テラーノベル
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「一秒のコントラスト」
いつも通りの光景
満員電車
ゆらりゆられて
地上へ昇るあなたと
地下へ潜るわたしが
エスカレーター
真横ですれ違う
「落としましたよ」
不意に呼び止められて
振り返れば
朝の光を背負ったあなた
ハンカチを差し出す
その指先
恋が始まる予感ね
一秒だけ
世界が止まった
仕事に追われる日常
タイポ(うちまちがい)だらけの画面
ため息ついて
ふと思い出すのは
あの時
あなたが着ていた
少しシワの寄ったシャツの白
あなたはきっと
青空の下で
誰かのために
汗を流している
わたしは今日も
蛍光灯の下
冷えたデスクで
数字を並べている
違うベクトルへ
進む毎日だけど
すれ違う瞬間の
あの温度を
忘れられなくて
明日を待っている
運命なんて
呼ぶにはまだ早いけど
地下鉄の風が
髪を撫でるたび
あなたの声を
探してしまう
また明日
ゆらりゆられて
あの場所で
あなたと
一秒だけ
重なれますように
おまけ解説
テーマは「電車と恋」
前作ダディとは違った形式で
でも同じ満員電車のフレーズを使い
もう一曲だけ作詞したらこうなりました
けっきょく二人は再会できたのか?
中途半端な終わり方ですが
それもアリかなと思っています
モノクロナツキ
987
#能力
めんだこ
722
285
コメント
3件
おお、これ詩だ! しかも「ダディ」の満員電車フレーズが生きてるの熱いな🔥 「朝の光を背負ったあなた」の描写、一瞬で映像が浮かんだわ。エスカレーターですれ違うだけの“一秒”に恋の予感を詰め込むセンス、めちゃくちゃ好き。 同じ満員電車でも、登る人と潜る人のベクトルの違いで切なさが倍増してる。明日もまたあの一秒を待つって終わり方、アリどころかガチで沁みる。続きが気になるけど、この余白も含めて作品だなって思ったわ。素敵だった!✨