TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

「一緒に住みませんか?」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ク・ぺ「えっ?」


僕が提案すると二人同時に顔が上がり

クロノアさんは少し嬉しそうな反応をしていた

一方ぺいんとさんはまさかの発言にびっくりしたような表情をしている


ぺ「ん~………しにがみくん…………」

し「はい…………?」

ぺ「ちょっと別の場所で話そうか…………」


と小さな声で言ってきた


ぺ「ちょっと俺トイレに行ってきます!」

し「僕も行ってきます…!」


クロノアさんを残しトイレに行くふりをしてお店の外に出た


ぺ「ごめんけど……クロノアさんを家に連れて来ることはできないかもしれない……」

し「え………」


暗い表情のまま話を始めた


ぺ「まだ…俺学生だから……お金は親の仕送りだし…家もアパートで男3人はさすがに狭い…」

し「でも……クロノアさんをほっとくなんてできないですよ…………」

ぺ「……………」

し「それに…他の妖怪と違ってクロノアさんには飼い主がいたから……この先どうしたらいいのかわからずに死んじゃうことだってあるかもしれないんですよ……?」

ぺ「……わかってるよ…」


声が震えていた

きっとクロノアさんを助けられなくて悔しいのだろう

今にも泣き出しそうだった

その姿を見て…僕は泣くことしかできなかった




ク「あ……おかえり…!」


お店に戻ると僕たちの顔で察したのかクロノアさんが申し訳なさそうな顔でこちらを見つめていた


し「クロノアさん……あの…」


僕が全てを言う前にクロノアさんが


ク「大丈夫だよ……!」


と優しい笑顔で答えてくれた



そして帰り道

ぺいんとさんの家につくまで僕たちの間では沈黙が続いていた

一番最初に口を開いたのはクロノアさんだった


ク「じゃあ…俺行くね…!」


クロノアさんが足を踏み出したその時


ぺ「待って!!」

ク・し「へ?」


急にぺいんとさんが誰かと電話をし始めた

数分後


ぺ「クロノアさん!」

ク「何?」

ぺ「一緒に住んでいいって!!」


あとから話を聞くと

ぺいんとさんの両親はお金持ちらしく、友人が困っているから助けてほしいと電話をしたら一軒家を買ってくれたと話していた


ぺ「しにがみくん、クロノアさん」

ぺ「これからもよろしくな!」


気づけばすっかりぺいんとさんとクロノアさんは仲良くなっていた

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

2章 完結


ぺいんとくん家は訳あり物件

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

137

コメント

1

ユーザー

ぺんちゃん大金持……次の章も待ってます

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