短いやつ

❤️×💛　※幼児化、付き合ってます

💛視点

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「……元貴、？」

明らかに身の丈にあっていないだぼだぼの服を纏い、困ったように眉を下げる男の子に声を掛ける。正直誰かなんて聞かなくても分かっている。だって、ここは元貴の家だから。

「どうしよ涼ちゃん…」

「ど、どうしよっていわれても、…も、も、も、元貴だよね、！？」

「うん……」

この家に入る為に手に持っていた合鍵を握り締め、1度冷静になって目の前の元貴を観察してみる。髪型も顔立ちも何処か面影はあるものの、背丈は小学生くらいまで小さく、表情もあとげない。ちゃんと会話が出来ている辺り、記憶はそのままなのだろうか。

「いや、なんで僕受け入れてるの！？おかしいよねこれ！？」

「何か変な感じ〜…」

冷静に元貴の様子を分析している自分がおかしい気がして、ますます状況が分からない。当の本人は呑気に服の袖をバタバタと振り回して遊んでいる。そもそも僕は子供の扱い方なんて分からない。

「と、とりあえずご飯、！？それともトイレ、？お風呂の方が良いかな！？」

「俺そんなに赤ちゃんじゃないんだけど。あ、そういえば…」

完全にパニックになる僕を置いて、何かを思い出したかのようにリビングへと向かう元貴の背中を慌てて追いかける。もしかしてこうなった心当たりでもあるのか、と思った自分を直ぐに悔やんだ。

「危な〜、間に合った。このドラマ最近ハマってるんだよね。」

「……それどころじゃないからー！！ 」

小さくなった身体では幅の有り余るソファに座り、テレビのリモコンを片手に語り出す元貴に思わずツッコミを入れてしまう。「助けてやばい」とか深刻そうなLINEを送ってきた癖に、全然元気そうじゃないか。

「まあまあ、まずは落ち着くのが1番だよ。ほら、早く涼ちゃん座って。」

「はぁ……、？何ともないなら別にいいんだけど……いや、良くないけどね！」

座って、とぽんぽんと軽くソファを叩く元貴の傍に腰を下ろす。全くどうしたらいいものか、と頭の中でぐるぐると思考してみる。もしこのままだと、活動にも支障が出るし、仮にも今の元貴は未成年だ。付き合っている僕は捕まるかもしれない、なんて不安も出てくる。

「うぅ…、どうすれば、」

「…よいしょ、…おー！これで見やすい！」

悩みこんでいる僕の膝に、何か重みを感じた。思考していた意識を現実に引き戻すと、何故か僕の膝の上に座っている元貴が居た。良い位置を探すようにモゾモゾとしており、完全に僕のことはお構い無しだ。

「……なにしてんの。」

「何か身体小さくて画面見づらいんだよね。でもこれで良い感じ〜」

「…もう、……」

上機嫌な様子の元貴に呆れたようにため息を零す。けれど、自身の膝の上に、ちょこんと座る姿は何とも愛らしい。テレビを見る邪魔にならないよう、そっと身体を包み込むように手のひらを添える。いつもとは違う新鮮な感じが可愛らしいけども、一つだけ難点があった。

「…何か罪悪感ある。」

「え？」

口から溢れた僕の言葉に、困惑したような表情を浮かべて振り向いた元貴。辞めてくれ、こっちを見ないでくれ罪悪感が増す。

「……未成年に手出してる気持ちなるのー！早く元戻ってよ、！」

「え〜…もうちょっとこのままで良いけどなあ。」

「なんでそんな楽しそうなの……っ、て、なに……？ 」

何だか悪戯気に微笑みながら、僕に向かい合うように座り直した元貴に嫌な予感がした。

「今の涼ちゃんはおにーさんだね。」

「ちょ、まって！！ダメだよ、！？ 」

突然顔を近づけて来た元貴を慌てて制止する。不幸中の幸いか、僕よりも幼い元貴の力は弱く、簡単に止めることが出来た。もしここでキスなんかをして、明日の朝のニュースにでもなったらどうするんだ。

「え、なんで…」

「むりむりむり！！僕まだミセスでいたい！」

「…何言ってるか分かんないけど、…キスしちゃダメなの？」

「……ぅ、だ、めです…」

いつもよりも可愛さが増した顔で見上げられてしまえば、やはり心が揺らぐ。一瞬葛藤し、制止する手が緩んでしまった。チャンスとでも言うように、慣れない元貴の顔が視界に広がる。反射的にぎゅっ、と固く目を瞑った時、元貴の困惑した声が耳に届いた。

「…あ、もどっちゃった。」

「……はぁ、良かった……とりあえず僕帰るね。急いで来たから色々やること残ってるし。」

戻っちゃった、というセリフに目を開ければ、確かにそこにはいつもの元貴の姿があった。何故か残念そうに唇を尖らせる元貴を視界に、安堵の息を吐く。さっきよりも重さを増した身体を退かそうと手を触れた時、元貴の手のひらが僕の両頬を強く掴んだ。

「まだしてないんだけど。」

「…へ、？」

「いっぱい楽しもうね、おにーさん♡」

つづかないです🫠

小学生は幼児に入るのかなと思いつつも書く手が止まりませんでした‪𓅟⸒⸒

最近、下書きに留めておくってことが出来なくなりました😔書いたら直ぐ出したくなっちゃう🤤🤤