テラーノベル
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蝉の鳴き声が、まるで
耳の奥に釘を打たれているみたいだった。
空はやけに青くて、どこまでも広いのに 、
僕の足元には影が落ちていた。
僕は16歳の夏 田舎に置いていかれていた。
電波もろくに通らない
田んぼと山しかないような場所
でも僕は出会ってしまった 君に
不思議と懐かしいような 安心するような
知らないはずの君に惹かれていく。
知ることは無かった いや 、
知ることはないと思いたかった 。
僕は君の中にどんどん沈んでいく。
「あぁー … 。 笑 やっと解放された 」
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