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クライス王、メント、クリスはサダベルの一報を受け、アルタイル王国へと帰還した
だが、もう既に遅かった。
クライス「それで、ティードはまだ生きていると?」
玉座で貧乏ゆすりしながらイラつくクライス
カイラ「ええ、仕留め損ねました」
クリス「陛下、お言葉ですがこれはカイラの責任ではありませんよ、ダグもアレンも殺されて、しかも相手は極悪海賊と世界一の魔法使いですよ」
クライス「わかっているさ、遅れてしまった私にも責任がある」
グサリ
カイラ「は?」
クリス「ぐぅ…貴様…メント…!!」
メントはクリスの背中を杖で刺した
クリスは血を吹いてその場に倒れた
カノン「いやああああ!!」
カノンが駆け寄り、傷を両手で押さえる
クライス「貴様ぁ!」
キン!と王宮にクライスの剣とメントの杖の衝撃音が鳴り響いた
クライス「いつから裏切っていた!」
メント?「ずっと前さ、しかも俺はメントじゃない」
バリン!と大窓のガラスが割られ、赤い鎧を着た兵士数十名が侵入してくる
クライス「その赤い鎧…貴様ら魔国の者だな」
魔国ジーン、ティード海賊団の拉致した人間を最も購入している国、各国を武力制圧し、領土増幅を企んでいる、国王のジーンはまさに第二の魔王である
メント?「悪いが、ティード海賊団がピンチとなれば我々も黙っているわけにはいかない」
クリス「クソが…毒強すぎだろ…」
もうクリスの意識は朦朧としていた
カノン「やだぁ…死なないで…」
泣きじゃくるカノンの頬を手で支え、こういった
クリス「カノン、ごめんな。一緒に居てやれなくて、お前はもう兵士を辞めて、静かに暮らせ。長生きするんだ…それが…おれの願…い…」
クリスは動かなくなった