テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
あのね、
多少のBL表現あり
赫=桃の弟
以外のメンバーはほぼ出てこない
青の自殺あり
地雷ばいばい
Ir×s
俺があの日、決断するまでの物語_
桃「青ッ…待って…ッ」
ダメだ…今日も追いつかない…ッ
ガシャンッ
桃「ごめん…ッポロッ」
呼吸ができない
苦しい
青「…あ…と……き…」
桃「ゲホッ…ゲホッ…」
今日も追いつかなかった
最後の言葉もはっきり聞こえなかった
赫「…大丈夫?」
桃「おわッ…びっくりしたぁ…」
少しシーンとした空気になったあと、赫がゆっくり口を開けた
赫「また青の夢?」
桃「…ぅん」
赫「…しんどかったね」
慣れていないのか、ぎこちなく抱きしめてくれた
桃「ありがと…」
赫「んーん、大丈夫 薬もってくるね」
桃「うん、」
桃「はぁ…」
立ち上がろうとしたとき
ズキッ
桃「ん゛…ッ」
平行感覚なくなってるッ…
昨日より酷くなっていて、歩くことさえ難しい
フラフラした足取りでドアの方に行く
赫「桃君!?」
薬と水を片手に、座らせてくれた
赫「はい、」
ゴクッ
桃「ごめんねほんと」
赫「全然大丈夫、朝ご飯用意してるけど歩けそう?」
桃「無理…かも…」
胸が変な感じしてる、まだ薬効いてないのかな
赫「だよね、いまさっき薬飲んだんだし動けないか」
桃「まじ申し訳ないな、w」
赫「謝らないでいいよ、しょうがないことだし」
しょうがない…か…
赫「朝ご飯持ってくるよ待ってて」
桃「…ぁりがと」
片思いだった親友を亡くして数ヶ月、立ち直ってるのか立ち直ってないのかよく分からい時期
親には反抗的だった赫が、今では俺には優しく接してくれて生活をサポートしてくれている
母「赫、桃起きたの?」
赫「うるさい、後でにして」
母「あんたねぇッ」
赫「桃君の心配なんて、少ししかしてないくせに黙ってろよ、」
うっすら聞こえる程の小さい声だった
赫「大丈夫?持ってきたよ」
桃「お母さんにも優しくしたげてよ…w」
赫「桃君は優しくすぎ、はいあー」
桃「んっ」
丁度いい温度で優しい味、
桃「これ赫が作ったの!?」
赫「びっくりするでしょーw 練習したんだ〜」
桃「ほんま可愛い弟やー!!」
頭を撫でるともう小さい子供じゃないんだから、と笑っている
桃「下降りたいんだけど歩けるかな…」
立ち上がった時すぐ隣に赫が来てくれて、フラフラながらも下に降りることができた
母「おはよう桃」
赫「ぅるさ」
桃「こーら、」
赫「いて…w」
桃「おはよ、おかん」
赫「ん…」
早く行こ、と言っているかのように袖を引っ張る赫
桃「はいはい…w」
今からすること、というかしなきゃ行けないことは…
赫「…むりぃ…」
桃「無理じゃないできるできるどこ?」
赫「ここ…」
赫の勉強のサポートです…こいつ賢いとこばっかだから困るんだよなぁ…
桃「えー…っと、ここがこの三角形の…」
赫「うっわ、桃君天才じゃん…」
桃「高校生だし普通なんだけどな…w」
そういった瞬間、インターホンが鳴った
赫「赫が出てくる!」
桃「はーい」
赫「…どうしたの」
桃「…誰だ…?」
赫が心配になって行こうと立ち上がると
ガタッッ
桃「…った…」
上手く歩けなかった、赫が危なかったらどうするんだよ
立ち上がろうとしても力が入らない
赫「桃君ッ…」
桃「赫来た人誰…ッ?」
赫「とりあえず座ろ…持ち上げるね」
赫が持ち上げて座らせてくれた
桃「んで…誰が…」
顔を上げると、懐かしい顔があった
