翔太 side
気がつくと、涼太の家の前に居てベルを鳴らす。
深夜2時、迷惑だよな・・・踵を返し来た道を帰ろうとすると扉が開いた。
涼太 ❤️『翔太?』
酷い顔をしていたのだろう、何も聞かずに中に通してくれた。ソファーに座ると温かいココアを出してきた。
翔太💙 『なんでココア?』
涼太 ❤️『覚えてない?子供の頃ふたり喧嘩すると、よく俺の母さんがココア出してきてさ〝これ飲んで仲直りしなさい〟って。ココアも迷惑だよな!そんな効能ないってのに』
翔太💙 『いや、あながち間違ってないかも・・・ホッとする。癒し効果があるのかな?』
温かくて、甘ったるいココアが体に染み渡る。泣き腫らした俺を見かねて、涼太がアイシングを出してきた。
涼太 ❤️『で?話す気ないなら、帰りな。俺も暇じゃないからね』
翔太💙 『優しんだか、冷たいんだか』
涼太 ❤️『翔太の幸せの為なら、一肌でも二肌でも脱ぎますよ。どうせ蓮の事だろうけど』
翔太💙 『は?なんでお前エスパーなの?』
涼太 ❤️『おバカな事言ってんじゃないよ翔太くん。何年、君とお付き合いしてると思ってるの?家族より長い時間を過ごしてるのに気づかないとでも?叔母さんから〝翔太をよろしく〟って言われてるしね』
涼太には敵わないな。この1ヶ月あった事を洗いざらい話した。
で、、、
涼太 ❤️『お前、バカなの?』
怒られた。
涼太 ❤️『はぁ、、、人ってさ大切な誰かの為ならいくらでも無茶できると思うんだよね。蓮も翔太の為に随分と無茶してるんじゃない?仕事忙しいだろうに。翔太はどうなのさ?』
翔太💙 『だから蓮と別れるって言ってるの。亮平の方が愛が深いんだ。俺は、自分の事でいっぱいいっぱいで蓮に何も返せてない。俺なんかといるより亮平との方が幸せだよ』
涼太 ❤️『愛の深さだなんてくだらない。蓮の気持ちは?なんで蓮の幸せをお前が決めるんだよ!』
涼太の言葉が、胸に突き刺さる。自分じゃ抜けない刺の痛みに噎び泣く。俺の背中を涼太が摩った。
涼太 ❤️『翔太はもっと自分に自信を持ちなさい』
翔太💙 『俺は亮平と違って何も持ってない。勝ち目ないんだよ』
涼太 ❤️『好きになってくれた蓮に失礼だと思わない?何もない人間好きになると思う?』
涼太の温かい大きな手に、また涙が流れる。
涼太 ❤️『そういう事らしいよ・・・蓮』
顔をあげると、そこには蓮が涙を流して、立っていた。エスパーでもなんでもないじゃないか。バカ涼太。
翔太💙 『なんで….』
涼太 ❤️『翔太が来る10分前、連絡が取れないってうちに来たの。2人でちゃんと話しなさい。じゃ帰ってくれる?』
蓮はあれから一言も喋らない。家に着くと蓮が〝座って〟とだけ言った。
長い沈黙があったのち、蓮が重い口を開いた。
蓮 🖤 『で?別れるって事でいいの?阿部ちゃんと付き合って翔太くんは平気?・・・泣いてないで答えてよ』
翔太💙 『俺は・・・蓮の荷物になりたくない』
蓮は俺の手首を乱暴に掴むと寝室に向かう。俺は足を踏ん張って抵抗するとそのまま床に倒れ込んだ。
蓮 🖤 『俺がいつ頼んだ?俺がいつ見返りを求めた?俺はただ隣にいて欲しいだけなのに』
蓮が泣いている。床に向けられた握り拳が怒りで震えている。こんなにも、悲しい顔をする蓮を見るのは初めてだ。
翔太💙 『れん・・・』
蓮 🖤 『脱げよ翔太・・・最後に一発やらせろよ』
蓮はそう言うと、乱暴に衣服を剥ぎ取った。突然の乱行に怖くて声が出ない。涙で蓮の表情を伺い知ることは出来ず、冷ややかな声だけが部屋に響いた。逃れようにも足首を掴まれ身動きが取れず、明るい部屋に恥体を晒した。
翔太💙 『やめてよ蓮、離して』
蓮 🖤 『自分がどんだけ愛されてたか知るといいよ。愛のないセックスを教えてあげる』
そう言うと、いきなり後孔に指が挿入ってきた。
乱暴に捩じ込まれた蓮の指が乾いた後孔を弄った。
全身に痛みが走る。
翔太💙 『イヤっ///やだ..痛い…』
蓮 🖤 『気持ちイの間違いでしょ?淫乱翔太。ねぇ何本入るかな?今、何本かわかるクスッ』
翔太💙 『んっあ゛あ゛あ゛痛いやめて蓮』
蓮 🖤 『俺の心の痛みに比べたらそうでもない。耐えろよこれくらい。ほら答えろよ?何本?どんどん増えてくけど大丈夫?』
翔太💙 『やめてお願い…..蓮…許してよ…』
蓮は静かに指を抜くと、俺の涙を拭った。ようやく見えた蓮の顔は、涙に濡れている。
手を伸ばして蓮の涙を拭くと愛おしそうに手を掴んで頬擦りをした。
ようやく二人の視界が重なると、蓮が俺を起こして抱き寄せた。
蓮 🖤 『ごめんね痛かったね・・・俺は最低だ』
その場を立ち去ろうとする蓮の手首を掴むと、グッと引き寄せキスをした。
翔太💙 『蓮、ごめんなさいもし、許してくれるならもう一回俺とやり直して』
蓮 🖤 『二度と離さないけど覚悟はいい?』
蓮は俺の返事を待たずに唇に優しく口づけをした。
蓮 🖤 『口開けて』
羞恥を押して口を開けると、蓮の舌が口内に侵入し俺の歯列をなぞった。
翔太💙 『んっ///蓮』
蓮の温もりに、また一筋涙が頬を伝った。
蓮 🖤 『翔太〝ココア 〟の味がする』
コメント
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💙🖤ごめんなさい。仲直りしたので許してください💦