Dom/Sabユニバース
( 書き方変えてみた )
しーんと静まり返り、人っ気のない部屋。カチ…カチ…ッと時計の音だけが鳴り響く。
真っ暗闇に包まれた部屋の中にぽつんと啜り泣く声が籠もって聞こえる。
…間違いない、俺の彼女。ないこの泣き声だ。
「なーいこ、なんで泣いとるんよ」
「…ぅ、…」
ためしに後ろから静かにぎゅっと抱きついてみると彼は体を1震えして、だんまり。
俺の問いかけに答えるなんてしてくれるはずもなく、ただ体育座りのまま顔を自身の膝の間に埋める。
困ったなぁ、こんなにへこたれているないこみたことないや。
「んも〜、責めたいつもりはないんよ…? ただ、ないこのことが心配なんよ…」
「……や…っ、」
頭を横にふるふると降って、また頭を埋めてしまう。
Command…使うんしか無いんか、?いやー…!!っ、でもなぁ……
「…ごめんな、ないこ。」
「Say《 言え 》 ゆっくりでえぇから教えてくれへん?」
俺がCommandを使うと体をまた震わせてゆっくりと口を開く。
おどおどしながらも言葉を発してくれるないこが愛おしくてたまらない。頭を撫でてやると強張っていた顔が少し和むのが見える。
「…ぁ、の…きょ…っ、」
ひゅっ…と息を吸う音が聞こえる。
あぁ、あかん。背中をさすってあげながら優しく包みこんであげる。
そのまま撫でて撫でて褒めまくってあげる。
「…ごめんな、無理やり言わせて悪かった。 …それにしっかりCommand聞けて偉いな。」
「さすが俺のないこやわ、えぇ子えぇ子。」
「…ひっ、ぐ…っ…」
Care《ケア》。
名前の通りSabをDomがケアしてあげるだけ。
そのCareの定義…?は、Sabによって変わるが…うちのないこはとにかく褒めてあげることによってCareされるらしい。
ないこは滅多にこんな風になることがないからこそこうやって褒めてあげるとCareの効果がすごいらしい。(本人曰く)
「…ごめん。これはCommandやなくて俺のお願い。 なにがあったか簡単に教えてくれへん?」
「……べ、つの…Dom…の…っ、うぁ…っ」
先程の言葉の続きを教えてくれる。
あぁ、偉いな俺のないこは…Command使っていないのにしっかりとお願いを聞けている。
すべて聞き出すことが出来たら甘々でとろけちゃいそうなCareしてあげよう。
「…こまん…ど…つかわれちゃって…っ、」
「…ていこ…した…けど…っ」
彼の頭の双葉もしゅんっと、元気がなくなる。
そっかそっか、そんなことがあったんやなぁ…と伝えてまたぎゅーっと抱きしめてあげる。
「ごめんなさぁっ…」
「謝らんでえぇよ。悪いのはないこやない。」
「必死に抵抗したんやね。えらいな、俺とのお約束しっかり守れてる。」
「Sabdropなりかけとる、Careしよか。」
片方の手は彼の背中に回し、ひたすら擦る。
もう片方の余った手は頭に回し撫でまくる。
そして俺の口はないこのCareに全回し。
…俺の全部を捧げているんやで、ないこ。大好きやからこそのことやんな。
「ないこ、Look《こっち見て》。ん、えらいな」
しっかりCommandを聞けたないこを一言褒めて、そっと唇を彼に授ける。
ちゅっ…、と静かな部屋に愛のリップ音を立てて心做しか寒かった部屋が温まるような感覚に陥る。
「今日は俺のCommand2回も聞けた。えらいな。」
「それにしっかりお約束守れてるし、抵抗しようとしただけでえらこ。」
「しんどかったなぁ、俺が守ってやれなかったのも悪かった。ないこはなーんも悪くない。」
そう告げると彼の顔はどんどん柔らかくなる。
ほんまにかわえぇ。
いっつもしっかりしててうちの頼れる社長!リーダー!ってよく言われる彼でもメンタルがボロボロに砕かれるときだってある。
…第二の性に関することなら尚更。ないこはきっとSabに生まれたくなかっただろう。こんな風に怖いDomなんかたっくさんいる。
微かにGlare《グレア》を当てられたようなのも感じられる。…きっと抵抗した時に当てられたんよな。『悪い子』なんていうワードも付け添えられて。
「ほっっんまに偉いよないこは。今日もえぇ子でお仕事頑張ったんやろ?」
「なんでそんな事になってしまったん…? お仕事でお出かけする予定があったん?」
「…なんにせよ頑張った。えらこ。もう今日はゆっくり一緒に寝よっか。」
落ち着いてきた彼を一撫でして離れる。
…離れようとした、けど彼は俺の服の裾を掴んで離してくれなかった。
「やだ…明日俺…仕事休み」
不器用な誘い方…
上目遣いにその誘い方。…もう全部が愛おしくて幸せの笑みがふふっと溢れる。
「…っ、なに笑ってんだよ。 今日おれ頑張ったんだよな??癒やしてくれてもいいよな。」
「……Play、しよ?」
顔真っ赤にしてそう誘ってくる彼に俺のなにかがぷっつんと切れる音がする。
あかん、可愛すぎる。
「ん、えぇよ。ないこはどんなPlayをしたい?」
そう笑って撫で返してやると、また一層嬉しそうな顔を浮かべる。
…そんな彼が世界でいちばん大好き。
end
( どむさぶハマったんでもしかしたら量産するかもしれないです。 )
コメント
15件
桃さん弱ってるの大好きかも…今回も最高でした!
はッッッ!どむさぶだぁぁぁぁぉぁ!!!!\( 'ω')/イヤァァァァァァァァァァァすみません…どむさぶ好きすぎてほんとにほんとに最高でした😭👏✨もう、ほんと😭好きすぎて泣く(߹ㅁ߹)♥︎てか泣きたい最高でしたてかもっと量産してください全部食べますんで😋遠慮なく🙄🙄
どむさぶってなんですか!!!!!{{{{{{{{{{ こまんどしかわかんなくてなきまいた・・・{{ 勉強します{? とりあえず神作でしたありがとうございます{?