは─″
「さっきの知り合いに脅されてるんでしょ?安心して!私が守るから!」
ぎゅっ!
「これからも、一緒だよ!」
″あぁ…″
どこか諦めたような表情は、シュガピにとって安心にしか見えなかった。
無知の知
End26
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