私の言葉を聞けば、愛らしく見詰めていた2人の視線が、捕食対象を見るような目に変わる。
でも 、それが嬉しくて嬉しくて堪らない。
背筋がゾクリと揺れ、唾を飲み込む。
頬が熱を帯び、口角が自然と上がっていく。
初めて彼らを受け入れた時、2人に依存をしてしまっていたことを思い出す。
もう、2人無しでは生きることが出来ないって、自覚しちまう… 。
ゼノ「…… 千星 、 もう今の僕らは手加減というものを知らないよ 。 それでも 、 やれと言うのかい… ? 」
…ゼノはやっぱり優しい。
だからこそ、ゼノの裏の姿が見たいとも思う。
私は、スタンの目を見てにこりと微笑んだ後、ゼノの方に身体を向けて、動物のように四つん這いになった。
そして、隆々に反り上がっているゼノの陰茎を手ですり、と撫でる。
ゼノ 「 っ 、 ! …熟 、君は僕の想像を超えてくるね… 。 君がその覚悟なら 、 僕もそれに応えさせていただくよ 。 」
目の前のバツの傷がついた男は、優しく私の頬を触り、大きい黒目で私を1点に見つめた。
スタンリー「… こんな格好してさ、 …はぁー、誘ってんの? なら、 それ相応の 対応してやっけど 。 」
ゼノの方に顔が向いているということは、スタンリー側に私の御居処(尻)が向いているということで。
スタンは躊躇いもなくそこを手で揉んできた。
千星 「 っ ん ッ 、 !? ちょ 、 スタン 急に… ッ … 」
後ろを振り返り、スタンを睨む。
だが、そんな威嚇は見てもいないようで、さわさわと撫で続けてくる。
千星「 ぅ…っぁ、ッ … ♡ や 、撫でんの 、辞めろ、 !、 」
高い甘声を出し、びくんと体を跳ねさせる。
2人に触られるようになってから、一段と身体が敏感になったような気がする…。
スタンリー「言葉でも行動でも俺らのこと、誘惑して、オマケにそんな欲丸出しの顔してんのに、辞めるわけねぇだろ 。…俺らの理性舐めてんの、チセ 。 」
スタンは、私の背に舌を這いづらせるように舐める。
どうにかして快楽を逃がそうとするも、腰に手を置かれ、逃げようにも逃げられらない。
千星「ぅあ 、!♡ ッ は、… ぅ、んッ、 …♡」
身を捩らせ、目の前のゼノに軽く体重を預ける。背中から頭までの一本の線が蛇のようにうねり、痙攣が止まらない。
勝手に流れ出る声もそのまた然り。
意識をしても出せないような甘声に、自分まで興奮して、さらに感度が上がる。
静寂な闇の中で、いけないことをしているという実感がひしひしと湧いてくる。
この声を他に聞かれたらどうしようか。
そんなことを考えていた時、体重をかけていたゼノに顔を向かせられ、2人で見つめ合う形になってしまった。
ゼノ「…ふ、君の真紅の瞳は綺麗だね。 …そうだな、レッドアゲートのような、血液や炎の色をしている。エレガントだ、」
真っ黒なゼノの瞳に私の目が反射して映り込む。
そんな私の目は、何処か甘い目をしていた。
ゼノは、優しく私の瞼に口付けをした。
その口は下に移動し唇へと進む。
頬を手で撫でられながら、口を離してはくっ付けるという動作を繰り返す。
ちゅっ、ちゅっ、っとリップ音が響き、小鳥が餌を啄むようなキスが続く。
絶え間なく続いている接触が心地が良くて、気持ちがいい。
千星「 ふ ッ 、 …ん ぁ …♡ は …っん 、 」
こうして温く甘い口付けをしていると、スタンの太くて、ひんやりとした指が私の蜜口に触れた。
その瞬間、びく、と反射的に体を跳ねさせた。
千星「ッ ひ ぁ” 、 ? ! ♡ 」
思った以上の声の大きさに、思わず手で口を塞ぐ。
蜜口がとろりと湿るのを密かに感じながら、ゼノの胸に顔を当てる。
彼らには何も隠さないつもりだが、急なことはしょうがない。
此方も一応女なんだ。恥ずかしい、
ゼノ「顔を隠してもバレバレだ、 耳まで赤くなっているよ 。 やはり君は 実に cuteだね 、 」
甘やかされるように頭を撫でられ、つい気持ちよさに身を委ねそうになる。
人に頭を触られることがこんなにも気持ちいいなんて。
スタンリー「 っふ、 もう濡れてんじゃんね 。 もう興奮した ? チセ 、 」
背中や腰周りを焦らすように撫でられれば、素直に体を反応させる。
… 嗚呼、そうだよ。てめぇらも知ってんだろ。
私がてめぇらに欲情して、依存して、興奮してんのも。全部、お見通しなんだろ。
千星「……っ あ”ぁ、そーだな… 。 私はてめぇらに対して興奮しかしてねぇ。 だから、こうして抵抗もなくされるがままになってんだろ ? 」
恥ずかしさを紛らわすように、私は強気の態度で攻めた。
こうでもしていないと、ボロが出そうだ。
鼓動が早くなり、腹の奥がキュンと疼く。
ゼノの肩にしがみつきながら、ゼノの肌に頬を擦り寄せた。
彼らを誘惑するように、我慢できない、と伝えるように、好きだ、って言うように、官能的で甘 い吐息を漏らす。
…好きすぎて、可笑しくなりそうだな… 。
ゼノ/スタンリー 「… 」
急に部屋がしんと静まりかえる。
何故かと思えば、焦ったように声を出す。
千星「……お、おい、?てめぇら、…? 」
流石にキモかったか……?
