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🖤MIRA🤍
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魔界の奥深くにある古びた洋館。
そこは、国を追われた異端の悪魔たちが身を寄せ合う、
静かな隠れ家だった。天界を追放され、この場所に温かく迎え入れられた
堕天使は、千切に傷の手当てをしてもらい、
数日間の眠りからようやく目を覚ました。
「いさぎ、おはよー! お腹空いてない?」ベッドの横では、
蜂楽廻(ばちら めぐる)が嬉しそうに髪を揺らして、
甲斐甲斐しくスープを運んできてくれる
。國神が作った温かい料理を食べ、千切が丁寧に包帯を巻き直してくれる。
悪魔は冷酷だという天界の教えとは裏腹に、
彼らは潔を信じられないほど甘やかし、大切に扱ってくれた。
あまりにも優しくて少しずつ笑顔を取り戻していく潔。しかし、
そんな穏やかな時間は、唐突に破られることになる。
ドォン!!轟音と共に、洋館の頑丈な玄関扉が跡形もなく吹き飛んだ。
「な、なんだ!?」「敵襲か!?」國神と千切が瞬時に武器を構え、
潔を背後に庇う。破壊された扉の向こう、立ち込める煙の中から現れたのは、
豪奢な毛皮を纏った紫髪の悪魔と、その隣で気だるげに欠伸をする白髪の悪魔
だった。「おーおー、手荒な真似して悪ぃな。ここに関門を破って落ちてきた
堕天使がいるって噂を聞いてさ
。ちょっと譲ってもらいに来たんだわ」不敵な笑みを浮かべるのは、
魔界でも有数の富と権力を持つ上位悪魔の御影玲王だった。
「。玲王、わざわざそんな奴のために、俺の昼寝の時間潰さなきゃダメなの?」
玲王の隣で死んだ魚のような目をしているのは、
底知れない魔力を持つ天才悪魔凪誠士郎だ。
「おい、お前ら……! ここが誰のナワバリだと思ってやがる!」
千切が鋭い威嚇の声を上げるが、玲王は意に介さず、
彼らの背後にいる潔へと視線を向けた。
「そいつが噂の堕天使か。……へぇ、黒い翼のくせに、
なんて澄んだ目をしてるんだ。気に入った。なぁお前、
俺のコレクションになれよ。一生最高の暮らしを約束してやる」
「は、コレクション……?」潔は呆然と呟いた。
初対面でいきなりペット扱いの提案をされ、困惑する。
「お断りだよーだ! いさぎはおれが見つけたの! 誰にもあげない!」
蜂楽がシャーッと威嚇の声を上げ、潔の前に立ちはだかる。
「チッ、交渉決裂か。凪、やれ」「えー、めんどくさい……。」
「でも、玲王の頼みならいっか」凪が気だるげに一歩前に踏み出した瞬間
、洋館の空気が一変した。凄まじい魔圧が部屋中に吹き荒れ、
千切や國神の体が圧迫感で硬直する。凪の天才的な魔力は、下位悪魔とは
比べ物にならないほど圧倒的だった。「っ、動けねぇ……!?」「
くそ、なんてデタラメな魔力だ……!」
凪は風のように一瞬で國神たちの横をすり抜け、
潔の目の前へと現れた。そして、驚く潔の体を、
大きな両腕でひょいと抱き上げてしまったのだ。「うわっ!? ちょっと、放せ!」「……ん。お前、天界の匂いがする。温かくて、なんか気持ちいい……」
凪は潔を抱きしめたまま、その首筋に顔を埋めてすりすりと擦り寄る。
あまりの心地よさに、凪の瞳に初めて微かな熱が灯った。
「玲王、これ俺の。この堕天使、俺がずっと抱っこして寝る誰にもあげたくない」「おい凪!? お前、俺のコレクションだって言っただろ!」
まぁいい、その堕天使を連れて城に帰るぞ!」
「待てよ、勝手に連れて行かせるかよ!」國神と千切が武器を握り直し、
飛びかかろうとする。蜂楽も目を怪しく光らせて爪を立てた
。傷ついた悪魔たちのアジトに、
突如として現れた最強の天才悪魔たち。天界から落ちてきた潔を巡り、
悪魔たちの争奪戦が始まりそうだった.
コメント
1件
読んだよ〜!🌙✨ 過労キティさんの世界観、もう最高すぎる……!! 潔くん、傷ついて庇護されてるのに、玲王が「コレクションになれ」ってペット宣言⁉️ しかも凪が抱き上げて「俺がずっと抱っこして寝る」ってすりすりし始めるの、ギャップ萌えがヤバい😭💕 蜂楽ちゃんの「おれが見つけたの!」っていうヤキモチも可愛すぎるし、國神・千切の家族感も良き… これは争奪戦の予感しかしない!! 続きが気になって仕方ないよ〜!🔥