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「自分ってなんで何も完璧に出来ないんだろう」
ずっとずっとそう思い続けてきた
何をしたってどれも完璧に出来ない
完璧に出来ないなら生きてたって無駄だって思った。
『充分君は出来てるんだよ、大丈夫』
今更言われたって聞こえないんだよ
もう自分を苦しめる人なんて居ないはずなのに
ずっと苦しいのは何故?
喉の奥で詰まる言葉は
何故こんなにも胸に突き刺さって抜けないの
いつから分からなくなったんだろうか
自分の考えてる事、息の仕方、”普通”って何?
誰か俺に教えてよ…なあ
当たり前の事は教えてくれなかった癖に
教えてくれたのは”恐怖”だけだったよね
次に教わるのは”不安”とか?
ごめん、冗談だよ。
…だから泣かないでよ、君を傷付けるつもりじゃ
全部俺が悪かったから、ごめんなさい
大丈夫、大丈夫だよ。
よしよし、ずっとそばにいるから。
「毎日こんな事の繰り返しでもう嫌になってきた。」
スマホ越しの君は息が荒くなっていて、
掠れた声がとても弱々しく見え、すぐ消えてしまいそうで。
『大丈夫?』と聞いても「うん」としか答えてくれず、
無言の時間が続き、たまに聞こえるのは
君の溜息と苦しそうな呻き声だけだった。
君から一瞬でも目を離したらと思うと
不安で不安で、君に何もしてやれない自分が情けなくて、
そんな事を考え気付いたら自分の目から涙が零れ落ちていた。
僕がしっかりしなければ君を失ってしまう。
失いたくない。失いたくないんだよ、怖いよ
1人になりたくない。嫌だ、嫌だ、いやだ、いやだ
「…大丈夫だよ」
まだ弱々しいけど自分なんかより断然頼もしい君の声を聞いて気付かされた。
いつの間にか考えてる事が口に出ていたらしい。
そして、自分がとても泣きじゃくっている事に。
君の方が断然辛いはずなのに
自分だけが泣いていて、申し訳なくて更に涙が溢れてしまう。
僕がこんなのでも優しくしてくれて
愛してくれる君が大好きで、
大好きだから甘えてしまって
大好きだけど君に何も出来ない事が辛くて
僕は君に何がしてあげられるんだろう。
「そばに居てくれるだけで充分だよ」
ありがとう。ごめんね。
時間が経てば少しずつ落ち着いていき、
二人とも疲れ切っていつの間にか眠っていた。
目が覚めいつもの様に『おはよう』と声をかける。
だいたい同じ時間に起き、一緒にゲームをして、音楽を聴き、
会話をして、大笑いする。
こんなにも幸せな日々が何時までも続いて欲しいと願うけど
…きっと難しいだろうな