「ワンッ!」
彼は、マジカルシークレットの警察犬、ロール。
とても愛らしい見た目で、仲間からも好かれている。
のだが…
「ただいま…斗癸、報告書書くわよ…」
「はーい…あ、ロール」
彩と斗癸が任務から帰ってきた。すかさずロールは二人に駆け寄る。
「可愛いなー」
「ひっ!」
斗癸は自分からロールに近づいていこうとするが、彩は反対に逃げるように斗癸の後ろに隠れる。
「彩教官〜?」
「私、動物苦手なのよ…」
「えー?こんな可愛いのに?」
「…どうしても、無理」
「任務で動物飼ってる人の家とか行かないんすか?」
「うん。そーいうのは全部NG出してるから」
「…」
うぅ…と彩は顔をしかめる。
「くぅーん…」
「ひっ!」
ロールが彩に近づこうとしたとき、彩のしっぽが跳ね上がった。
「こっち来ないでー」
(ロールには好かれてるんだ彩教官…)
なんて、二人(一人と一匹)を呆れながら見つめる斗癸であった。
番外編リクエスト待ってます。