「一緒に住みませんか?」
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ク・ぺ「えっ?」
僕が提案すると二人同時に顔が上がり
クロノアさんは少し嬉しそうな反応をしていた
一方ぺいんとさんはまさかの発言にびっくりしたような表情をしている
ぺ「ん~………しにがみくん…………」
し「はい…………?」
ぺ「ちょっと別の場所で話そうか…………」
と小さな声で言ってきた
ぺ「ちょっと俺トイレに行ってきます!」
し「僕も行ってきます…!」
クロノアさんを残しトイレに行くふりをしてお店の外に出た
ぺ「ごめんけど……クロノアさんを家に連れて来ることはできないかもしれない……」
し「え………」
暗い表情のまま話を始めた
ぺ「まだ…俺学生だから……お金は親の仕送りだし…家もアパートで男3人はさすがに狭い…」
し「でも……クロノアさんをほっとくなんてできないですよ…………」
ぺ「……………」
し「それに…他の妖怪と違ってクロノアさんには飼い主がいたから……この先どうしたらいいのかわからずに死んじゃうことだってあるかもしれないんですよ……?」
ぺ「……わかってるよ…」
声が震えていた
きっとクロノアさんを助けられなくて悔しいのだろう
今にも泣き出しそうだった
その姿を見て…僕は泣くことしかできなかった
ク「あ……おかえり…!」
お店に戻ると僕たちの顔で察したのかクロノアさんが申し訳なさそうな顔でこちらを見つめていた
し「クロノアさん……あの…」
僕が全てを言う前にクロノアさんが
ク「大丈夫だよ……!」
と優しい笑顔で答えてくれた
そして帰り道
ぺいんとさんの家につくまで僕たちの間では沈黙が続いていた
一番最初に口を開いたのはクロノアさんだった
ク「じゃあ…俺行くね…!」
クロノアさんが足を踏み出したその時
ぺ「待って!!」
ク・し「へ?」
急にぺいんとさんが誰かと電話をし始めた
数分後
ぺ「クロノアさん!」
ク「何?」
ぺ「一緒に住んでいいって!!」
あとから話を聞くと
ぺいんとさんの両親はお金持ちらしく、友人が困っているから助けてほしいと電話をしたら一軒家を買ってくれたと話していた
ぺ「しにがみくん、クロノアさん」
ぺ「これからもよろしくな!」
気づけばすっかりぺいんとさんとクロノアさんは仲良くなっていた
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2章 完結
コメント
1件
ぺんちゃん大金持……次の章も待ってます