白「…大丈夫?」
桃「…ッ」
涙が込み上げてくる
赫「…」
黙って背中をさすってくれる赫
母「あら、お久しぶりね白ちゃん」
白「あ、お久しぶりです、」
母「ゆっくりしていってね、私ちょっと今から用事あるの」
赫「…ッ倒れた音聞こえてたでしょ!?」
母「何よ急に、急いでるんだけど」
赫「親失格だよ…ッ」
桃「赫落ち着いて、俺大丈夫じゃん!w」
赫「上手く笑えてないよ、我慢しないでよ」
桃「…」
母「…はぁ…本当親不孝」
そう言い残してどこかへと出かけて行った
桃「…親不孝って…酷い親、」
赫「まじありえない…」
白「…」
桃「ぁ、ごめん白ちゃん…」
白「ええよええよ」
シーンと気まづい空気が流れる
桃「どーしたの急に」
白「…絶対一人で行動せんといてな」
桃「…?」
白「学校で変な噂が流れとる、桃ちゃんの」
桃「変な噂…?」
白「詳しくは言わんけど…とりあえず赫と2人で行動してな」
桃「…ぅん」
白ちゃん、久しぶりの顔、久しぶりの声
青と仲良くて、いい子だって青が言ってて仲良くなった
俺が青に好意を抱いていたことも知ってた
白「…これ、要らんかもやけど」
そう差し出してきたものはいろんな色の封筒
白「んじゃ俺帰るわ、赫絶対桃君から目離したらあかんで」
赫「…うん」
白「またな」
白ちゃんが帰ったあと、封筒を開けてみると
水っちと白ちゃんと兄貴からの手紙だった
「桃ちゃんへ
元気〜??会って久しぶりに抱きつきたーい…
バイト入っちゃって白ちゃんだけが会えることになったんだよね…ほんと最悪…白ちゃんズルくないー!?
またさ、家言ってもいい?」
水っちらしい文章で、聞こえないはずの声も聞こえた
次に黄色の封筒を開けた
「桃へ
家突撃するからな」
それしか書いておらず声に出して笑ってしまった
心配や寂しいと思っていることがこの1行で感じ取れて兄貴らしいなぁ、そう思った
…最後、白ちゃんからの手紙
「桃ちゃんへ
多分みんなより酷いような内容やと思う
でも、言わずに桃ちゃんが傷つくのが嫌やから読んで欲しい
最近学校で桃ちゃんの休んでいる理由が仮病やっていう噂がたってて次来た時色々聞こーぜ的な雰囲気なんよ
だから、絶対1人で行動するな
何を聞かれて何をされるかわからん
あいつらが心配で聞こうと思ってるとは思えへん
絶対一人で行動せんといてな
また、みんなで会いに行くな
ゲームとかしよなー!!
白より」
最後と途中の差が激しすぎてびっくりしてしまった
でもそれほど大事にしてくれてるんだろうなと思った
桃「…赫、これ読んで」
赫「ん?はーい」
白ちゃんからの手紙を読んだ時、赫はどんな反応をしたらいいのかわからないような、心配しているような顔をしていた
赫「とりあえず赫いないと外出禁止ね」
桃「げ…最悪ー…」
赫「ここわかんないんだけど…」
桃「あ、ごめんごめん えっと…ここはー…」
急に白ちゃんが来てから3日後
俺の体調に変化が現れた
青「…桃ー?はよ起きな時間やばいでー」
桃「あ…お…?」
現実に青が居る
青「なんやねんそのびっくりした顔w」
桃「嘘…まだ追いつけてないのに…」
青「何に追いつくん?」
話が通じてる…なんで…
桃「青…青…」
涙が止まらなくて青の手に触ろうとすると
青「おぉっと、触れんといて」
桃「…やっぱ現実じゃないの…?」
そう言った瞬間青が消えて普通の部屋になった
もう何が何だか分からなくてぼーっとしていた
赫「桃君…?」
桃「…」
赫「入るね」
ガチャ、と扉が開いて赫がゆっくりと近づいてくる
赫「桃君…何があったの…?」
