テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
重苦しい沈黙を破ったのは、ロシアの低い声だった。
🇷🇺「……ここでじっとしていても仕方ない」
その言葉に、北朝鮮が不安げに視線を揺らした。
🇰🇵「ど、どこに行くっていうんだよ……?出口なんか見えねぇし」
ロシアは肩をすくめ、冷たく返す。
🇷🇺「探すしかねぇだろ」
中国も静かに口を開く。
🇨🇳「…我も同感アル。このまま待ってても、“マスター”が何をするかわからないアルしな」
焦げた臭いの残る部屋を見回し、全員が同時に頷いた。
あの首輪の実演を見せられた以上、動かなければ死ぬ。皆がそう感じとっていた。
🇬🇧「では――探索を始めるとしましょう」
イギリスが淡々と言った。。
その落ち着いた声に、かすかに安堵を覚えたのは北朝鮮だけではなかった。
重い扉を押し開け、廊下に出た。
白い無機質な壁。どこまでも続く直線。天井には蛍光灯が均等に並び、影ができることすらない。人工的すぎる光景が、逆に現実感を失わせていた。
🇫🇷「……気持ち悪い場所だね」
フランスが吐き捨てるように言う。
その横でイギリスは、歩調を崩さずに淡々と返す。
🇬🇧「気を抜いてはダメですよ。どこに仕掛けがあるかわかりませんからね。」
そのやり取りに、中国がふと目を細めた。
🇨🇳「……主導権を握っているつもりアルな」
挑発とも取れる言葉だったが、イギリスは振り返りもせずに受け流した。
🇬🇧「そう見えるなら幸いです」
ロシアは低く鼻を鳴らす。
🇷🇺「……は。口ばっかだな」
フランスがイギリスの代わりに言い返す。
🇫🇷「それは、君たちもでしょ」
険悪になりかけた空気を、北朝鮮が慌てて割って入った。
🇰🇵「ま、まぁ……け、喧嘩しても仕方ねぇだろ!?」
その言葉に中国は冷ややかな笑みを浮かべたが、すぐに視線を前に戻した。
廊下を進むうちに、やがて分かれ道に出た。
三方向に伸びる通路。どこも同じように白い。
🇷🇺「……どうする?」
ロシアが問う。
🇬🇧「手分けするのは危険だと思います」
イギリスが即答した。
🇬🇧「今はまだ、互いの位置を把握しておいた方がいいのではないでしょうか?」
🇫🇷「んー……でも、五人一緒に歩くのも効率悪いよ」
フランスが顎に手を当てて笑った。
🇫🇷「たとえば……僕とイギリスだけ、別に動くのはどう?」
その提案に、中国とロシアの視線が鋭く向けられる。
🇨🇳「……なぜお前たち二人アル?」
🇷🇺「……何を企んでる」
フランスは肩を竦めてみせた。
🇫🇷「別にぃ?僕らの方が頭が回るし、こういうのは適材適所ってやつだろ」
🇷🇺「……」
ロシアは、冷たく鋭い目でフランスを睨む。
しかしイギリスは少しも動じない。
🇬🇧「まぁ、効率を考えると悪くはないですね」
淡々と頷いてみせた。
その瞬間――ほんの僅かだが、フランスの表情が緩んだ。
🇰🇵「っ……でも!」
北朝鮮が声を上げる。
🇰🇵「二人きりなんて……危ねぇだろ!?信用できねぇし!」
中国も静かに頷いた。
🇨🇳「……我も同意アル。今はまだ、バラけるべきではないと思うアル」
数秒の沈黙の後、イギリスは軽く首を振った。
🇬🇧「仕方ありません。では、全員で」
結局、その場は収まった。
🇫🇷「チッ…」
***
さらに歩き続ける。
同じような白い廊下。いくつも分かれ道があるが、どこへ行っても景色は変わらない。
疲労と苛立ちが少しずつ溜まっていく。
🇫🇷「…クソ、ずっとグルグル回ってるんじゃないの」
フランスが壁を蹴った瞬間。
イギリスがすっと横に近寄り、低く囁いた。
🇬🇧「……静かに。無駄に騒げば、“マスター”を喜ばせるだけです」
フランスは振り返り、少しだけ苦笑する。
🇫🇷「……なんで、そんなに落ち着いてられるの」
そのやり取りは誰にも聞こえないほどの小声。
他の三人は前方を警戒していて、気づく者はいなかった。
フランスはほんの僅かに口を開きかけ――しかし、結局その言葉を飲み込んだ。
代わりに、彼はただ笑う。
🇫🇷「もう、イギリスを信じるよ」
その言葉だけが、廊下に消えた。
ヤッホ😊おじさん、文章書いてて疲れちゃっタナ‼️フランスくんって可愛いヨネ❤️おじさん好きだナ(*^ω^*)結婚しようカナ❓じゃあまたネ‼️