テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
380 x 125
⚠︎お酒
⚠︎ちょっと🫣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
セミが今夜は飲みに行くと言ってから、
時計の針は、すでに夜の十一時を過ぎていた。
膝を抱えながら、
何度もスマホの画面を見ている。
『少し遅くなる』
セミから届いた短いメッセージだけが、
画面に浮かんでいる。
(遅いな….酔いすぎてないといいんだけど……)
ドアの音がしたのは、
それから少し経ってからのことだった。
ガチャッ…
「ヌナ!! おかえりなっ…さ….!?」
「ん〜……み〜んす〜…… 」
ふらりと入ってきたセミが、玄関をまたぐなり、ぐいっと僕の身体を抱きしめてきた。
ふわっと、甘いアルコールの匂いが鼻をかすめる。
「ちょ、ヌナっ…大丈夫ですか?」
セミの腕が、背中からがっしりとまわってくる。
顔を埋めるようにして首元にうずめられて、
耳元にふっと熱い吐息がかかる。
「っ……僕、あなたが遅いから、ずっと心配してたんですけど。」
「ごめーん。……でも、みんすにあまえたくなっちゃった……」
「ん〜…あ……。」
突然、耳の後ろに、ぺたりと舌が触れる。
「…!?!?えっちょ….!!」
くちゅっ……と音を立てながら、
ゆっくり、いやらしくなぞられた。
「ひゃっ……ん……あっ……」
耳をくすぐるたび、
僕は 脚に力を入れて立ち尽くすしかなかった。
「ん〜、おいしそう……みんすのここ、やわらかいね……」
くちゅ、ぐちゅ、くちゅ……
耳のなかで、いやらしい水音が響く。
「ぬ……な……っ♡、耳……やっ……だめ、です……っ」
「へへ…びくびくしちゃってる……かわい。」
腰が抜けるように、ゆっくりと床に崩れ落ちる。
それでもセミの腕はしっかりと支えて、逃がしてくれなかった。
「はは、かわい〜ね、みんす〜」
「っ、はぁ……♡ん……や、っ……耳、へんなのに……っ♡」
「へんじゃないでしょ〜?きもちいじゃん」
ぬるん、と耳の穴の奥まで舌を入れられる。
舌先がぐるりとまわって、粘ついた音が中に溶けていく。
ぐちゅ、ぐちゅ、くちゅ……っ、ぴちゃ……
「あたしがたくさん気持ちよくしたげるからさ… 」
「……っ、あ……っ♡、もう……♡ん…♡っはぁ…♡」
耳がとろけて、熱がのぼって、言葉すら形にならない。
首をすくめても、身をよじっても、
セミの舌はやさしく、
でも確実に僕をじんわりと溶かしてくる。
「かわいいね……耳だけでこんなになっちゃってさ……♡」
くちゅ、じゅる……ちゅ……
「……ぬな……♡ほんとに、だめ……♡んっ…なっちゃう、ので……」
「ふふ……♡なにが “ だめ ” なの?」
甘く、少し意地悪く。
セミの声が耳を伝って、芯にまで届く。
玄関のすぐそば、セミの腕のなかに閉じ込められて ── 。
抗うすべもなく、なすがままにされていた。
翌朝。
「ん〜、ミンス、おはよ。」
台所から顔を出したセミが、伸びをしながら言った。
パジャマのまま、気だるげな目で。
セミの方を見ずに、
「……おはようございます。」とだけ返す。
「あれ、なんか顔赤くない? 熱ある?」
「え?、違いますっ!へーきです……」
耳が触れたら思い出してしまいそうで、
両手でそっと耳を隠す。
「…?」
「……あー、昨日、私、ちゃんと帰ってきて、
その後は…… すぐに寝たよね?… あんま覚えてないけど」
「………………えっ?」
「変なことしてなかったよね?」
「…………」
ミンスの顔が真っ赤になる。
「ん?……あんた、なんでそんな顔真っ赤なってんの…ほんとに熱じゃ──」
「ないですっ! なんでもないですっ!」
「…えー、なんか気になる笑、教えてよ」
セミが笑いながら近づく。
ミンスはさらに真っ赤な顔を伏せた。
(……覚えてないって、ほんとですか……)
(あんなに、あんなに、僕をたくさんいじめておいて……)
その耳の先は、まだほんのり赤いまま──。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
霜月です
ミンセミもセミンスも好きなので書いちゃいました。地雷の方ごめんなさい🙏
次はミンス以外とのカプで書くつもりです🤔(ごめん)
ありがとうございました!
コメント
3件
霜月ちゃんのおかげでセミンス好きになっちゃった...どうしてくれるの!!