・死ネタ
・蘭はる
・同棲してた
・9割文章、1割セリフ
・蘭オンリー
・23巻の内容含みます
・本誌には関係ありません
時刻はAM11:00。ベットから身を起こし、隣の隙間を確認する。
今は不要なもう1つの枕だが、またいつか帰ってくると願い、置いている。枕の下に手を置いた。当たり前かのように冷たく、人がいた温もりも誰かが寝たと言う事を教えるシーツの皺でさえなく、綺麗だった。それを確認しまた溜息をつく。これで何度目だろうが。昨日は累計で10回以上はしたと思う。朝起きてからの確認で1回、朝食時に3回程。その後に7回。今でもあの笑顔が頭から離れず、時に頭痛が起きてしまう。
もう少しベットで横になって、意識が現実にへと戻ってきた頃に起き上がり真っ直ぐベランダにへと向かった。残り1本の煙草を手の取りライターでさっと火を付け、朝の一服をする。
少し苦い。
この程度が俺には丁度が良かった。
今の悲しさを紛らわそうとし、甘めの煙草から今の煙草にへと変えた。この銘柄は彼と同じものだった。生前一緒に吸っていたものだった。懐かしいと思い、溜息を1つ。
「…今日も休み、か」
少し浮ついた
俺の恋人────三途 春千夜は泣く子も黙る梵天No.2だった。
そんな刺々しい性格の三途であったが2人きりになると三途なりに甘えていたのは今でも懐かしい。告白した時には死と隣り合わせだが良いのかとワンクッションを置いたがそれでも了承したので晴れて交際がスタートした。
何かと上手くいった方だと思った。
休みの日は家にいたり少し出掛けたり、それなりに幸せな生活を過ごしていた。
そんな幸せな日々に割れ目が入ったのは束の間だった。
梵天の首領、佐野 万次郎こと、無敵のマイキー様が屋上から飛び降り死去したのだ。それからは梵天は半壊状態になり次席だった三途も首席に座るのを断り、解散すると言ってきた始末。皆その気だったのでその意見で纏まっていた。
その日に事件は起きた。
梵天はの敵組織が襲ってきた。
三途はその襲撃で怪我を負ってしまった
「らん、、?」
「三途、!待ってろよ今から竜胆達が来るからな」
平然を装っていたがいつ死んでもおかしくないぐらい三途は怪我をしていた。
その後、間もなく三途は息を引き取った。
─────だいすき、ありがとう
そう言葉を残して
________¿
それからは簡単。解散をして全員それぞれの道にへと進んだ。逃亡生活の人間が殆どだけど。俺は今、誰にも知られていない静かな田舎にへと逃げ暮らしている。
二階建てだが少し小さめであり、そこまで目立った生活はしていない。
一服し終えるとキッチンにへと行き冷蔵庫を開けて一日のご飯を確認する。特に無かった為、軽いご飯を作りダラダラと過ごそうと計画を立てた。
卵を割りフライパンの上にへとのせる。そして焼き上げる。塩胡椒を程よく乗せて完成。これだけでも一日は過ごせそうだった。特にする事も無く動きもしないから。
食べてシンクにはそのまま放置して寝室にへと戻る。朝日がカーテンの隙間から入ってき眩しい為閉じてまた寝室に寝転がる。
三途の柔らかい匂いはせず、最近洗ったせいか洗剤の匂いが残っていた。
その事実で「三途がいなくなった」という現実が刺さったような感触に至って涙をシーツに向かって落としていた。
_______
目覚めると時刻はPM21時。良い子は寝る時間にへとなっていた。
起き上がると少し空気が冷めていたのか肌寒く、身震いをしてしまった。スリッパを履き、リビングにへと向かう。当たり前かのように電気は消えており、暗かった。溜息をつきながら電気を付けると特に変わりは無い生活風景が目に映った。気にせずにキッチンにへと向かった。そういや朝に置きっぱなしだったなと思いながら放置されている食器を見た。こんな事してたら三途は起こるだろうなーと考えると口角の緩みが止まらなかった。
食パンを1枚口にして、シンクを綺麗にすると、洗面所に行き風呂を沸かした。沸くまではテレビでも見て時間を潰そうと考え、リモコンを取り電源をつけた。
────〈今日のお題はコチラ!〉
────〈ここは結構、有名な所ですね〉
─────〈では!行ってらっしゃーい〉
──────〈続いてのニュースです〉
思わず電源を消してしまった。
つまらないものばかりだった。少し目を瞑れば沸くだろう。そう思ってまた眠った。
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起きたらPM23時。もうすぐで日を跨ぐ所だった。
風呂は既に沸いており、放置してたせいか少し温いようだった。
直ぐに入ろうと服をテキパキ脱ぎ洗濯機に投げ入れる。洗剤等を入れ電源をつけて洗濯開始。上がった時には脱水はされているだろうと思い、風呂場のドアを開ける。
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チャポン
髪、身体を洗い、湯船に浸かる。何時ぶりだろうか湯船に浸かるのは。今の今までは忙しかったり、入らなかったりがあって湯船には浸かってなかった。これも暇っていう示しなのだろうか。とてつもなくつまらなかった。
偶に三途と風呂を済ましてたのを思い出す。その時はよく子供の頃にしてた手の中に水を入れ水鉄砲をして三途にイタズラをしていたのを思い出す。三途は水鉄砲を作れなくて思い切り俺に水を掛けたりしていた。そのせいで鼻に水が入って2人で大爆笑してるのを覚えてる。
ピュッ、ピチャ
水鉄砲を作って水を飛ばす。しかし誰も怒らなくて、誰もやり返してこない。響くのは水音のみ。
「あー、つまらね」
そう言って湯船から腰を上げて、湯船の栓を開ける。水があっという間に抜けて水が無くなった。
心が空っぽだった。
『空っぽ』END
文章ばかりですみません。