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重苦しい沈黙を破ったのは、ロシアの低い声だった。

🇷🇺「……ここでじっとしていても仕方ない」


その言葉に、北朝鮮が不安げに視線を揺らした。

🇰🇵「ど、どこに行くっていうんだよ……?出口なんか見えねぇし」


ロシアは肩をすくめ、冷たく返す。

🇷🇺「探すしかねぇだろ」


中国も静かに口を開く。

🇨🇳「…我も同感アル。このまま待ってても、“マスター”が何をするかわからないアルしな」


焦げた臭いの残る部屋を見回し、全員が同時に頷いた。

あの首輪の実演を見せられた以上、動かなければ死ぬ。皆がそう感じとっていた。


🇬🇧「では――探索を始めるとしましょう」

イギリスが淡々と言った。。

その落ち着いた声に、かすかに安堵を覚えたのは北朝鮮だけではなかった。


重い扉を押し開け、廊下に出た。

白い無機質な壁。どこまでも続く直線。天井には蛍光灯が均等に並び、影ができることすらない。人工的すぎる光景が、逆に現実感を失わせていた。


🇫🇷「……気持ち悪い場所だね」

フランスが吐き捨てるように言う。

その横でイギリスは、歩調を崩さずに淡々と返す。

🇬🇧「気を抜いてはダメですよ。どこに仕掛けがあるかわかりませんからね。」


そのやり取りに、中国がふと目を細めた。

🇨🇳「……主導権を握っているつもりアルな」


挑発とも取れる言葉だったが、イギリスは振り返りもせずに受け流した。

🇬🇧「そう見えるなら幸いです」


ロシアは低く鼻を鳴らす。

🇷🇺「……は。口ばっかだな」


フランスがイギリスの代わりに言い返す。

🇫🇷「それは、君たちもでしょ」


険悪になりかけた空気を、北朝鮮が慌てて割って入った。

🇰🇵「ま、まぁ……け、喧嘩しても仕方ねぇだろ!?」

その言葉に中国は冷ややかな笑みを浮かべたが、すぐに視線を前に戻した。


廊下を進むうちに、やがて分かれ道に出た。

三方向に伸びる通路。どこも同じように白い。


🇷🇺「……どうする?」

ロシアが問う。


🇬🇧「手分けするのは危険だと思います」

イギリスが即答した。

🇬🇧「今はまだ、互いの位置を把握しておいた方がいいのではないでしょうか?」


🇫🇷「んー……でも、五人一緒に歩くのも効率悪いよ」

フランスが顎に手を当てて笑った。

🇫🇷「たとえば……僕とイギリスだけ、別に動くのはどう?」


その提案に、中国とロシアの視線が鋭く向けられる。

🇨🇳「……なぜお前たち二人アル?」

🇷🇺「……何を企んでる」


フランスは肩を竦めてみせた。

🇫🇷「別にぃ?僕らの方が頭が回るし、こういうのは適材適所ってやつだろ」


🇷🇺「……」

ロシアは、冷たく鋭い目でフランスを睨む。


しかしイギリスは少しも動じない。

🇬🇧「まぁ、効率を考えると悪くはないですね」

淡々と頷いてみせた。


その瞬間――ほんの僅かだが、フランスの表情が緩んだ。


🇰🇵「っ……でも!」

北朝鮮が声を上げる。

🇰🇵「二人きりなんて……危ねぇだろ!?信用できねぇし!」


中国も静かに頷いた。

🇨🇳「……我も同意アル。今はまだ、バラけるべきではないと思うアル」


数秒の沈黙の後、イギリスは軽く首を振った。

🇬🇧「仕方ありません。では、全員で」


結局、その場は収まった。


🇫🇷「チッ…」


***


さらに歩き続ける。

同じような白い廊下。いくつも分かれ道があるが、どこへ行っても景色は変わらない。

疲労と苛立ちが少しずつ溜まっていく。


🇫🇷「…クソ、ずっとグルグル回ってるんじゃないの」

フランスが壁を蹴った瞬間。


イギリスがすっと横に近寄り、低く囁いた。

🇬🇧「……静かに。無駄に騒げば、“マスター”を喜ばせるだけです」


フランスは振り返り、少しだけ苦笑する。

🇫🇷「……なんで、そんなに落ち着いてられるの」


そのやり取りは誰にも聞こえないほどの小声。

他の三人は前方を警戒していて、気づく者はいなかった。


フランスはほんの僅かに口を開きかけ――しかし、結局その言葉を飲み込んだ。


代わりに、彼はただ笑う。

🇫🇷「もう、イギリスを信じるよ」


その言葉だけが、廊下に消えた。




ヤッホ😊おじさん、文章書いてて疲れちゃっタナ‼️フランスくんって可愛いヨネ❤️おじさん好きだナ(*^ω^*)結婚しようカナ❓じゃあまたネ‼️


操りの手、踊る国たち

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