――俺なら、実桜さんにそんな顔させない
後から考えると、大胆な発言だったと思う。
けど、あの言葉に嘘偽りは無い。
年上だけど可愛くて、困ってたら助けてあげたくて、元気が無かったら笑顔にしてあげたい…そう思えるくらい、俺の中で大切な存在になっていた。
俺から誘って、実桜さんと映画を観に行く事になった。
「おはよう、実桜さん」
張り切って準備を終えた俺は実桜さんの部屋を訪ねた。
「おはよう!」
笑顔で出て来た実桜さんは花柄のワンピースに白いカーディガンを羽織っていて、
可愛くてドキッとしてしまう。
「可愛い」と言葉にしたい気持ちを抑えながら話題を探す。
恋愛経験はあるから女の人と2人で出かけるっていう状況は慣れてる筈なのに…
いつになく緊張してる自分がいた。
(俺がリードしないと!)
緊張を隠して話題を探し、会話を弾ませながら映画館へ向かって行った。
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