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※二次創作
※ご本人様とは一切関係ありません
※素人の書いた文章ですおかしいです
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※エセ関西弁
※不破さんに家族います
※のほほーんとしたfw愛されです
「はあっ、はッ…くぅ」
どうして俺の家なんだ。まだ村の皆と一緒に暮らしていきたい。でも、家族のため、村のためになるなら俺は何だってする。
俺の村は平和で明るくて、ごく普通の村だ。
けど、105年に1度、神へ生贄を授けなくてはならない。その生贄が誰なのかは村の長だけが知っている。つまり村の長に呼ばれたらその呼ばれた人が生贄ということだ。
「え?今なんて?」
「落ち着いて聞いてくれ。お前が長に呼ばれた。」
「っは?嘘やろ?俺が呼ばれるわけ…」
「とりあいず長のところに行ってこい」
「…わかった」
父から長に呼ばれたと聞いた時は一瞬頭が真っ白になった。まだ信じられない。でも長に呼ばれたからって必ず生贄と決まるわけじゃない。
まだ希望はある。俺に用があるだけかもしれない。違うだろうと自分に言い聞かせながら長の元へと向かう。
「失礼します」
「来たか、湊」
「はい」
「どうした?怖いか?」
「いえ…そんなことは」
嘘だ。こわい。ほんとはこわいめちゃくちゃ。
でももう何を言われるかは分かってる。
「すまんが、お前を生贄として送りたい」
「それはどういう…」
「ほんとうはお前の妹が生贄なんじゃ」
「え?妹が?」
「ああ、だが、あまりにも幼すぎる。
お前の家族には妹以外に女がいない、お前の母でも良いがそれは嫌じゃろ?」
いやだ。おかんを生贄にするくらいだったら女のフリしてでも行く。
「俺が行きます」
「そうか…わしもお前が居なくなるのは悲しいんだぞ、湊」
「…」
「いつも狩りも畑仕事も熱心に頑張っていたじゃろ」
「うぅっ」
ほんとうに暖かい村だった。みんな優しいし。
毎日が楽しくて、退屈なんてしなかった。
ずっとこの村にいたい。
儀式は明日らしい。はえーよ
「湊、大丈夫?」
「うん!全然大丈夫!」
「無理してない?まだ逃げ…」
「でも逃げたら他の誰かが代わりになるんやろ?だったら俺が行く!」
「本当にいいのか?」
「うん…」
「やっぱり言った方が…」
「寂しがるやろ」
「…そうか」
次の日
「じゃあ俺着付けしに行ってくるわぁ!」
「湊」
「なに?」
「…気をつけてね」
「もちろん!」
「はぁぁ…」
とうとう今日かぁてか生贄にされた後ってどうなるんやろ?俺消える?神様に食われる?
「うーん」
着付けも化粧も終わったワンチャン女に見えんじゃね?そこまで背もデカくないし。
「なぁ、俺女に見える?」
「見えます、とても綺麗ですよ」
元々声も高めだしいけるなこれ。
よし、行くか。
険しい山を登る俺何に乗ってるんやろ、
御神輿みたい。窓から外を見ると霧が濃くなってきた。しばらくすると門のようなものが見えてきた。え、なにあれ。門をくぐると石のベットみたいなやつがあった。
「ここに横たわって下さい」
儀式が始まった。儀式の最中、俺は暇だったから無我ってた。儀式が終わり、山の上の方まで進めとだけ言われた。
「疲れたぁ…ほんとにあってるんか?これ」
しばらく進んでいると急に霧が濃くなった。
俺は思わず目を瞑った。目を開けると、
「でかっい神社…」
周りを見渡しながら先へ進む。すると誰かに拘束され、俺の意識は途絶えた。
「ん、んん」
なんだどこだここ、そっか俺意識飛んで…
「お、目覚めたっぽいよ」
「そうですね」
「あ゙?アンタらだれや?」
「気が強いな」
「僕たちはこの山を統べる神です」
「めっちゃかっこよく言うじゃん」
こいつらが神か、生贄をとるなんてやめろって俺が言ってやる!
「なぁ生贄とるのやめてくれん? 村の皆悲しんどるんやけど」
「それは無理です」
「逆に感謝して欲しいよ、人間を喰らってないと僕ら生きてけないのにさ、105に1度、しかも3人で1人の人間で済ませてるんだよ?」
「うっ、なんで神なのに人を喰わなきゃいけないんや」
「そういうシステムです」
「うーんでも君を食べるには勿体ないなぁ」
「そうですね、生贄は女って言ってあるのに男が来たのは初めてですからね」
「なっ!」
バレてる!俺が男のこと!どないしよう。
代わりに村の誰かまた寄越したら。
「なぁ!俺でいいやろ?喰うの!
女じゃないとダメなんか?もう村の誰も喰わんとって!」
「うーん」
「なんでもするから!!」
「…なんでも?」
「おん!掃除でも洗濯でもなんだってする!」
「じゃあさ、僕たちと結婚してくれない?」
「っは?」
今なんて言った?けっこん?え?
「だれが?」
「君が」
「だれと?」
「僕たちと」
「けっこんってなんやったっけ」
「夫婦となることです」
「そっ、かぁ…」
「…」
「…」
「でどうなの?何でもするって言ったよね」
「言ったけどぉ、けっこんって男と女がするもんやないの?」
「そんなことはないですよ」
「今どきはね」
「や、だって…子供産めへんやん…」
「ぷっ、あはは!そんなこと気にしてたの?」
「ははは!」
「ふふっ」
「はぁ!?子供欲しないん?!」
なんやコイツら、けっこんって子供欲しくてするもんやないん!?
「子供が欲しいから結婚するって人もいるだろうけど、必ずそうではないと思うよ」
「そうなんや…」
「君面白いね」
「はぁ、何やねんお前ら」
「神様に向かってお前らって言う!?」
「そんな変わらんやん!」
「いや全然違うよ」
「何がちゃうねん」
「まず筋肉量から違うね」
「あんま見た目変わらんぞ?」
「筋肉の密度が高いんだよね」
「だから力が強いんだ」
「ふーん」
「あまり信用してませんね」
「当たり前やん」
「なら実際にやってみましょうか」
そう言うと茶髪の神が近づいてきた。背でか。
ほんの一瞬だった。俺も抵抗はした。
いつの間にか床に押し倒されていた。
「ぁえ?」
「あれ、思っていたより人間って力が弱いんですね」
「くっ、うう」
押し返せん…、力が強すぎる。
「そういえばまだお返事を聞いていませんでしたね」
「そうだね」
茶髪の神の横から紫髪の神が覗き込んでくる。
いや怖いわ圧
「僕たちと結婚してくれる?」
「うん…その代わり!もう人喰うなよ! 人より美味いもん作ってやる!」
「期待しておくね」
「なに作るのー?人間の食べ物?」
「楽しみですね」
「天津飯つくる!」