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【幼馴染のアノ子は才媛】
⦅profile⦆
[主人公]
岩瀬 楓 _ いわせ かえで
中学3年生
女の子
夏帆と幼馴染
[その他]
安西 夏帆 _ あんざい かほ
中学3年生
女の子
楓と幼馴染
…….
私の幼馴染 、 安西 夏帆は
〝才媛[さいえん]〟
で 〝人気者〟。
「あっ!!楓~っ!」
私はそんな夏帆に嫉妬心がある _
「おーはよ!」
夏帆は私の頬を指で優しく突く ,
『おはよ、夏帆。』
「ねえ、楓」
『んー、?どうしたの.』
「楓って、」
〝私のことどう思う?〟
『え?…どうして?』
「単純に気になっただけ」
ふふっ.と軽く笑っては私から視線を
少しだけ逸らす
『すごいなぁ、って思うよ。』
「そっか 、」
『そういえば楓、今回のテストも1位だったんだって?』
「うん。私は楓より」
〝努力してる〟からね!
私より努力してる…か
確かに間違いはないけど
なんだか辛かった
〝私の方がより努力してるのに〟
そんなことを言えるはずがなく
『、…』
思わず黙り込んじゃって
〝大丈夫?楓〟って
夏帆に心配されて
…私、カッコ悪いな
全学年から好かれてる幼馴染の前で
私,こんな姿見せたくなかったのに、
「かーえーで!」
『ごめん、』
どうして夏帆が羨ましくなるのかな
どうして、私はこんなにダメなのかなぁ、
「楓、もしかして具合悪い?」
『ううん、少し考え事』
夏帆のこと,好きなのに
少しだけ大嫌いだ。
もう私の〝将来〟なんて
どうでも良いと思えてきた
「ねぇ、楓。志望校、決まったの?」
『…ううん、まだ。』
「…そっか。」
『そういう夏帆こそ決まったの?』
どうせ推薦もらってるんだろうと
思いつつも問い返す
「推薦,貰ったけど」
やっぱり夏帆は推薦貰ってた.
「全部断ろうかなって」
『え、?』
「私,自力で勉強して受かってからの方がいいかなって思って」
『…そっか』
推薦を全部断るだなんて
『変なの、笑』
笑いを堪え続ける
「えっ、?!なんで笑うの?!?!」
『ごめんごめん…行きたいところあるの?推薦受けてないところで』
「私,楓と一緒の高校いく!」
『…、やめた方がいいよ』
「どうして?」
首を傾げて夏帆は顔を伺ってきた
『…、どうしてでも。』
「そっかあ、」
私は一生懸命頑張ってるのに
〝一緒の高校行く〟だなんて
簡単に言わないでほしかった。
『私は先に帰るね.また明日学校で』
「うん!ばいば~いっ、!」
にひ、と夏帆は笑顔を見せつつ
私に手を振った