立ってぼーっとする俺に優しく聞いてきてやっと考えることを止めることが出来た
桃「赫…」
なんだか安堵に包まれてしまって、少し背の低い赫の肩に手を回して一方的に抱きついてしまった
赫「なにか変化あったの?」
そう聞きながら俺を抱き返す赫に言ってもいいのか、言わなくていいのか、すごく悩んだ
桃「…この部屋に青がいた…」
赫「え…?」
桃「青がいて…触れようとしたらダメって言われて…」
赫「ぅん」
桃「現実じゃないって言ったら消えた…」
赫「そっか、」
深掘りされたくないという心情をわかっているのか「そっか」と呟いてなにも触れない赫、そーいうとこちゃんとわかってくれる素敵な弟だなっていつも思う
赫「1人がいい?それとも一緒に寝ときたい?なんでもいいよ」
桃「一緒…寝たい…」
赫「ん、布団入ろ」
腕を掴んでベットの方へ引っ張る赫
青に会いたいけど、もう見たくなくて
悲しくて、切なくて
赫「寝たくない?」
桃「もう青みたくないの」
涙が込み上げてきて、どうしようもないけどどうにかしたい
もうわかんないよ
赫「一緒にくっついて寝よっか!w」
桃「え…?」
赫「やっぱ弟だし1番どんな状態かって知ってるし、きっと青の夢は見ないよ」
ほんとに精神年齢何歳やって聞きたくなるぐらい俺思いの弟、こーいうときは年下とは思えないほど頼りになる
赫「よーっし!寝よ寝よ〜」
桃「ぅん…」
赫「大丈夫だって、寝るまで起きとくからさ」
俺らのことを知らない人から見たら恋人同士の会話で恥ずかしくなる
弟なのに
ずっと前から早くも反抗期になって心配でしか無かった
でも俺には優しくて全部支えてくれてほんとに自慢の弟
色々考えていくうちに瞼が重くなって目を閉じてしまった
赫「大丈夫だよ、ずっと隣にいるから」
そううっすら聞こえて安心して眠りについた
桃「…また…ここ?」
真っ白な空間、いつも青を追いかけてる空間だった
後ろから「桃」と名前を呼ばれた。
もうわかるよ青、青なんでしょ?
振り向きたくなくて涙が込み上げてきた
親友であり、初恋の人をもう忘れたいのに
赫「…振り向かなくていいよ、大丈夫」
前に赫の姿
後ろには青がいるはず
赫「言ったでしょ?大丈夫だって、」
そう言って抱きつく赫
赫「ほら、もう安心でしょ?」
桃「赫…赫…」
ボロボロと涙が込み上げてきて子供のように泣き叫んだ
その涙は安心と、悲しさや悔しさが混ざった変な涙だった
母「赫ー!?」
赫「うわ…うるさ…」
母「早く降りてきてー!!」
赫「もうそろそろ起きなきゃだね」
桃「お母さんにも優しく!!w」
赫「やだねーだw」
この空間自体が薄れていく
桃「ありがと赫」
赫「弟だもん、普通のことでしょ?」
ほんといい弟だって何回思えばいいんだか
後ろを振り向いて青の顔を見る
桃「ごめんね、ありがとう」
そう言った瞬間、見えたのは赫の服
赫「ん、おはよ」
赫に抱きつかれていてゼロ距離だった
赫「どーだった?」
桃「赫が出てきてなんか抱きつかれた」
赫「良かった良かった…んで青は?」
桃「大丈夫だったよ、もう青のことは引きずらないって決めたの」
赫「それがいいよ、でも無理してなにか隠さないでね」
桃「ありがと、赫」
この物語は弟である赫に救われる話
1ヶ月後、赫と俺にとあるトラブルがあって次は俺が支えていくあの物語はまた今度話すとしよう
END…?
下手すぎて死ぬ
コメント
4件
感動系上手くないですか⁉️。゚(゚´ω`゚)゚。フォロー失礼します(>人<;)シツレイシマスッ
最後下手すぎるね、寝る直前に書いたんです許してください