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3話目 独り廊下には、誰もいなかった。
さっきまで賑やかだったはずの場所なのに、
今は時計の音だけが響いている。
イタリアは、壁にもたれて座り込んでいた。
🇮🇹「……はぁ……」
手のひらが、少し震えている。
机の下。
暗い空間。
倒れてきたホワイトボード。
思い出したくないのに、勝手に浮かぶ。
🇮🇹「……もう、終わったよね……?」
誰に言うでもなく、そう呟く。
しばらくして、イタリアは立ち上がった。
🇮🇹「今は……大丈夫。今は、ね」
そう言って、いつもの笑顔を作る。
けれど廊下の影が、
ほんの一瞬だけ、彼の足元を長く伸ばしていた。