s y p 視点
ワイは … いつも c i を救えない 、
……… よく見てもいなかった 。
c i が幹部の皆から冷たくされていることだって 、 何にも気づいてやれなかった 。
最低やないか …
もう … これ以上 c i に背負って欲しくない 、
彼奴が … 何を抱えているんか … 、
ちゃんと … 知りたい 。
だから … 俺は目の前の扉に拳を突きつけた 。
s y p 「 c i ッ ! ! 」
c i 視点
c i 「 s y 、 p … 、 」
ドアが外れて 、 中から s y p が出てきた 。
s y p は何故か泣きながら 、 悔しそうな顔を浮かべていた 。
____ 人が 、 怖い 。
また嫌われるんじゃないか 、
脅されるんじゃないか 、
s y p が怒って部屋にやってきたんじゃないか 、
いろんな問いかけが頭ん中でループして 、
ひたすらに「 怖い 」 という感情だけが残る 。
_____ でも 、 それは違った 。
s y p の口から出された言葉は 、
いとも単純な言葉だった 。
s y p 「 ごめん 、 c i … 」
c i 「 … 何で … s y p が謝るの … ?
」
単純な疑問だった 。
何故 s y p が謝るのか 。
s y p 「 … ずっと 、 気づいてやれなくて 、 ごめん 。 」
s y p 「 気づいたんや 、 お前が 、一人では受け止めきれないく らいに大きいものを抱えてること 。 」
c i 「 … 」
s y p 「 ずっと 、 気づいてやれなくて … ッ 、 ごめん 。 」
s y p 「 ワイが ッ 、 皆の誤解も解いて … またいつもの日常取り戻したるから ッ … 」
s y p 「 お前のことなんやから … 何か事情があったんやろ ッ ? 」
s y p 「 やから ッ ____ 」
c i 「 ッ 、 分かってる ッ ! ! 」
*
s y p 「 ッ 、 c i … ? 」
さっきまで目の前か細い声でで泣いていたはずの少年が 、 急に声をあらげた 。
c i 「 、 分かってるんよ ッ 、 皆が部下を信用してしまうくらいに優しい人達で ッ 、 」
c i 「 俺が事情を話したらきっと全部信じてくれて _____ ッ 」
c i 「 だからこそ今回の事件に繋がってしまったことも ッ 、 」
c i 「 … ぜんぶ 、 分かってるんよ … 」
s y p 「 ッ 、 」
s y p「 なら ッ 、 」
c i 「 … でも 、それじゃ俺は自分を許せないんよ … 」
c i 「 俺が部下に対して怪我を負わせたのも事実やし 、 」
c i 「 このまま事情を話していつも通りの日常になったとしても ____ ッ 、 」
c i の瞳が大きく揺れた 。
c i 「 おれは ッ 、 自分を許せへん ッ … 、 」
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