桃「みんなに帰ってもらう…」
やっと聞きたかった事が聞けた。
ふたりで階段を降りる。らんの方が1mほど先に進んでいる。
水「あははっww」
赤「ねぇ!!曲がれない!!」
リビングからなつとこさめの話し声が聞こえる。マリオカートをしているのだろう。
桃「…」
らんは静かにそれを見つめていた。こんな風になる前は顔でどんな気持ちなのかわかったのに、今は全く分からない。
桃「あ、あのさッ…」
「俺…」
「歌い手辞めようと思ってて…ボソッ」
赤「ぇ?」
水「…?」
緑「ぁえっ?」
黄「ふぇっ?」
らんが急に歌い手を辞めると言い出した。俺らは信じたくなかった。
紫「ぇ、あ」
「どうして?」
桃「なんか、もう俺必要ないなって思って…」
「リーダーなのにリーダーらしくないし ボソッ」
段々と声が小さくなっていく。
緑「そっか、辞めるのはリスナーさんが驚くから活動休止にしてみたらいいんじゃない?」
すちからの一言。
桃「ッ…」
「考えとく…」
らんの『考えとく』は基本承認されることが多いから、辞める心配は無くなった。
桃「でさ、俺今日ボソッ」
「仕事残ってるから帰って…」
水「あ!こさめもshort作ってない!まにき手伝ってね!」
「マイクラ!!」
紫「わかったw」
皆でわちゃわちゃしながら玄関に行く。
桃「じゃあ、ばいばい ボソッ」
らんがすぐ分かるような作り笑いでみんなに手を振る。
紫「らん、あんま無理すんなよ」
桃「分かってる…」
紫「それと活動休止の件で話し合いたいから16時にdiscordな」
桃「コクッ」
そう言い俺らはらんの家を後にした。
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