テラーノベル
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ミヒャエル『世一。さっさと起きろ』
嗚呼、不快な声が聞こえる…
ミヒャエル『早く起きろ。俺とのデートをキャンセルしたら許さないぞ』
そういったカイザーは俺の布団を剥がした。
世一『寒ッ…』
10月の朝8時半。
季節も段々冬に近づいてきて、朝は冷えるようになった。
ミヒャエル『昨日夜遅くまで起きていたのが悪い。』
ド正論だがこいつに言われると腹が立つ。
ミヒャエル『さっさと顔洗って朝飯食え。映画の時間に間に合わないだろう?』
世一『はいはい…』
こいつはいちいちうるさいな。
ミヒャエル『準備はできたか?』
世一『とっくにできてるわ。さっさと行くぞ』
ミヒャエル『遅れた癖に何をいってるんだ。全く』
世一『はぁ、』
今日はいつも以上に疲れそうだ。
世一『つーか、今日映画なに見んの』
ミヒャエル『”黒百合の女”だ』
※そんな映画は実在しません※
世一『へー、』
登場人物A『裏切ったの。!?』
登場人物A『私はこんなにも愛しているのに!』
登場人物B『は?騙される方が悪いんだよw』
登場人物A『呪ってやる。!!』
ミヒャエル『あの女可哀想だったな』
世一『…嗚呼、そうだな』
ミヒャエル『もうすぐ昼だな。早めの昼飯食うか』
世一『そうするか』
ミヒャエル『何が食べたい?』
世一『きんつば』
ミヒャエル『それは菓子だ。』
世一『うまかった。ありがとな』
ミヒャエル『当たり前だろう。プロのシェフの料理だぞ』
世一『さりげなくマウント取るな』
ミヒャエル『俺はこの後予定があるから先に帰れ』
ミヒャエル『タクシーは用意してある。またな』
世一『わかった』
ガチャ…
ミヒャエル『帰ったぞ』
世一『おかえり』
この甘ったるい香り。
俺はこの香りが大嫌いだ。
カイザー。
お前は毎晩何処に行ってるんだ?
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