なんて、心配しながらゼノの胸の中から顔を離して、顔色を伺った。
そんなゼノの顔は、今までに見た事がない程の、「欲望」と「好意」が詰め込まれた顔だった。
その顔にぞくりと背筋を震わせては、咄嗟に後ろを振り返り、スタンの顔も見る。
…やはりスタンの顔も、ゼノと同じ顔をしていたが、それを見て、1番に思ったのは、
やばい、喰われる 。
という2割の恐怖感と、8割の高揚感だった。
もう一度ゼノの顔を見ようと振り返ったその瞬間、手で顔を掴まれ、唇と唇が重なり合った。
千星「 ん……は 、ッ 、… ? ! ♡ 」
突然のことに驚けば、息を吸おうと口を開ける。
然し、それをわかっていたかのようにゼノはするりと舌を入れ、私の口内を掻き回し始めた。
千星「 ッ “ ~ ッ 、♡♡ 」
頭がチカチカと瞬く。
キスが気持ちよくて、温かくて、意識がぼんやりとしてくる。
視点の標準がズレるように合わなくなって、それでも、今はそんなことどうでも良くて。
頭イカれる……っ、♡
スタンリー「… チ ッ 、……… 」
スタンの小さく、掠れた舌打ちが聞こえてくれば、もう充分湿った私の密口に、1本の長い指がするりと簡単に入った。
そのまま、指を折り曲げ何かを探すように、私の中を掻き混ぜ始めた。
千星「 や ッ” 、 ♡ ッ~ ハ っぁ、♡ 」
口元から唾液がとろりと垂れる。
息継ぎをしたいのにゼノのキスで上手く呼吸が出来なくて、ひたすらに喘がされている。
私の陰部に入ったスタンの指は、卑猥な音立てて腹部側へ押し込んでいく。
押し込まれる事に、勝手に身体が跳ねて、甘い快楽の波が全身へと流れる。
正直に言ってもう限界なのだ。
千星「 ッっ “ ー 、 ♡♡ は ッ …ァッ、 ♡ 」
私はもう無理だと伝えるように、ゼノの胸を軽く叩いた。
そうすると、意思が伝わったのか私の口内を掻き回していた舌がゆっくりと抜ける。
私とゼノの口の間に銀の糸ができて、目の前の興奮を促すような景色が目に入った。
千星 「は ー …ッ 、” 、は ー…ぁ、ッ”♡♡♡ 」
ゼノとのキスで呼吸を上手くできなかった分、酸素を体に張り巡らせるかのように空気を吸った。
もう瀕死な状態だと言うのにも関わらず、やはりスタンは指の動きを止めてくれなくて、ずっと同じテンポでいい所を掠めてくる。
私はもう快楽に耐えることと、呼吸を行うことにしか頭が働かず、2人に声を掛けるのも出来なくなっていた。
ゼノ 「… は ぁ ー… っ、 」
ゼノは溜息をつきながら、綺麗なポンパドールを手でくしゃくしゃに乱した。
普段見ないようなゼノの態度と格好に、胸を高ぶらせ、更に好きだと実感する。
スタンリー「 …、 2本目 、入れんよ 、 」
自分でも分かるくらい濡れている私の秘部は、スタンの指によって完全に広がっている。
気持ちよい快楽に溺れながら、彼に耳元でそう囁かれれば頬を赤く染めてこくりと頷いた。
千星「 ッ” …ー 、 ♡ あ”っ、 …っ ♡」
太い指が2本になると、それだけで膣の圧迫感が高まる。
無意識にきゅー、と中を締め付ければスタンは何とも言えぬ顔をし、指を動かし始めた。
わざとらしく空気を含ませて指を動かされれば、卑猥な音が響き渡る。耳まで馬鹿になってしまいそうだ。
千星「… ふ ー…っ、♡♡ ん、ぁ”っ、ぁ、…♡」
自分でも意味がわからない程の甘声が口から次々と漏れていく。
今となってはこの声を我慢しようとは思わないが、結局自分を興奮させる材料となってしまう。
ゼノにしがみつき、快感のあまり腰を上げてゆるゆると淫乱のように揺らす。
恥ずかしいと思う前に、可笑しくなるほどの甘い痺れが頭を支配して、何も考えられない。
…ッ”~…しかいが…チカチカ する っ、…♡♡
スタンリー「 …ゼノ 、… 」
ゼノ「…おぉ 、スタン、 僕にそんな視線をぶつけないでくれ、 … 僕も限界なんだ、 」
途切れ途切れの言葉しか聞こえず、よく聞き取れないが、2人の顔がストレスに満ちたような…否、何かを我慢しているような顔をしているのは分かる。
私は四つん這いだった体勢から、二人の間を抜け、ベットの枕側に移動した。
目の前には、私が好いている男が2人。
こうなったら、とことん狂いあって、愛し合いたい。
私は、ベットの上で自ら足を開き、未だに トロトロと密が垂れている秘部を見せつけ、彼らを誘惑した。
千星「…はー…ッ ♡ ♡ 」
今、自分はどんな顔をしているのだろうか。
ゼノの部屋から見える月の光が、ゆっくりと部屋を照らす。
神秘的な空間の中で、男女が繋がり合う行為。私はそんな行為をいやらしいとは思わず、寧ろ美しいと感じる。
私達の今の状態は、『愛を育む』と言うより、『依存し合う』の方が合っている気もするが。
そうして私は、2人に依存し、依存されるようにゆっくりと彼らの腕を引き、余裕のない
赤く火照った顔で微笑んだ。
(一先ず1月9日 アニメ開始ありがとうございます。これからも引き続き小説を書き進めてまいります。今日は以上です。)
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