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注意
・捏造
・謎シチュ
・自己満
あめあめふれふれかあさんが
「ガイア!」
自分の名前を呼ばれハッと声の方へ振り向く。相変わらず燃えるような赤い髪に宝石の様にキラキラとした目。あぁ、なんてまぶしいんだろうか。
「どうしたの?兄さん」
ニコッと笑って問いかける。ここではこの笑顔が取り柄見たいなものだちゃんと笑わなきゃ。
「父さんがね、今日稲妻の証人と出会って本をもらってきたんだって!」
「だから、今日は寝るまでこれを読もう?」
義兄が目の前に出してきた絵本には「おしいれのぼうけん」と書かれていた。おしいれ…?本を読む前に知らない単語にぶつかりうーんと小首をかしげる。察したかのように義兄は本を改めてみて、自分が考えていることそのまま言った。
「おしいれ…ってなんだろうね。父さんに聞いてくる!」
すたすたと駆け足でその場を去ってしまったから、呼び止める暇もなかった。おいていった絵本をもう一度見返す。黒と黄色の不気味で変な表紙。捲って少し見てみれば、男の子が「先生」と呼ばれている大人に怒られている場面。もう少し捲れば真っ暗な「おしいれ」に入っている様子。ここまで見て、満足して閉じる。兄さんの帰りをまとう。おしいれ。きっと暗くて狭くて怖い場所。稲妻という国にはそんな怖いものがあるなんて。行きたくないな。なんて行くはずがないのに思った。
「ガイア!聞いてきたよ。」
「おしいれっていうのはね、僕たちのところで言うクローゼットみたいなものなんだって!」
「けど、入れるのは服だけじゃないみたい。毛布とかも入れるんだって!」
じゃのめでおむかえうれしいな
没。構想としては実際にある絵本「おしいれのぼうけん」をもとに少し暗めなお話にしようかと思いましたが肝心の物語の内容が記憶からすっ飛んだのとその内容を調べるのが面倒になり筆が進まず…という自己中心的な理由です。はい。
注意
・捏造
・謎シチュ
・不穏
・自己満
「君のその空洞は、何で埋めることができるんだ」
あの日の様な雨が降っている中、笑えるくらいに珍しく、そして久しぶりに真面目で心からの言葉を掛けられた。
こんな言葉が心からだなんて信じたくないが、しばらくの間ずっと一緒にいた自分にはわかる。そのすべてを見透かすような赤い目が少し濁りを見せている。声は静かでそれでもって通っているからいやというほどに聞き取りやすい。
さて、どんな冗談で返してやろうか。
「そうだな…ちょうど、大剣ならすっぽり埋めれるんじゃないか?」
へら、と笑って言い返す。目を見ればその動向は小さくなって驚いているのが見て取れる。ほんとうに、面白い。
「冗談がいつの間にか下手になっている様だ。」
「僕の質問にまじめに考えてくれないか」
おいおい、これが下手な冗談だって?本心が入っている最高傑作の冗談だといのに。
「ハハ、生憎俺の口は言うことを聞かなくてだな…冗談ばっかり出てくる口なんだ」
「そういう旦那様こそ、そんなバカげた質問。本気じゃないだろうな?」