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[合宿5日目]
ダンス練習中。
振り付けのペア練習で
サンウォンはわざとリオの隣に立つ。
サ「ここ、ヒョンとやります。」
他のメンバーが少し驚く。
リオは小さく言う。
リ「……変われ。」
でもサンウォンは動かない。
サ「嫌だ。」
笑顔。
サ「リーダーでしょ。
ちゃんと教えてね。」
音楽が流れる。
距離が近い振り付け。
サンウォンがリオの腰に手を置く。
一瞬。
リオの体が固まる。
リ「サンウォン。」
低い声。
リ「手の位置。」
でもサンウォンは離さない。
耳元で小さく言う。
サ「昨日、逃げたくせに。」
リオの心臓が
嫌なほど早くなる。
リ「……ここは練習だぞ。」
サ「知ってるよ。」
サンウォンの声は落ち着いている。
サ「だからだよ。」
練習が終わったあと。
リオは一人で
屋上に出る。
夜の風。
深呼吸。
リ「……何やってんだ俺。」
リオはフェンスの前に立っている。
リ「……なんで来た。」
振り向かずに言う。
後ろでドアが閉まる音。
サンウォン。
サ「ヒョンが逃げるから。」
ゆっくり近づいてくる。
足音だけが響く。
リオが振り向く。
リ「もうやめろ。」
サ「何を。」
リ「こういうの全部だ。」
リオの声は低い。
リ「グループが壊れる。」
サンウォンは少し笑う。
サンウォンが
リオの腕を掴む。
逃げようとするけど
離さない。
リ「離せ。」
サ「嫌だ。」
低い声。
サ「もう逃がさない。」
リオの背中が
フェンスに当たる。
距離が近い。
サンウォンが小さく言う。
サ「ヒョン。」
サ「ずっと俺のこと見てたの知ってます。」
リオの呼吸が乱れる。
リ「……勘違いだ。」
サンウォンが首を振る。
サ「違う。」
そして
リオの顎に手をかける。
顔が近づく。
数センチ。_
リオが目を逸らす。
リ「サンウォン、やめろ。」
声が震える。
サンウォンは止まらない。
サ「ヒョン。」
静かな声。
サ「俺のこと嫌いなら
突き飛ばしてください。」
リオは動かない。
その瞬間。
サンウォンが
そっとキスする。
一瞬だけ。
触れるくらいのキス。
リオの目が大きく開く。
「…サンウォン」
でもサンウォンは離れない。
サ「ほら。」
小さく笑う。
サ「突き飛ばさない。」
リオの手が
サンウォンの服を掴む。
リ「……お前ほんと最低だ。」
サンウォンは少し笑う。
サ「知ってる。」
でもリオは
すぐにその手を離す。
距離を取る。
サ「ヒョン?」
サンウォンが一歩近づく。
リオは強く言う。
リ「来るな。」
その声は
さっきより冷たい。
リ「……さっきの、忘れろ。」
サンウォンの表情が変わる。
サ「え?」
リオは目を合わせない。
リ「何もなかったことにする。」
サンウォンが信じられないという顔をする。
サ「今キスしたよね。」
リ「してない。」
即答。
サンウォンが笑う。
でもその笑いは
少し怒っている。
サ「ヒョン、逃げるの下手だね。」
リオは言う。
リ「俺はリーダーだ。」
低い声。
リ「グループ壊すわけにはいかない。」
サンウォンは黙る。
数秒。
そして言う。
サ「じゃあ僕は?」
リオが止まる。
サ「僕の気持ちは どうするの。」
リオは振り向かない。
拳を握る。
リ「……知らない。」
その一言で
空気が凍る。
サンウォンが笑う。
でもその笑いは
さっきまでと違う。
サ「知らない?」
一歩近づく。
サ「本当に?」
リオは答えない。
サンウォンの声が少し低くなる。
サ「ヒョン、嘘つくの下手だよ。」
次の瞬間。
サンウォンがリオの腕を強く掴む。
リオが驚く。
リ「サンウォン、離せ。」
でもサンウォンは離さない。
サ「ずっと我慢してたんだよ。」
低い声。
サ「ヒョンがリーダーだから。」
距離が近い。
リオの背中が
またフェンスに当たる。
逃げ場がない。
リ「でも」
リオの声が震える。
サ「知らないって言われたら
さすがにムカつくよ。」
リオが言う。
リ「サンウォン、落ち着け。」
サンウォンは首を振る。
サ「無理。」
そして
顔を
ぐっと近づける。
サ「ヒョン。」
真っ直ぐな目。
サ「俺のこと好きだよね。」
リオは黙る。
その沈黙を見て
サンウォンが小さく言う。
サ「ほら。」
サ「やっぱり嘘。」
リオが
サンウォンの肩を押す。
リ「やめろ。」
でもサンウォンは動かない。
むしろ
さらに距離を詰める。
サ「逃げないで。」
静かな声。
サ「僕、もう止まらないから。」
屋上の空気が
張り詰める。
リオの呼吸が乱れる。