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(…死んだ…念願の黄泉の国。三途の川は無いんだね…真っ暗だな……幽霊になる訳じゃないのか)
目が覚めると辺り一面黒、黒、黒。黄泉の国は花だらけと言うのは嘘だったらしい。そういえば死ぬ瞬間、黒い馬車を見た…死の迎えだったのかなぁ、死と黒は縁があるのかも。そんな事を呑気に考えていたら
「やべえ。そろそろ人がきちまうゾ。早いとこ制服を……」
は?声…?僕は死んで、、、ないのか?制服?何の話だ…死んでない?僕はまだ生きてるのか?
「うーん!!!この蓋、重たいんだゾ。」
ふ…蓋?何処にそんな物があるんだ?ここには何もな、
「こうなったら………奥の手だ!ふな゛〜〜〜〜それっ!」
嫌だ見つかりたくないここに居たい…動きたくないよ、やだ。やだどうしよう…怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い…っ
……燃えた…?
「火葬……かな…?それとも火事、?」
「さてさて、お目当ての…………」
「って、ギャーーーーーー!!オマエ、なんでもう起きてるんだ!?」
恐る恐る目を開けると、周りには青い炎がキラリと輝き、ごうと勢いよく燃えていてその中心には…
「喋る…狸、?」
「誰が狸じゃーーーー!!!!」
中心の狸が叫ぶ。ここには色々な物があるようだ、僕が入っていたのは……棺?後一歩だったの??…死ななきゃ
「死ななきゃ」
「ふな゛!?だ、ダメなんだゾ!!」
「嫌、嫌だよ…何で??死んだんじゃ無かったの?」
生まれ変わるって…僕は、なにを……??今何で、確実に死んだはずなのに……………
「…っ、僕はどう見える!?狸!」
「失礼なんだゾ!!ど、どう見えるって…顔は良い方なんじゃねぇか?」
「僕が……?やっぱり僕1回死んでるんだ。生まれ変わった…のか?転生した……、異世界に…」
2回目…これで2回目だ、完璧に過ごしてやる。ここは何処なのか分からないけれど…何とかして幸せな人生送ってやるんだ。
「狸!!」
「グリム様なんだゾ!いい加減覚えろ人間!」
「グリム!僕はユウだ。よろしく!!」
よく分からないがグリム…?って狸とは仲良くした方が良さそうだな
「そんなん知らねぇんだゾ!早く制服寄越せ!」
何故これがいるんだ…??というか僕が脱いだら不審者じゃないか!
「断る。何でこれが必要なのか簡潔に説明してくれ」
「その服が無いと俺様は入学出来ないんだゾ…」
………入学?狸が…入学???
「狸にそれは難しいと思う」
「…な、なっ……うるせーんだゾ!丸焼きにしてやる!」
「本望だけど今は全然そんな気ないから逃げるね」
走り去るユウが着いた先は一体何処なのか……お楽しみに♪