テラーノベル
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桃「ふぅーッ」
紫「……」
深夜2時。ちょっとした肌寒さを感じて目が覚めた。
流石に7月とはいえブランケット1枚じゃ夜は寒かった。
やっぱり毛布でも取りに行こうかな、なんて思っていたらベランダに出ているれむを見つけた。
桃「あれ、起こしちゃった?」
紫「そんなことはないけど…」
紫「こんな時間にどうしたの?」
桃「どうしたもなにも見ればわかるでしょ?」
桃「煙草吸ってるの。たばこ」
桃「流石に人んちだし外でしなきゃ駄目でしょ?」
れむがシーシャに行くっていうのは知っていたけど、普通に紙煙草も吸うことは初めて知った。
紫「れむって煙草吸うんだ…」
桃「煙草なきゃやってけんのですよ〜w」
桃「ニコチンのおかげで毎日幸せ〜w」
桃「しのも吸う?」
煙草はお父さんもお母さんも吸ってなかったから、少しも興味が湧いたことはない。
大学の友達に進められても、癌になっちゃうとか言うし絶対に吸わないと決めていた。
だけど、れむが吸っている煙草はなぜかとても魅力的に見えた。
紫「吸いたい…!」
桃「はい、あ〜」
桃「火危ないからちゃんと咥えて?」
紫「コクコク」
桃「火つけるよ〜」
すーっと息を吸うと煙が口内に広がる。
紫「ケホッゲホッ」
初めてだから慣れなくてやっぱり咳き込んでしまう。
喉が焼けるような感じがする。
桃「大丈夫〜?w」
紫「ケホッ…大丈夫w」
紫「やっぱり駄目みたい…w」
桃「まぁ初めてだからね」
そう言うとれむはまたタバコを吸い始めた。
桃「スーッ…」
桃「チュ」
紫「んッ//」
桃「ふーッ」
紫「ケホッ…ケホッ…」
桃「人に移してもらったらちょっとまろやかにならない?w」
紫「ならないよ…//」
煙を口移しするなんてどこでも聞いたことがないし、口移ししたとて和らぐわけでもない。
でも何故か、れむの煙は柔らかくて、苦味の中に少しだけ、甘さがあった。
コメント
6件
投稿ありがとうございます♪うわぁ性癖ドストライクや…れむしの最高! 続き待ってます!
うわオシャン。桃紫良い!てかなぜにそんな語彙力があるんだ?