【幼馴染のアノ子は才媛】
[2話]
私は早めに学校に行って音楽室で静かに
楽器のチューニングをする
『…、っはぁ、_“』
楽器から口を離しては
椅子の背もたれに軽くもたれ.
ひとつ、小さなため息をつく
「おはよ 。 楓」
『ぁぁ、うん…おはよ』
「早練、えらいね〜 …」
私が唯一勝てそうなのは
楽器の演奏であって
私が1番好きなのは
吹奏楽だった。
『苦手な所.克服しないとだから』
じゃないと
〝勝てるもの〟が無くなっちゃうから…、
「そっか,」
ただ単に怖いのは
夏帆に勝てないこと。
幼馴染の夏帆は
周りから好かれていて
優しくて素敵な子で
私も好き 、だけど
なんだか好きになれない。
「そろそろみんな来ちゃうから.私はここで」
『うん。また、』
夏帆と私はパートの楽器が違うから
部活内で話すことはほとんどない。
『、』
私はフルートを握りしめた
………..
「ふはぁ ~、あっついね~。」
『だね 。』
楓が吹くフルートの音色は
柔らかくて,綺麗で
他の人とどこか違くて
『どうかした?』
「ううん、なんでもない」
吹奏楽部では流石の私も勝てなくて
でもそんな楓が
「かーえで!」
『うん、?』
「愛してる」
『私も。』
私は大好きだ。
コメント
1件
どうかした? がまじでリアルっぽくて好き。