「あー!ツカサいたぁー!」
「む?どうしたんだ?」
「アキトが大変なの!」
「早く行くよ!シホは先行ってるから!」
「あ、あぁ! 」
「アキトが大変なんだろう?」
「そう!ただの予想だけど多分小さい頃の夢を見たんだと思うんだ」
「小さい頃の夢か…」
「…ツカサは、」
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中学時代
「ツカサくん、僕はナイトメアに行くよ」
『ぇ…?』
『な、なんで…?』
「もう、この世界には疲れたんだ」
「誰も彼も…僕にはついて来れない」
「僕は僕のやりたいことができない」
『そ、それなら俺が、!』
「もういいよ、」
「そういうの…迷惑なんだ」
『ッ…!』
「…僕はもう行くよ」
「今までありがとう、そしてさようなら」
「ツカサくん」
『ルイッ…!』
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ルイ…
「ツカサ、大丈夫…?」
「思い出したくないこと思い出しちゃったよね…?」
「…いや、俺は大丈夫だ」
「今はアキトだろう?」
「ツカサ…」
「なにかあったらちゃんとボクたちとか団長に言うんだよ」
「あぁ、わかってる」
何がわかってるだよ
何も言えない、人に頼れないくせに
本当は皆に心配をかけたくないだけ、
そう、自分でわかってる
俺がルイを止められていたら…
はぁ…
まぁ今更こんなこと考えたって過去には戻れないんだ
もし、ルイに会ったらなんて声をかけるのか
そんなのわからない
「なんでナイトメアに行ったの?」…違う
「ナイトメアなんか抜けて平和に暮らそうよ」…違う
「ルイは…何がしたいの…?」…これ、か…?いや、違うな
…もう、よくわからなくなってきた
俺が生きてる意味もわからない
ルイを止められなかった俺は何ができる
ルイが苦しんでいることを知らずに自分から悪にいくまで追い込めた俺は生きてていいのか
そんなの知るか
…何も出来ない俺に生きてる意味なんてあるか?
コメント
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過去が全員重すぎる 私のライフはもうゼロよ